カウントダウン十日町市議選

4月18日告示・25日投票

 

市議選 無投票の危機、あす告示

嵐氏不出馬、「あの時、削減しておけば」

 市長選と同時選で行う十日町市議選は18日告示、25日投票だが、明日の告示直前になり、出馬表明していた候補予定者が「今回は見送る」として出馬取り下げた。このため、市長選に出馬する樋口利明氏を含め、2人の出馬がなくなり、出馬予定者は改選定数と同じ24人で、このままでは無投票となり、旧市を含め、合併後でも市議選無投票は一度もなく、告示を明日に控えるなか、関係者の動きが慌ただしさを増している。空白域の吉田地区で再び動きが言われているが、具体化は難しい情勢だ。

 出馬を取り下げたのは前回出馬し落選した元地域おこし協力隊の嵐主税氏(50・松代)。14日の取材に対し、「今回は見送ります」と答え、市議選には出馬しないと明言した。嵐氏は同日までに市選管の事前審査を受けていなかった。

 このため市議選は現職16人、新人・元職8人の24人出馬予定で改選定数と同じ。このままでは無投票となるため、「市議選が無投票などありえない」、さらに「昨年の定数削減提案の時、削減しておけばこんな事にならなかった」などの声も聞かれる。このため、退任表明の現職市議などに出馬要請が相次いでいるが具体化していない。届出は告示8日午後5時まで。関係者による最後の擁立活動が続いている。

(2021年4月17日号掲載)

市議選、2人超過 告示まで1週間

新型コロナウイルスで活動制限

 市長選と同時選で行う十日町市議選は来週18日告示、25日投票で行うが、先月29日の予定者説明に出席し、取材に対し「市議選に出馬する」と明言した市内北鐙坂の飲食業・佐藤勝氏(56)は5日朝、妻有新聞社に「今回は出馬しない」と連絡してきた。取材に対し「短期間過ぎて、このまま出ると、多くの方々に多大な迷惑をかける」と市議選不出馬を明言している。これにより今度の市議選は改選定数24に対し、26人(現職17人、新人8人、元職1人)が出馬予定で、2人超過の少数激戦が予想される。

 新コロナの感染拡大の中での選挙戦となり、各選対では「まずは感染予防が第一。対面での運動は避け、政策資料など配布し、ネット活用」などとしており、かつてない選挙戦になりそうだ。なお、期日前投票は19日から24日まで実施され、会場の一つの市役所本庁舎脇の保健センターは、従来より広いスペースを確保し、感染予防を徹底する方針だ。

(2021年4月10日号掲載)

​新人出馬、3人超過、市議選まで2週間

 任期満了に伴う十日町市議選は今月18日告示、25日投票で行い、先週29日の候補者説明会には予定者が出席したが、新たな新人が単独出席し注目を集めた。説明会後の取材に、出席した佐藤勝氏(56・北鐙坂)は「若者定住のために子育て支援に取り組みたい」と出馬を表明。これにより市議選は改選定数24に対し、27人出馬(現職17人、新人9人、元職1人)が確定的となった。新コロナで選挙活動の困難性が予想され、各陣営はSNSなどネット活用の取り組みに力を入れるなど、コロナ禍での選挙活動に困惑気味だ。

 29日の説明会は事前欠席連絡があった現職以外、予定者の全関係者が出席。このなかで佐藤氏の単独出席が注目を集め、取材に対し佐藤氏は市議選出馬を明言。「2月頃から考えていた。人口減少が進むなか、若い世代が暮らし続ける地域づくりが必要であり、そのためには子育て支援が重要。この地に暮らし続けるためには保育園も小学校も必要と考える。子育て支援の充実に取り組みたい」と出馬決意を語る。

さらに、市教委が進める学区適正化方針については「やはり地元に保育園と小学校がなければ、定住に結びつかないし、Uターンなども帰って来ようと考えないのではないか。地元の声をしっかり市政に反映できるように取り組む」と学区適正化方針には疑問符を掲げている。

 一方、新人擁立に取り組み、一時は断念した吉田地区自治振興会では、地元出馬を受ける形だが支援活動は今後の課題になっている。31日には北鐙坂地区で会合を開き協議したが結論は出なかった。児玉義昭会長は「突然の出馬表明でびっくりしているが、地元からの出馬となるわけで、地元の北鐙坂が支援体制を組めば、振興会も連携して取り組む。だが時期が時期だけに取り組みには限りがあるのではないか」と話している。

 佐藤勝氏(さとう・まさる)=1964年昭和39年12月19日生まれ、十日町高卒、陸上自衛隊1年在職、民間事業所や市内ホームセンター勤務後、平成5年に飲食店「青龍」開業。十日町市北鐙坂、56歳。

(2021年4月3日号掲載)

2人超過の激戦、川西大混戦

新人 鈴木氏、元職 小嶋氏出馬、小野嶋氏不出馬

 告示まで3週間に迫る十日町市議選は、新たに新人が出馬表明し、さらに元職が返り咲き出馬表明するなど動きを増している。23日の出馬表明は市街地中央部・十日町駅前の鈴木祐一氏(55・昭和町4)。24日には元職・小嶋武夫氏(72・4期、川西・新町新田)が取材に対し出馬を表明。一方で現職・7期の小野嶋哲雄氏(72・松代太平)が24日までに今期限りでの退任を決めた。これにより今度の市議選は現職17人、新人8人、元職1人の26人が出馬予定で、2人超過の選挙戦が予想され、「超短期激戦」となる。

