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今週の妻有新聞

2020年(令和2年)7月4日(土)

9月11日に全体開院する県立十日町病院(先月29日)

救急医療と包括ケア、拠点誕生

県立十日町病院 

9月11日全体開院、H型で機能的レイアウト、「緩和病棟も」

 『しっかりと救急医療をこなし、しなやかに包括ケアを支える』。9月11日の全体開院が決まった県立十日町病院・吉嶺文俊院長は、新病院の運営方針を示す。2014年着工の十日町病院。現病院で医療活動を継続しながら旧診療棟を解体し、そこに新診療棟を建設。壊し・建てる方法での建設のため6年間の歳月を要して新十日町病院は完成。ただ、駐車場など周辺整備が残り、すべて完了は2022年になる。新入院病棟完成で新病院機能はほぼ整い、9月11日から全面運用を開始する。病院に隣接し、今春開校の県立十日町看護専門学校の実習も新病院の全面開院により本格的に始まる。待望の新十日町病院は、魚沼圏域の2次救急医療機関の地域中核病院であるが、吉嶺院長は「妻有地域の6万8千人の急性期・救急症例を担う2・5次医療機関」と、新病院がめざす運営方針に冒頭の言葉を掲げる。

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 新病院は鉄筋7階建て総床面積約2万2千平方㍍(敷地約4100平方㍍)。総事業費は約100億円を見込む。病床は現病院と同じ275床。診療科は内科・外科・ 神経内科・脳神経外科・小児科・整形外科・泌尿器科・産婦人科・眼科・耳鼻咽喉科・放射線科・歯科口腔外科・麻酔科・脳神経内科・リハビリテーション科の15科体制。建物はH型で診察室、病室と廊下はH型レイアウトで医師や看護師など医療スタッフの動線が機能的に配置され、3階以上の病棟は病室番号に西・東を付け分かりやすく配置されている。

 入院から退院、福祉施設などへのスムースな移行に対応する「包括ケア病棟」を5階に充実させる。同階には「リハビリテーション科」と共に従来の2倍近いスペースを確保したリハビリ室を設け、床フロアは転倒時に備えたクッション性を持たせている。包括ケアの重要性について吉嶺院長は「十日町病院の入院平均年齢は80歳前後と高齢化しており、リハビリはより重要な要素になる。退院後、福祉施設や在宅にスムースにつなげられる取り組みが大切で、そのためにも地元市町村との連携が必要」と、運営方針にあげる『しなやかに包括ケアを支える』の理念を具現化しており、「訪問診療、訪問看護、訪問リハビリの対応が求められる」とする。

 地域性から外来が多い整形外科は9月11日の全体開院から1階に診察室4室を配置し、すぐ近くにレントゲン室を配置し、医療スタッフの動線を機能的にしている。

 さらに外来受診などが多い内科は従来の診察室4室を3倍の12室に増やし、研修医や学生研修にも対応できる体制を整える。これは「1人当たりの診察時間が長くなっており、増室により診療体制が充実する」(吉嶺院長)とする。

 救急搬入を年間約2000台受入れる救急対応は、1階の救急処置後、入院は手術室4室がある3階で対応。十日町病院は県内でも救急医療システムが充実し、救急ワークステーションを病院内に設置し、ドクターカーを兼ねた高規格救急車と救急救命士が常駐。同時に救急救命士の病院実習の拠点化を設ける。手術室4室は無菌室のブルーのほかオレンジ・ピンク・グリーンの4色に色分けされ、殺風景さをなくすと共に一目で判別できる配慮をしている。

 産婦人科では同病院では初のLDR室2室を整備。LDR(陣痛・Labor、分娩・Delivery、回復・Recoveryの頭文字。居室型分娩室)により出産間近で分娩室に移動することなく、そのLDR室で分娩できるため出産がスムースに進む。

 新病院には6階に「緩和病棟」を設け、広い特別室はソファーや電子料理器具を設備。同階には看取り家族のためにのシャワー付き宿泊室を用意している。

「感染拡大で新型コロナ対策も」

 吉嶺院長は9月11日全体開院を前に先月29日、まもなく完成の新病院内で地元マスコミ取材に応じた。「開院日が決まったが新型コロナの今後が心配。魚沼エリアの受け入れは魚沼基幹病院だが、感染状況によっては協力病院である十日町病院にも受入れ要請があるかもしれない。新病院はH型レイアウトのため万一の場合、減圧室もあり隔離病棟の対応はすぐにできる」と話す。 

