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今週の妻有新聞

2020年(令和2年)9月26日(土)

 

連携協定にオンライン出席の金井会長と挨拶する関口市長(18日、十日町クロステンで)

来月10日に来訪する無印良品移動販売バス(資料より)

良品計画・金井政明会長

来月から常駐の二神努さん

世界の良品計画と連携協定

十日町市 大地の芸術祭、観光・産業の活性、来月10日移動バス

 国内477店、30ヵ国556店で店舗など商業施設を展開する株式会社良品計画と十日町市は18日、「地域社会の発展と地域活性化の推進をめざす」連携協定を締結した。国内では6自治体目だが、同社では初の総務省地域活性化プログラム「地域おこし企業人制度」による社員を十日町市に派遣常駐させ、連携分野の「大地の芸術祭」「観光・産業振興」「まちづくり・地域振興」に行政や民間と共に取り組む。市では大地の芸術祭拠点のキナーレ活性化を主軸に、良品計画が持つ国内外のネットワーク力で十日町市の地域産業や観光分野など地域活性化に取り組み、頼もしきパートナーと位置づけ、連携協定による「良品計画効果」に期待している。

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 連携協定締結は18日、大地の芸術祭拠点施設の越後妻有里山現代美術館・キナーレで行い、十日町市の関口芳史市長は「大地の芸術祭総合ディレクター、北川フラム氏と良品計画の金井会長との長年のご縁で実現」と、北川氏の橋渡しで今回の連携協定が実現したことを明らかにしている。関口市長は「日本で最も成功したプライベートブランド・無印良品として日本を含む31の国と地域で展開するグローバル企業の良品計画。小売業の枠を超え地域コミュニティ再生にも取り組み、地域密着の活動が注目される企業である」。同社は先月上越市に世界最大規模を出店し、同市と連携協定を締結。国内では千葉・鴨川市、山形・酒田市、豊島区、茨城・常総市と締結している。

 連携協定に東京本社からオンライン出席した金井政明会長は、長野・豊野町(現長野市)出身で飯山線をよく知り、30年余前に津南山伏山に無印良品津南キャンプ場をオープンし津南にも来ており、大地の芸術祭には毎回来訪している。金井会長は「十日町のシンボルになっている大地の芸術祭。世界の注目を集めている。魅力を再発見し、暮らしを営むこと、これは実はとても幸せなこと。それを可視化できるデザインにも取り組みたい。縄文からの歴史ある地域で、その地で100年後のまちの風景を皆さんと想像しながら、そのための一歩を踏み出していく。ここ妻有・十日町の皆さんに我々が巻き込まれながら、楽しく汗をかいていければ嬉しい」と連携の思いを話す。

 十日町市とは3分野で連携協定を結ぶ。『大地の芸術祭』「観光・産業振興」「まちづくり・地域振興」。関口市長は「大地の芸術祭の拠点、キナーレのあり様や中心市街地の活性化などに力添えいただきたい」と話し、来年の第8回大地の芸術祭では「良品計画の視点を入れた新しい芸術祭に成長できるのではと大いに期待している」などと芸術祭での『良品計画効果』も期待している。

 一方、同社は総務省・地域活性化プログラム「地域おこし企業人制度」を活用し、十日町市に人材を初派遣する。同社ソーシャルグッド事業部の二神努氏(36)が10月から家族3人で移住し、1年半の在任中、市行政や産業界と連携し、連携協定3分野に取り組む。

 具体的な連携事業は今後だが、上越市で実施の「無印良品・移動販売バス」が来月10日、市内3ヵ所(とおか市・博物館緑の広場・まつだい駅前)で移動販売する。同バスには人気の衣料品やレトルト食品など300品目を乗せ、来市する。今回のバス来訪は、上越市の無印良品店の来客アンケートに「十日町市にも来てほしい」とする意見があり、同社が要望に応え実現する。同社では「今後もリクエストがあれば、可能な限り出向きたい」としている。

生活文化の堆積、そこに価値がある

雪による幸せ価値観をデザイン 良品計画・金井会長語る

  …大地の芸術祭に24年余り取り組む十日町市の魅力と可能性についてどう見ているか。

 いろいろな日本の地域を見るなかで、我々がとても大事に思うことは、その地域で脈々と先人たちが一生懸命に生きてきた生活文化が地域に積みあがっている。その積みあがった所に我々も一生懸命に生きながら、また次の世代に渡していける生活文化の体積ということに、その土地の価値があると考えている。

 そう考えた時に、この60年の間に、その土地が持っていた生活文化の蓄積をゼロベースにして開発してしまったような地域を見ると、今となっては大変もったいないことをしたと思う。一生懸命に生き抜くということは、この地域は何もないとよく言うが、その何もないということに一つの大きな完成があると思うことと、何もない中で唯一あるものを活かして、今までなかったものを創り上げるということは、今を生きる我々の使命でもあって、そうした活動を考える時に、十日町は皆さんが誇りに思って、それを耕していくことを生きがいと思うことがあるのではないか。