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 市街地中央部から2人目の新人出馬の鈴木氏は「34年間の店長はじめ営業経験を活かし、街中の活性化に取り組む」と決意。今年1月まで南魚沼のスポーツ用品会社の店長に在職。先月初め「市議が街中からいなくなると聞き漠然と考え始めた」。今月に入り友知人と話す中で思いが固まり22日に決意。「34年間、民間会社の店長を務めた経験を、大好きな十日町のために役立てたい。スポーツに長く関わり、スポーツ振興は私の課題と思っている」。34年間培ったスポーツ関係者との人脈があり、政策にも『スポーツ宣言都市の完成形をめざす』と。さらに基本姿勢は『市民目線で予算の検討と忖度のない意見収集で、市民が抱く疑問を市政にぶつける』と『市民目線を第一』に掲げる。

 さらに「アーケード街空き店舗を大地の芸術祭に活用。芸術祭冬版で新しい雪まつりカーニバル復活を」など、26年余関わった雪まつりフェスティバル部会活動の経験から雪まつり復活を掲げる。一方で「荒れた山は災害に弱い。山の保全と里山再生計画」「災害に強いコミュニティの構築」「人口減少に向き合った覚悟とコンパクトシティのまちづくり」「身を切る改革と効率よい経費見直し、市民目線での経費切り込み」「議員定数是正と若い議員の活性化」などを掲げる。

 先月末に再出馬が浮上した元職・小嶋武夫氏の動きには伏線がある。無投票ムードが漂い、各地域で新人擁立活動に取り組むがなかなか具体化しない。一方で議会や市役所の内情に詳しい関係者など多数から「小嶋さん、出番だよ」と声がかかった。だが、小嶋氏は動かずにいた。その後も声が続き、決定的なのは前市役所職員の悲しい出来事だった。「あの不幸はショックを通り越し、怒りさえ抱いた。『行政は、議会は、なにをしているのか』の声が何人からも届いた」。その後も要請の声が続き、先週末に再出馬を決意した。

 24日の取材に対し、「十日町市の基幹産業は農業。その基幹産業をしっかりと確実に発展させたい。これまで私に届いている声は、市役所や議会への不満と受け止め、そうした雰囲気を微力だが変えていきたい。職員が働きやすい環境に、議会が市民第一の議会になるように取り組むために、しっかりものを言っていく。それが私の最後の務め」と話している。

 一方、後任擁立に昨秋から取り組む現職で7期の小野嶋哲雄氏(72・松代太平)。「次代を担う人材にバトンタッチできず残念」と語る。取材に対し「地元のグループや個人にお願いしてきたが、ここに至るまで具体化できなかった。これは私の責任であり残念なことだ。松代地域は旧町からの行政依存体質がまだ残り、自ら企画・実行する取り組みが弱い。それは人材不足が要因。地域には有望な人材がいるだけに立ってほしかった」と話す。今後は一市民の立場で地域づくりに取り組みたいとする。

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 告示まで22日に迫る市議選。コロナ禍で従来の活動ができず、各陣営は困惑気味。新人の選対は「SNSを活用するが、高齢の方などには文書配布くらいしかできない。対面や握手ができず難しい選挙だ」。一方、現職陣営は「これまでの活動成果を知ってもらう事、これが一番だが、文書配布だけではなかなか伝わらない。こうした選挙は知恵比べの面もある」と他の事例など参考に様々な可能性を探っている。

 新人擁立では、改選時のたびに具体化をめざす吉田地区は振興会が主体で取り組むが具体化せず。役員は「今回も見送りの公算が濃厚。難しいもんだ」とあきらめムードが広がる。現職退任で「空白域」になる下条中央部と本町7丁目から新座地域はいずれも擁立に至っていない。関係者は「今回は無理だろう。これ以上の取り組みはかなり難しい」と同様に擁立見送り強まっている。一部に取り沙汰された土市地域の新人の出馬はない。

 このため今回の改選は2人超過の大激戦が予想される。29日の候補予定者説明会の出席者の顔ぶれに関心が集まる。

 鈴木祐一氏(すずき・ゆういち)=1966年昭和41年1月24日生まれ、十日町実業高-村田簿記学校卒、会計事務所勤務後、スポーツ用品会社勤務、34年間店長在職、今年1月退職。十日町雪まつりフェスティバル部会26年間活動、十日町市昭和町4、55歳。

 小嶋武夫氏(こじま・たけお)=1949年昭和24年1月15日生まれ、県立十日町高定時制課程卒、平成13年9月旧川西町議初当選、合併選挙で十日町市議当選、連続4期。前回改選21票差次点。市議会議運副委員長歴任。小嶋農耕代表、十日町市新町新田、72歳。

(2021年3月27日号掲載)