 さらに、地域との関係性の重要性も話す。県立津川病院長時代に地域と共に歩む病院づくり、地域に溶け込む病院運営に取り組み、病院関係者による『ナイトスクール』を開設し『皆で病院を守っていく』意識の醸成に取り組んだ経験から、十日町病院の地域との関係性の重要性を意識している。津川病院で導入し、患者とのコミュニケーションが向上した『健康ファイル』を十日町病院でも導入。健康ファイルは医療機関や検診の結果や病状説明資料など患者情報を一元化したファイル。これにより重複受診や重複処方が回避され、患者が所持することで健康意識を高める効果があり、それが医療費削減にも通じるとしている。

 県立病院初の地下駐車場は機器配置の関係で当初台数より少なくなり、医師や看護師対応になる見込み。7階には展望レストランを設置し、クロステン・つまり食堂など経営の「美郷」がテナントで入る予定だ。

 
 

3ケ年計画に「2023年募集停止」が明記された松之山分校(25日)

松之山分校支援連絡会「募集停止」反発

地元で運動方針協議、「必要な高校」

 県教委が25日発表の県立高校再編整備計画(3ヵ年計画)で3年後の2023年(令和5年)に募集停止する方針を明記したが、松之山分校を支援する地元組織「松高支援連絡会」は、発表を受け対策に乗り出している。今月3日には同連絡会の小委員会を開き、今後の方針などについて意見を交わした。地元では「松高」と独立校と同様に愛着を持って呼んでおり、県教委の方針に対して今後、どう具体的な方針を出し、運動に取り組むか関心が集まる。

 松之山分校は、5年前までは上越エリアの安塚高校の分校だったが、町村合併後も上越エリアだったため十日町高校の分校に再編された経過がある。分校時代は長いが、人材を輩出する分校で知られ、このため松之山地域あげて「独立高校」実現のために旧松之山町全戸加入の「松高後援会」と具体的な活動に取り組む「松高支援連絡会」で独立校実現に取り組んでいる。特に大地の芸術祭開催以降、総合ディレクター・北川フラム氏の協力を受け、「美術系など特色あるカリキュラムで全国に学生を募集する」など、斬新な独立校構想を立ち上げ、青山学院大などの協力を受け、松之山分校での公開授業などを行い、独立校への模索を続けている。

 松高後援会と松高支援連絡会の両会長を務める小野塚良雄会長は「松高への思いは地域の人たちは強い。なんとか存続させたい。皆で考えていく」として、今後の取り組み方策を検討している。松之山分校は2015年・平成27年4月から十高の分校、同年創立50周年。今年4月の在校生74人(普通科3学級)、これまでの卒業生3040人(今春3月時点)。

 

新型コロナの収束を願った茅の輪くぐり(先月30日、諏訪神社で)

「コロナ終息して」

​夏の祓い 茅の輪くぐりで疫病除け

 「祓い給へ清め給へ…」。正月から半年間のケガレを祓い、残り半年の無病息災を祈願する『夏越の祓い』が先月30日、十日町市の諏訪神社・社務所前で開かれ、訪れた市民らが茅の輪くぐりを行って災難予防を祈願した。茅の輪くぐりはとくに疫病除けともされ、佐伯也寸子宮司は「十日町にコロナが来ないよう、疫病退散を念じましょう」と呼びかけ、感染防止を祈願していた。

 日本神話のスサノオノミコトに由来するといわれる茅の輪くぐり。諏訪神社の鳥居が立つ結界内に茅(ちがや)という草で編んだ直径3㍍ほどの輪を作り、これをくぐることで心身を清めて災厄を祓い、無病息災を祈願する。参加者たちは神拝詞を唱えながら8の字に3度くぐり抜け、「新型コロナに感染しないように」などと祈願していた。なお、茅の輪は今月6日まで設置しており、自由にくぐり祈願することができる。

 

古い旅館をモダンに再生したベンクスハウスを見学松代中生徒

竜ケ窪温泉、今月18日再開

源泉かけ流し、温泉だけ 8月末まで土日祭日営業

 再開を待ち望む竜ヶ窪温泉が今月18日から夏限定、土日祭日だけ温泉入浴を再開することになった。30日の第25期定時株主総会で方針が示され、役員改選後の新体制で運営する。任期満了により中熊弘隆社長は退任し、他の取締役は留任、新社長には監査役の島田繁氏(69・赤沢・津南町商工会長)が同日付で就任。島田社長は「厳しい環境は変わらないが、地域の皆さんと町と町議会と連携し、運営のあり方を探っていきたい」と方針を示す。再開は今月18日午後3時(午後8時まで)の予定で料金は500円の方針。8月末まで土日祭日の営業を予定している。