  …豪雪地で知られる十日町市だが、雪のについての考えは。

 雪の中で過ごすことが都会の人々はとても楽しみだが、それはたまに行くと抱く感情。いつも雪に明け暮れ苦しんできた人から言うと、なにを言っているのだと思うことでもあるのだろう。ただ離れた見方をすると、雪のある景色は、実は大変穏やかな気持ちになったり、故郷を離れ思い出す風景がしんしんと雪が積もった神社だったり。そこに価値があると思うが、これも東京からの視点と思うだろう。ただ、そうした自然からの自然現象と、うまく折り合いをつけるそのものが、いろいろな地域で人が暮らすということを考えれば、雪も悪くないとなる。雪による幸せの価値観、暮らし方など、そんなデザインが生まれてもいいと思う。

 

5年間の「地方創生・総合戦略」の総括を行った(23日、市役所で)

結婚・子育て支援を高評価

十日町市 『総合戦略』5年間の検証

 策定後5年が経過した「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の目標達成度や経過を検証する「十日町市総合戦略等推進会議」は23日に市役所で開催。市が掲げる4つの基本目標のうち、もっとも高い評価を得たのが『結婚・出産・子育て支援』。人口減少対策の基本となる部分。男女の出会いや結婚を後押しする環境作りでは、5年間で成婚カップル63組(目標値55組)。ハピ婚サポートセンターの登録者も335人(同3百人)と目標値を上回り、結婚促進事業が効果を上げている点などを評価。一方で5年間の平均出生数は304人(同380人)、合計特殊出生率は1・65%(同1・80%)と達成できなかったが、国平均1・24%、県平均1・41%を上回っており『妊娠・出産・子育てまで切れ目なく支援できる体制づくりや支援制度充実によるもの』との成果をまとめている。委員からは「新型コロナでリモートワークが注目を集める。妊娠・子育て中でも特に事務職は在宅でも勤務できる。ITの力を借り育児中でも働ける仕組みを」と求める意見など出た。

 現委員は今月27日で2年間の任期満了となる。会長を務めた新潟大・長尾雅信准教授は人口減少・高齢社会が進む現状を「日本は先進国として世界で取り上げられているが、手を打つ自治体とそうでない所で差が出ている。十日町は着実に成果が出ており、次に結びつく取り組みをしている。またSDGs(国連採択の持続可能な開発目標)の達成に向け頑張って貰いたい」と語った。

 市総合戦略の基本目標は「安定した就業の場を増やす」「結婚・出産・子育ての希望をかなえる」「地域の魅力を更に磨き、選ばれるまちをめざす」「安心して暮らせる時代に合った地域を作る」を委員が検討。評価は三段階で行った。4項目はいずれも『目標値の達成に向けて着実に進んだ』、『おおむね進んだ』との評価。議事録は市ホームページで公開する。

 なお今年2月策定の「第2期市まち・ひと・しごと創生総合戦略」の検証は、来年4月に委嘱する新委員が行う。

 

関口市長から100歳の表彰状を受ける尾身キミさん(右)

100歳を祝う

敬老の日に市長らが表敬訪問 十日町市

 敬老の日の21日、十日町市では関口市長と県十日町地域振興局の桑原正広局長が百歳を迎えた5人の自宅を表敬訪問。祝詞や記念品を贈り、長寿を祝った。

 このうち尾身キミさん(丸山町)は、普段から炊事、洗濯を自分で行っていることもあり、元気に出迎えた。関口市長や庭野局長から祝い状などを受け取ると「ありがたいです」と感謝。家族らと共に記念写真に収まり、満蒙開拓団の一員として戦争時代の厳しい体験談を話しながら「最高の1日になりました」と喜んでいた。尾身さんは大正9年10月生まれ。子どもは4人、孫9人、曾孫は5人。現在、長男夫婦との3人家族で、夫は60年前に出稼ぎ先の仕事中に事故で亡くなり、女手ひとつで4人の子どもを育ててきた。76歳の時に「忘れられぬ終戦〜永遠の平和を願って〜」、さらに95歳の時に「戦後七十年、思い忘れず」と掲げた戦争当時の体験を冊子にまとめている。

 なお、県内の百歳以上は2070人(男性245人、女性1825人、今月1日現在)、十日町市は72人(男性5人、女性67人)で高齢化率は39・3%(8月末)となっている。

 

桑原町長らから百歳表敬訪問を受ける涌井ヨシエさん(21日)

100歳表敬訪問 津南町・涌井ヨシエさん、ひ孫4人

 「毎日が幸せです」。来年3月に百歳を迎える、涌井ヨシエさん(津南町相吉)はひ孫4人に囲まれながら暮らす日々を語り、笑顔をみせた。

 敬老の日21日。津南町の敬老式は新型コロナウイルスの影響により中止となったが、希望者への百歳表敬訪問は実施。涌井さん方に桑原町長、十日町地域振興局健康福祉部の若井浩司部長が訪れ、表彰状と記念品を手渡した。涌井さんは「戦争真っ最中に芦ヶ崎本村から嫁に来ました。お陰様で両親から丈夫な体を頂き、家族に囲まれて幸福に暮らしています」と感謝。桑原町長が「ひ孫さんが結婚するまでお元気でいて下さいね」と声をかけると、家族みんなから笑い声が起こった。