一転激戦、さらに新人の動き

​2、3人超過?現職退任で「空白域」が

 任期満了に伴う来月18日告示、25日投票の十日町市議選が一転、改選定数超過で選挙戦になる見込みだ。今月14日、33歳の専業農業者が出馬を表明した。川西地域の木落、山家悠平氏(33、1987年生まれ)。新潟大農学部大学院時代に中国黒竜江大に国費留学、卒業後は外国化学会社勤務後、米国に農業研修。ここで現在取り組むホップ栽培に出会い、米との専業農業に取り組む異色のキャリアを持つ人材。今月29日に市議選候補予定者の説明会があり、さらに出馬の動きがあるため、当日までにさらに名乗りを上げる新人が予想される。無投票ムードで推移してきた今回の市議選。告示まで1ヵ月を切るなか、短期決戦の予断を許さない市議選になっている。

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 これまでに再出馬を決めている現職は18人。共産2人、公明1人、ほかは自民系の無所属15人。1期から7期まで幅広く、年代も30代から70代まで。うち女性現職は3人。59歳以下は6人で、70代以上は5人いる。前回得票状況(別表参照)では、最高得票は1867票、最低当選得票は958票。その差は900票ものダブルスコアになっている。現職では今期限りで退任を決めているのは6人だ。

 一方、これまでに新人出馬表明は7人。33歳から65歳。女性2人。政党では共産1人、非自民系が多く、新人の多数が議席確保した場合、議会構成は自民系と非自民系が拮抗する勢力地図になる。30代、40代新人が3人で「市議会の若返りを」に応える出馬傾向になっている。

 今回の改選期は、現職の退任表明の遅れもあり新人出馬の出足が鈍く、告示1ヵ月前になり、ようやく選挙戦が確定するなど、従来の市議選ではなかった「前哨戦の低調ぶり」が目立った。だが、ここにきて「十日町市をもっと元気にしたい」とする若い世代の動きに連動するように新人出馬が相次ぎ、現時点では「定数超過1人」の厳しい激戦もようだが、さらに起意をしめす動きもあり、今月29日の候補予定者説明会が一つの無極めになりそうだ。

 

 14日出馬を決めた山家氏。1月に市議選への思いを抱き、同世代農業者などと話す中で気持ちが固まり決意。現在、水田2㌶、耕作放棄地を活用しホップ栽培10㌃を家族営農。ホップ栽培は1年間、米国オレゴン州のホップ栽培農家で研修。ホップの可能性を感じ、帰国後の翌春から地域の耕作放棄地を活用しホップ栽培を開始。現在は市内の醸造所や魚沼の地ビール会社へ供給している。生産米は地元法人や直売提供している。

 市議選への思いを語る。「漠然と1月頃から考え、市議会に若い世代が少ないと聞き、これまでの自分の経験を地域に貢献できないか考え、先輩や友人と話し決意した。あと1ヵ月余りで知名度も支持団体もない厳しい中だが挑戦したい」と決意。さらに「市政への関心は私もそれほどなかった。同世代はみな同じような感覚。若い世代がもっと市政に関心を抱き、今回の市議選出馬が若い世代の市政参加への刺激になれば」と話している。短期決戦の今回の市議選。集会や座談会などはコロナ禍で難しいなか、SNSなどインターネット発信を活用する方針で取り組む。

 出馬での政策は「習得の中国語・英語のオンライン学習支援や交流の場づくり」「防災対策と地域活性化の廃校活用」、「外国との姉妹交流と農産物輸出促進」「鳥獣被害対策」「木質バイオマス発電による環境保護と林業活性化」など5項目を掲げている。

 山家悠平氏(やまが・ゆうへい)=1987年昭和62年3月28日生まれ、十日町高-新潟大農学部大学院卒(在学中、中国黒竜江大学へ1年間国費留学)、化学会社ダウ・ケミカル日本支社、ハイケム社勤務。退社後、米国オレゴン州ホップ農業研修。31歳で十日町市へ、小学校臨時教諭、2018年4月就農。米2㌶、ホップ栽培10㌃、昨年狩猟免許取得、猟友会川西支部員、十日町市木落、33歳。

(2021年3月13日号掲載)

新人擁立活動複数地域で続く 29日説明会に注目

 市議選では、さらに新人擁立の新たな動きがある。市中央部では現職退任で40代新人出馬が決まったが、さらに起意が伝わり、今後どう具体化するか関心が集まる。一方、現職退任で地元地域が「空白域」になるため、後任擁立に取り組むがいまだ具体化していない。改選のたびに擁立に取り組み、新人見送りが続くのが吉田地区。小山県議の地元でもあり、ここでも擁立活動の行方に関心が集まっている。

 今度の市議選は、コロナ禍の影響もあり出足が遅れ、告示1ヵ月を切るなかでも新人擁立の継続活動が続く地域があり、特に新人にとっては知名度・組織・地元支援などの取り組みが遅れ、不利条件での異例な前哨戦を展開しており、今月末がヤマ場と見られる。

やっと改選定数、「無投票にはしない」

本町通りから中林寛暁氏、さらに動きも

 告示まで36日に迫る十日町市議選(改選定数24)に、新たに40代新人が出馬を決めた。本町一丁目の中林寛暁氏(48・十日町服飾専門学校事務長)は12日、十日町商議所で出馬会見し、地元や同世代など支持母体に臨む方針を明らかにした。本町通りは現職で3期の小林均氏(64・小嶋屋)の退任意向で本町通りから市議不在になるため、関係者による擁立活動に取り組んできたが、なかなか具体化しないなか本町通りの同世代をベースに中林氏が出馬を決め、12日の会見には仕事で同席しなかったが後援会長には吉澤政敏氏(きものアイ社長)が就き、後援会活動に取り組む方針だ。