 第25期株主総会は筆頭株主(出資比率53・2%)の津南町・桑原悠町長も出席。桑原町長は「なんとか再開したいとする会社の思いをできる限り支えていきたい。残していきたいという地元の皆さんの思いがあってこその存続と思っており、さらに力強い皆さんのサポートをお願いしたい」と協力を要請した。町は今年度の施設維持費として560万円の支出を9月議会で決めている。内訳は光熱水費380万円、温泉検査や電気設備の設備点検費95万円、リース物品85万円で、人員体制は現町臨時職2人に加え、さらに1人の臨時職対応を予定している。

 2年間、経営難の解決に取り組んだ中熊社長。時には町と方法論で衝突するなどしたが「町の誠意ある支援には、会社として誠意ある対応をしていこうと新体制で準備を進める」と話し、社長退任し、他の役員は留任で新たな経営体制づくりに取り組む方針。島田社長は中熊社長の前任者。なお町の仲介で募集した新たな事業者は新コロナで本体事業が難しくなり、今後の見通しは立っておらず、町では新取締役会と連携し、新たな経営体制を模索する方針だ。

 

新型コロナの終息を願い「父ちゃんの会」が田沢小グラウンドいっぱいに描いた『菌滅の刃』

​『菌滅の刃』が登場

田沢小・父ちゃんの会 新型コロナに負けるなとエール

 「子どもたち、新型コロナに負けず頑張って」—。子どもたちに人気のアニメ『鬼滅の刃』ならぬ『菌滅の刃』が田沢小(武田篤校長、児童171人)グラウンドに登場。子どもたちを喜ばせた。

 新型コロナの影響で秋に行っていた文化祭・ぽぷらまつりを6月に移して開催。例年だと地域住民を招いて様々な交流を行ってきたが、今年は新型コロナ感染拡大防止のため校内で細々と実施。このため、同校PTA有志でつくる『父ちゃんの会』(南雲貴裕代表)が立ち上がり、子どもたちにエールを送ろうと22人が参加、グラウンドいっぱいにラインカーで絵を描いた。新型コロナ終息を願い、その名も『菌滅の刃』。

 企画は子どもたちには内緒。ぽぷらまつり前日の夜7時から11時半までかかって計画を実行した。翌朝、学校に訪れた子どもたちは「うわー、すごい」「炭治郎だ」などと歓声を上げた。発起人の南雲さんは「子どもたちが喜んでくれてうれしい。作ったかいがありました」と話している。

 

48人目の津南小1年生として子ヤギが入学。草ケーキで祝った(右が今井さん、30日)

ヤギさん、待ってたよー

津南小1年生 47人で命の授業、今井明夫さん橋渡し

 48人目の新入学生—。津南小(江口正洋校長)の1年生47人に、新たな仲間が加わった。生後2ヵ月のオスの子ヤギ。30日にみんなで迎える会をグラウンドで開き、新入生を歓迎。クローバーなどで作った特製草花ケーキを作りプレゼント。さっそく一緒にグラウンドを走ったりして遊んだ。これからみんなで名前を考える予定で、秋まで共に過ごす。毎日のエサとなる草花は子どもたちが協力し用意する命の授業だ。風巻優衣さんは「ヤギさんが来るのを楽しみにしていました。一緒にたくさん遊びたいな」。

 今期、グラウンドの飼育小屋が空いた。1年生担任の恩田忍教諭、重野慶子教諭はヤギの飼育をしようかと検討。恩田教諭は田沢小勤務時代、ヤギ飼育を実践。その経験から「1年生が力を合わせないとヤギのような中型動物の世話はできません。話しながら、時には意見がぶつかりながら飼育することが子どもたちの成長に繋がります」と模索。全国山羊ネットワークの元代表で、県営妙法育成牧場などで津南勤務経験のある今井明夫さん(76、三条市)に相談。まず先月9日に今井さんと子ヤギが同小に遊びに来た。初めて出会うヤギに子どもたちは警戒しながらも「かわいい」と触れ合い。その後、「飼いたい」と言う気持ちが子どもたちに溢れ、江口校長にその意思を伝え、津南小初のヤギ飼育授業が決まった。

 心待ちにしていた30日。子ヤギと今井さんが来校。手作りのヤギ帽子を被ったり、歓迎する絵を描いたりしてお出迎え。今井さんからヤギが食べられる草の紹介を受けるなどし、本格飼育に備えた。現在はヤギの相談室を開き、全国からの問い合わせに答えている今井さんは「面と向かって動物に触る経験はあまりないもの。ヤギの世話は一人だけではできず、一緒に世話するみんなのことを思いやる気持ちが育つ。ヤギはとっても寂しがりで、優しく接すれば仲間と認識する。子どもたちとヤギ、一緒に成長してほしい」と願いを話している。

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株式会社 妻有新聞社

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