 

10周年のクアハウス津南のスイミングスクール。参加者は増えている(昨年の記録会で)

クアハウス津南スイミングスクール 町大会引継ぐ、10月親善大会

 津南町唯一の水泳教室を行っているクアハウス津南のスイミングスクール(SS)は今年で10年目を迎えている。4年前からは運営者の名前を冠し「Tapスイミングスクール」として活動。現在は5歳〜70代までの幅広い世代が水泳に親しんでいる。同SSでは10月4日、「第1回津南町親善水泳大会」を開催。出場者を募っている。

 町内で唯一25㍍プール設備がある温泉施設のクアハウス津南。当初は30人余でスタートしたが、泳ぎを覚えたい子どもたち、生涯スポーツとして取り組む大人などの受け皿として徐々に参加者が増加。妻有地域を中心に、年間150人余が通う。10年前からヘッドコーチを務める佐藤厚さん(正面)は、小中学校で授業量確保や教員による指導の難しさなどで水泳の時間が削られる傾向を踏まえ「水に対して親しむ機会がいま少なくなり、海や川に行った時など水の事故が増える可能性がある。自分の身を守るため子どもの頃から泳ぎを経験し、そして大人になってからも生涯スポーツとして取り組む方が増えればと思い続けてます」。同SSで鍛えた地元中学生が県大会に出場、さらに高校で競技として水泳に取り組む選手が出るなど嬉しいことも。「選手として上をめざすのも大事なこと。みんなの目標にもなります。10年の積み重ねのおかげです」。

 10月4日に行う「第1回大会」。昨年度まで町小学校体育連盟主催で行っていた「町小学校親善水泳大会」が、少子化や教職員の業務負担軽減などを理由に第51回で終了。「このままでは水泳に取り組む者の目標がなくなってしまう」と、第51回までの町大会記録を継承。町水泳史に残る最速タイムに挑戦できる環境を整え、同SS主催の「津南町親善水泳大会」として開く。「みなさんのチャレンジ、待っています」。参加は小学5年〜一般で受付。クアハウス津南℡025‐765‐3711。

 

50年余振りに再発掘した「第1号長方形大形家屋址」は大きな関心を集めた(13日)

未調査域からは復元可能な火焔型土器が出土するなど新たな発見も

 50年余ぶりに貴重な家屋址が表に出た。国指定史跡・沖ノ原遺跡。初めて発掘された昭和47年(1972)から月日が経ち、当時と現在で周辺環境が変わるなかで4年前から範囲確認調査を継続。今年は「雪国にこれだけ大きな家屋址が出るとは」と学会に衝撃を与えた「第1号長方形大型家屋址」を掘り出し確認。13日に行った第7次現地説明会で公開。縄文時代中期末葉(約4500年前)の縦10㍍、横4㍍の大型な家屋址に、参加者は目を奪われた。

 6〜7本の大きな柱跡が残る同家屋址。作られた当時は現在とほぼ同じ気候で、3〜4㍍の積雪があった。町教育委員会・佐藤信之文化財専門員は「これだけ大きく、深く掘っている柱跡は珍しい。初めて見つかったのは昭和47年の調査。この家屋址からは全国を見ても貴重なクッキー状炭化物が出土している」などと解説。同時に焼け焦げ炭化した板材も出土しており、床部分には焼土が分布しており「火事が起きたのか、燃やした時に残ったのかは不明だが、焼失した家屋と考えられている。ただ炭化した板材が出ること自体が珍しい」と話す。

 農地開発が進めらた時期に見つかった沖ノ原遺跡。江坂輝弥氏(当時慶応義塾大教授)を調査団長として発掘。53軒もの住居跡が見つかり、約5千年前〜4500年前の環状集落と判明。その希少性は全国で評価。発掘調査後は埋め戻し保存。津南町は遺跡出土地を町有地化することで守り、昭和53年(1978)に国指定史跡に認定。国費に頼らず町有地化し、のちに国史跡となったのは全国で沖ノ原遺跡だけという。なおこの環状集落は、現在の町なじょもん縄文村のモデルにもなっている。

 4年前から行う再調査。主な目的は遺物のカラー写真保存や正確な位置情報把握などを現在の技術で記録を残すこと。未調査域の調査も一部行い、昭和40年代調査では未発見の住居跡や復元可能と思われる火焔型土器の破片が見つかるなど、新たな発見も相次いでいる。佐藤文化財専門員は「江坂先生の調査では大型家屋址はビニールシートで保存、大きな柱跡はのちの調査のためにと半分しか掘っていないなど、後世に貴重な遺跡を残す決断をしている。調査で守りながら学べる環境を作っていきたい」。来年も調査を継続する。

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