 中林氏は現在、本町一丁目青年部長で十日町商議所青年部副会長で先週の雪花火・雪灯篭活動を担当、地域活動に積極的に取り組んでいる。中林氏は「中心市街地をもっと元気するために、地域の人たちと共に活動したい」と地元本町通りをベースに市全体のまちづくりを展開する方針。さらに3期12年の関口市政については「人口推計の目標数を上回る実績は市行政の取り組みの成果だが、様々な市行政施策が市民に届いておらず、その事業が伝わっていない感じを受ける。実感として市民が感じる取り組みが必要ではないか」と話している。

 中林寛暁氏(なかばやし・ひろあき)=昭和48年11月8日生まれ、十日町高-工学院大学付属専門学校建築科卒、首都圏の建設会社現場監督など11年間勤務後、十日町市へ。婦人服製造会社勤務後、十日町服飾専門学校事務長、十日町市本町1、48歳。

(2021年3月13日号掲載)

41歳女性が起意、まだ定数不足

松之山・嶋村真友子氏、「みんなで、やろっそ!」

 現職退任6人に対し、新人出馬が4人と低調な十日町市議選に、新たに40代女性が出馬を決めた。松之山のホームヘルパー時給職員・嶋村真友子さん(41・黒倉)は「地域が元気になるには、まず自分から動かなくては。この地に住み続けるためにも十日町を元気にしたい。私が出ることで若い人たちにも関心を持ってもらえるのでは」と出馬を決意。『みんなで、やろっそ!』を合言葉に市議選に挑む姿勢だ。市内西本町出身の嶋村(旧姓髙橋)さん、「十日町が好きです。市民の底力を出していきたい」と活動方針を話している。

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 市長選と同時選の市議選は4月18日告示、25日投票。改選議席24で、今期退任を固めている現職は6人。一方出馬を決めている新人は4人。複数地区で新たな擁立に取り組むが、いまだ具体化していない。出馬を決めた嶋村さんは現在、十日町社会福祉協議会松之山支所のホームヘルパー時給職員。同社協の了承を得ての出馬。今春新入学の長女、保育園年中の長男、昨年4月誕生の次女の3人の母。夫の嶋村彰さんは松之山「薬湯山塩」工房を起業している。

 嶋村真友子さんは十日町高卒後、英語習得のため外国語専門学校で3年間学び、国際ボランティア学科で活動し卒業後、国際NGOで「ごみゼロ」活動に関わり、フジロックフェスでボランティアコーディネイトを担当。さらに十日町市の行催事などでイベント環境対策実行委員会Pig UP代表として雪まつりや地域祭りでのごみ分別、リユース食器貸出など環境活動に取り組んだ。さらに2008年から2年間、青年海外協力隊としてバングラデシュ・ダッカで活動。帰国後、環境教育にも取り組み、地元小学校などで啓蒙活動。2010年の結婚を機に松之山黒倉に移住。4年間、松之山小学校で教育支援員を担当した。

 環境活動するNPOなかまたちの活動を通じて太田祐子市議と出会い、

昨秋、市議選出馬の打診を受けたが子育てや職務関係から保留してきたが今月初め決意。嶋村真友子氏は「黒倉に暮らして10年。十日町には同世代で様々な活動をする人たちが多い。それは市民の底力でもあり、この好きな十日町に棲み続けるためには、まず自分が動かなくてはと思い決めました」。市中央部の西本町出身だが幼少期には祖父母が暮らす川西・田戸に行き、畑や里山で遊びながら自然体験。その体験が黒倉への移住につながっている。

 「小さな自分の周りの取り組みが市全体に広がれば、十日町はもっと面白くなり元気なまちになるはず。子育ても、お年寄りの活動も、働き世代も、それぞれがつながるなかで『みんなで、やろっそ』になるはず。人のつながりが十日町を必ずや元気にするはず」と話す嶋村さん。

 市議選の前哨戦はいまだ改選定数24に達しない低調。中央部を含む複数地域で擁立活動に取り組むが具体化していない。地域活動に関わる女性は多く、今後さらに女性の出馬が期待され、特に中里や川西地域での新人出馬を期待する声が強い。

 嶋村真友子氏(しまむら・まゆこ)=1980年1月15日生まれ、南中-十日町高、日本外国語専門学校卒。国際青年環境NGO「A SEED JAPAN」、澤口養豚場、青年海外協力隊、松之山小教育支援員など歴任。ハーブ茶・まつのやま茶倉運営、十日町社会福祉協議会松之山支所ホームヘルパー時給職員。十日町市松之山黒倉、41歳。

(2021年2月13日号掲載)

新人擁立か、だが、まだ定数以下

 ようやく新人擁立の動きが本格化してきた。中央部の『本町通りから市議がいなくなる』、その危機感から関係者の動きが始まっている。近く具体化する見込みだが、それでも改選定数24に到らない情勢が続く。改選後の議長候補に上がっていた中央部の小林弘樹氏(59・5期・春日町)は、先週末、地元に退任表明の文書を配布し、今期限りでの退任を固めた。このため現職で退任を決めたのは6人。一方、出馬表明の新人は4人。新人擁立に取り組む地域が複数あるが、あと3人出馬しないと選挙戦にならない。新コロナの影響もあるが、過去に例がない低調な市議選の前哨戦になっている。

 新人擁立の動きを見せる中央部。現職の小林均氏(64・本町4・3期)は、直接的には後任擁立には関わっていないが、市議を務めた父の代からの人脈があり、今回のような「短期決戦」では、そうした人のつながりが大きな力になる。このため新人擁立の取り組みは、現職の勢力とどう連携できるかが大きな課題だ。

 特に本町通りは、後継者問題など事業継承の課題に直面する事業所が多く、市議と家業との両立が求められるため、「足元がしっかりしていないと共倒れになりかねない」と家業の安定が一つの条件になっている。さらに、先の県議選で初当選した小山大志県議の今後の勢力拡大と市議選を関連づけ、同後援会関係者にも関心が向いている。同県議の支持ベースは同世代の十日町青年会議所経験者が主流で、その地盤を足掛かりにとの見方もあるが、往年の会員数から激減している現状では、そうした取り組みにも限界性があるとの見方もある。ただ、世代交代と共に女性新人を求める市民ニーズは強く、今後、どう具体化するか大きな関心が集まっている。

 同時選で行う市長選の事前説明会は3月26日午後2時から市役所防災庁舎、市議選は3月29日午後2時から千手コミセンで開かれる。

(2021年2月6日号掲載)

「候補が足りない」、出ない新人

改選後議長候補も? 2地区で擁立活動か

 3ヵ月後に迫る十日町市議選。ベテラン議員の今期限りでの退任を固める現職が相次いでいる。ここにきて改選後の議長候補であり今議会の要の議会運営委員長に在職の小林弘樹氏(59・5期)の進退に関心が集まっている。関係者によると「今期での退任を固めた」とするが、小林氏は「進退を話す段階にない。しかるべき時に、しかるべき所で話す」として明言していない。次期議長候補とも言われる現職の進退によっては、今度の市議選は退任者に対し出馬新人が2人も不足する事態になる。2地区で新人擁立の動きがあるが、今度の市議選は「最近にない短期決戦選挙になる」と見られる。

 小林議運委員長の進退が急浮上したのは先週末から今週初め。特に改選後の議長候補といわれ、再出馬が濃厚と見られてきただけに「今期限り」とする関係筋の情報はいっきに市内を駆け巡った。本紙取材に対し小林氏は「しかるべき時に、しかるべき所で話す」と、明言していない。

 これまでに今期限りで退任を固めているのは7期の庭野政義氏(72・本町7)、6期の太田祐子氏(69・川治内後)、5期の共産の安保寿隆氏(80・四日町)、3期の藤巻誠氏(74・新光寺)、3期・小林均氏(64・本町4)の5人。小林氏が加わると現職6人となり、一方の新人はまだ4人。現在、新人擁立に取り組む2地区が具体化した場合でも、退任6、新人6で、再出馬を決めている現職18人を含めても改選定数24ちょうどで、今後2地区で新人が具体化しても、無投票の公算が強くなる。過去市議選で無投票は旧市を含め一度もない。

 今回の市議選の低調ぶりは、新コロナで地域活動ができず、多くの分野で自粛が求めれている要因もあるが、現職の態度表明の遅れも誘因になっていると見られる。地域の関係者は「新人は現職に比べ、やるべきことが多い。出る気がある人は、早々に表明している。これから出る人は、退任する現職の後援会にでも乗らないと、とても間に合わない。実質あと2ヵ月くらいだが、挑戦する人は早い方がいい」と話している。市議選は4月18日告示、25日投票、市長選と同時選で行う。

(2021年1月30日号掲載)

退任5、新人4​、候補不足?

​後任擁立難航、来月具体化へ

 任期満了(4月30日)に伴う十日町市議選は現職5人の退任が確実視され、これまでに出馬表明の新人は4人と、改選定数24にまだ達しない情勢だ。だが、今期限りで退任現職の地元では「候補擁立」に取り組み、来月早々には新たな新人の名乗りが続くものと見られる。ただ、擁立が難航すると「今回は擁立見送り」の地域も出る可能性があり、現段階での情勢は不透明感が多い。特に注目は「市議不在地域」となる本町通り。現職の退任表明後、具体的な動きはなく、関係者は「誰かが動かなければ、何も始まらない」とするが、その誰かが具体化していないのも事実で、十日町市の顔でもある本町通りでの新人擁立は、さらに遅れるものと見られる。

 これまでに今期限りで退任を固めているのは7期の庭野政義氏(72・本町7)、6期の太田祐子氏(69・川治内後)、5期の共産の安保寿隆氏(80・四日町)、3期の藤巻誠氏(74・新光寺)、3期の小林均氏(64・本町4)の5人。藤巻氏は地元後援会と昨秋進退を決めている。流動的な現職の小野嶋哲雄氏(72・松代太平)は地元青壮年グループに新人擁立を託すがいまだ具体化しておらず、続投も視野に入る。

 一方、新人でこれまでに出馬表明したのは滝沢貞親氏(60・春日町)、樋口清司氏(62・中在家)、嵐主税氏(50・松代太平)、富井春美氏(65・新座)の4人。さらに擁立活動が進む地域があり、今月末から来月上旬には具体化するものと見られる。

 一方で注目は、女性新人の擁立がどう具体化するか。現職女性市議1人が今期限りでの退任を固め、一方で共産新人女性が表明しているため、議席を得れば女性市議の数に変化はないが、地域からは「本当は半数は女性市議になってほしい。少なくとも3分の1、8人くらいはほしい。そうしないと今の市議会は変わらない」と、旧態依然の市議会体質の改革を求める声は多い。

 市長選と同時選で行う市議選は4月18日告示、25日投票で行う。

(2021年1月23日号掲載)

世代交代進まず、女性待望論

退任4人、新人4人、複数の新人の動きも

 市長選と同時選で行う十日町市議選は、結局定数削減を行わず現定数24で行うが、世代交代が進まず、市民からは「女性や若い人材を」との期待感が高まっているが、具体化には至っていないのが現状だ。

 これまでに今期限りでの退任表明しているのは元議長の庭野政義氏(72・7期)、太田祐子氏(69・6期)、安保寿隆氏(80・5期・共産)、小林均氏(64・3期)の4人。一方、新人出馬もこれまで4人。滝沢貞親氏(60)、樋口清司氏(62)、嵐主税氏(50)、共産・富井春美氏(65)。引退4人、新人4人で、このままでは無投票となる。だが、進退が流動的な現職がいる一方で、出馬を伺う新人も複数いるが、どちらも「様子見」の構えで、今月中には具体化するものと見られる。

 ただ、深刻な事態になっているのが、「本町通り」が市議不在地域になること。小林均氏の退任表明後、複数の新人名が上がるが、具体化には至っていない。関係者は「こういう状況では、後出し表明が有利。必ずや新人が出るだろう」と見ており、その名乗り上げに関心が集まっている。

 その声を裏付けるように女性擁立の動きが見られる。市内の地域活動や事業活動のキーパーソンは女性が多く、活動の延長線で新人擁立が具体化するか関心が集まる。

(2021年1月9日号掲載)

共産女性新人を擁立

安保氏後任に富井春美氏

 4月30日任期満了の十日町市議選は同月18日告示、25日投票で実施するが、新たなに新人が出馬表明した。5期・安保寿隆氏(80・共産)の退任に伴い、同党十日町市委員会は20日、後任候補に富井晴美氏(64)の擁立を発表した。富井氏はすでに同党魚沼地区委員会での公認を受け、活動を始めている。富井氏は「市民の声を聞き、市民の声を市政に届け、弱い人の立場に立つ市政の実現をめざしたい」と市議選での基本姿勢を話している。同党は現市議会での3議席維持をめざし、同党としては初の女性市議の誕生をめざす。

 今期限りでの退任を決めた安保氏は「5期18年、長いようだが短く感じる。災害続きで防災対策の大切さを痛感している。アフターコロナ対応が今後大きく問われ、さらに大きな課題が出てくるだろう」と話す。富井氏については「九条の会や脱原発運動など多くの市民運動に関わり、市民の中に入っている人」と活動を評価している。

富井氏は36年間の教員生活をベースに「教育環境のあり方を重要視している。統合で学校がなくなることで、子どもたちの発達についても、さらに地域のコミュニケーションも取れなくなる。コロナ禍で少人数の重要が増し、複式教育の重要性も増している」と話し、市教委が進める『学区適正化方針』の見直しを求める姿勢を示している。

 富井晴美氏(とみい・はるみ)=1956年1月6日、燕市(旧分水町)生まれ。福島大教育学部卒、五泉南小学校から十日町市、川西町の小学校勤務、2015年3月津南小学校で36年間の教諭退職。十日町九条の会、原発をなくす会、新日本婦人の会に所属。十日町市新座第4、64歳。

さらに新人の動き、中央部注目

世代交代ポイント、本町通りに関心

 市議選に新たな新人が名乗りを上げた。5期18年在職の安保寿隆氏(80・共産)の今期限りの退任を受け、共産十日町市委員会は20日、安保氏の後任に元教諭の富井晴美氏(64)を公認候補として擁立する公表した。富井氏は昨年11月9日、すでに共産魚沼地区委員会で公認が決まっており、同党十日町市委員会では初の女性市議の議席確保をめざす。

 市街地中央と北部地域の現職は、5期の安保寿隆氏(80・四日町第1)、小林弘樹氏(59・春日町)、4期の樋口利明氏(66・中条上町)、3期の藤巻誠氏(74・下条新光寺)、吉村重敏氏(70・中条峠)、小林均氏(64・本町4)、2期の大嶋由紀子氏(47・四日町中原)、1期の水落静子氏(61・願入)、根津年夫氏(52・千代田町)。

 今期限りでの退任を固めているのは安保氏と小林氏。共産・安保氏は20日に後任新人を発表し、市議会共産3議席維持と共に初の同党女性市議誕生をめざす。小林氏の後任は具体化していないが、中央部西部地区から新人擁立の声が聞こえるが、具体化はこれから。

 一方で中央部、十日町病院周辺では現職に対し、同じ町内会から新人が出馬する。現職・小林弘樹氏の近隣から滝沢貞親氏(60・春日町)が出馬を決めている。ただ小林氏は自民党市議の会メンバーで、滝沢氏は「非自民」とスンタンスで市議選に挑む方針だ。

 議員定数削減案を議員提案した藤巻氏と樋口氏は共に続投の方針だが、今後の対応は未知数の所がある。1期・2期現職はいずれも続投の方針で、取り組みを始めている。 

 今回の市議選の注目は、中央部・本町通りがこのままでは「市議不在」になる。関係者によると「中央部、それも本町取通りは難しい所でもある。かつては3人、4人と出ていたが、時代が変わり、そういう若い人がなかなか出にくい地域になっている。十日町青年会議所や十日町商議所青年部など組織はあるが、よしっ、オレがという人が居るのかどうか。年代差の意識のギャップがあり、誰がまとめ、誰が動くのか、かつてのような中心になる人が居ないのが、一番の課題かな」と話す。

 一方で、市長選と連動する動きも見られる。前回市議選でも、新人候補系の市議新人候補が出馬したが、今回も具体化していないが動きは見られ、市長選は現職が4選表明していない中だが、対抗する新人勢力は、動き始めており、それが市議選の新人擁立にどう連動していくか、関心が集まる。

(2020年12月26日号掲載)

本町通り、市議不在に

3期小林均氏、今季限り固める

 十日町市を引っ張って来た本町通り商店街。きものの街の顔でもあるが、近年はドーナツ現象で中央商店街の落込みが激しく、市の「賑わい創出」をめざす中心市街地活性化事業は、大規模な文化施設や公民館活動拠点は誕生しているが、賑わい創出にはまだ至っていない現状。その本町通りから市民代表の市議が居なくなる事態になっている。3期在職、老舗そば屋・小嶋屋の2代目、小林均市議(64・本町4)は今期限りでの市議退任を固めた。「市議は3期と最初から決めていた。これからは事業を通じて市民や十日町市のために活動する」と話す。小林市議の退任は、伝統ある本町通りから市議が居なくなることを意味する。地元からは「大変な事態だ。早急に新人擁立に取り組まなくては」と、関係者の動きが始まっている。若い世代の女性擁立の声も聞かれる。

中央部 市議不在に、新人擁立急務

十日町南部地区・中里地区

 本町通りより南部地域の現職は、退任を決めている6期・太田祐子氏(68・川治内後)、続投の6期・鈴木一郎氏(69・中里白羽毛)、5期・宮沢幸子氏(62・大黒沢)、5期・鈴木和雄氏(72・中里倉俣)、3期・遠田延雄氏(71・川治内後)、2期・福崎哲也氏(48・伊達)、1期・富井高志氏(55・馬場)の7人。

 地域的には、中里地域は議長の鈴木一郎氏、共産の鈴木和雄氏。両氏ともに続投方針で活動し、中里地域での新人擁立の動きはいまのところ見られない。

 一方の十日町南部の5人は、1期の富井氏、2期の福崎氏の現職は続投方針で、すでに後援会活動に取り組んでいる。3期の遠田氏は後援会に再出馬を表明し、4選に向けて取り組みを本格化している。監査委員の公明の宮沢氏は党本部への申請を行い、来月には公認が決まる見通し。党県本部の役員や地区役員の要職を務める一方、地元活動に取り組んでいる。今期で退任の太田氏は「女性の市議を増やしたい。市内で活動する女性は多く、市議会にはもっと女性の意見が必要」と新人擁立に取り組んでいる。

 ここにきて本町通りの市議が退任意向を固めたことは、今後の市議選前哨戦に大きな影響を与える。かつて本町通りからは3人、4人の市議が出て、地域産業と経済、さらにまちづくり活動を活発に展開していた地域だけに、中心市街地の停滞感がそのまま市議擁立の困難性を示す形になっているが、「本町通りを代表する新人を、1人ではなく2人以上立てたい」とする声もあり、若い世代の奮起に期待する声も聞こえている。

(2020年12月19日号掲載)

現職激戦、どうする中学校統合問題

川西地区 世代間ギャップ、30代から70代の現職4人

 毎回「激戦区」になる川西地域。全市1区の大選挙区制だが、合併前の旧市町村エリアの色分けが出るのが選挙の時。特に一番身近な市議選は、「地元代表」の色合いが濃く、その意味では現職4人の川西地区は、地域有権者数からいっても、かなりの激戦地区といえる。前回はこの地で現職が議席を失うなど、限られた地域内で混戦を極めている。前回33歳で初めて議席を獲得した星名大輔氏(36)は所属の地元川西商工会青年部と十日町青年会議所、さらに地元同世代をベースにしており、地域代表ではあるが、世代代表の要素を濃くしており、2期目はまさに「この4年間の成績表」が問われる。

 川西地域の現職は1期の星名大輔氏(伊友)、山口康司氏(69・仁田)、2期の高橋俊一氏(65・千手上町)、旧川西町議からの5期・小林正夫氏(73・木島)の4人。いずれも来春の再出馬を決めており、地盤固めに入っている。33歳で初出馬した星名氏は、十日町市のリーディング・カンパニー「クローバフォー」グループ社長の長男で、同社在職ながら市議活動し、青年部や青年会議所活動などを通じて、同世代への広がりをはかっている。

 長年の民生委員活動と共に地元地域の活動グループ「仁田熊野社振興会」で地域おこしに取り組む山口康司氏。一方で民生児童委員として地域弱者を支えるなど地道な活動を広げる。2期目への本格的な取り組みはこれからだが地域活動をベースに再選を期す。

 2期目の高橋俊一氏は生活弱者や教育問題など社会的な問題などへの取り組みを通じて、余り表には出ない住民生活を代弁する活動などに取り組むなど着実な活動を広げるが、前回選では下位当選で地域活動への浸透が課題になっている。

 旧川西町議からの5期の小林正夫氏は、地元の子どもたちの活動支援や市内外との交流事業などの実績で活動エリアを広げ、町議から市議へと幅広い経験値が活動の土台となり、市内外との連携を深めている。

 来春の市議選では市教委が進める「小中学校の再編・学区適正化方針」が大きな地域課題で浮上し、地元市議の取り組み姿勢が問われる課題になることは必至だ。特に旧川西町では唯一の川西中学校の再編10年計画では「中条中学への統合」が示されているだけに、地元代表の市議がどう活動するか、大きな関心を呼び、市議選を通じた大きな論点の一つになる。

(2020年12月12日号掲載)

周辺部、厳しい有権者事情

松代・松之山地区 退任意向の現職動向に関心、新人複数も

 5ヵ月後に迫る任期満了に伴う十日町市議選。4月18日告示、25日投票が決まった。定数削減議案は12月定例会に議員提案され、最終日14日に決着する。その行方にも注目だが、先週の新人出馬の表明に次ぎ、松代地区で新たな新人が出馬を決めた。東京生まれで中越地震後、すぐに十日町市にボランティアに入り、その2年後、地域おこし協力隊に応募し、3年間活動し、退任後は松代に定住している50歳の男性。これにより松代・松之山地域は現職3人に新人1人の出馬が確実視され、前回同様に激戦模様が予想される。本号から地区別の情勢をリポートする。

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 新たに出馬決意を固めたのは前回出馬し、議席獲得には至らなかった嵐主計氏(50・松代太平)。元JA十日町職員で今週末まで市内の車関係事業所に勤務。4年前の前回市議選では出遅れもあり、308票を獲得しつつも議席には至らなかった。

 嵐氏は取材に対し、「地域の資源と人材を活用すれば、もっと魅力的な十日町になる」と話す。「地域資源の活用と地域の魅力アップの取り組み不足を感じている。例えば松代の道の駅・ふるさと会館。ここは拠点であると共に、しっかり稼げる場であるべき。仕掛け作りや販売戦略が不足している。地元には素晴らしいデザイナーがいる。建物の外観も重要だ。そうした人材による街並みの景観など、見た目のデザイン性もまちづくりには必要。それが魅力アップになり、楽しいまちになる。地域が持つ良さをもっと活用できる取り組み、施策が必要だ」と基本姿勢の一端を話す。

 嵐氏は東京日野市生まれ。東芝情報システムのエンジニア勤務の一方、中越地震発生の1週間後、所属していた東京港区に本部を持つ国際NPO「JHP学校をつくる会」のメンバーで、十日町市へボランティアに入り、2ヵ月ほど支援活動。その2年後、地域おこし協力隊に応募し十日町市に採用され松代中部地区を担当。3年間活動し、同地に定住、すでに11年目を迎える。

 協力隊退任後、JA十日町職員や地域の車関係事業所に勤務。JA十日町職員時代には職員研究発表会のテーマ「楽しいお店づくり」で最優秀賞を獲得した。4年前の市議選初出馬で「新選組」装束で市内を街宣し、話題を集めたが当選には及ばなかった。

 

 現職で再出馬が確定的は1期・滝沢繁氏(65・共産・松之山兎口)、2期・村山達也氏(51・無・松代)で、7期・小野嶋哲雄氏(72・太平)は流動的。「地元青壮年グループに人選を託している。年内には具体多するだろう」として、今期限りでの退任を示唆しているが人選が難航し具体化しなかった場合は、再出馬が濃厚だ。

 改選前からの共産議席を継続する滝沢氏は、前任者・村山邦一氏の活動を継続する一方で、中山間地農業の維持が高齢化する集落維持につながるとして、「地域の生活弱者を支える支援が重要である。冬季保安要員は豪雪地・松之山の保安官としての役割があり、この地に暮らす冬の支えである」。さらに「除雪隊の新コロナ感染が心配。PCR検査の独自取り組みが必要」など、高齢化する地域環境を支える活動に取り組んでいる。

 2期目の村山達也氏は地域要望に応える活動に取り組み、松代の懸案になっている県立松代病院の再編・地元移管問題、さらに入学者が減少する県立松代高校の今後課題など、地域住民の声を聞きながら、市行政や県、国への運動に臨んでいる。「やはり地域医療への不安は大きい。松代病院は旧東頚エリアの命を守る拠り所であり、なくてはならない地域医療の拠点。それが署名数(対象地域の8割以上)に表れている」とする。さらに「周辺地域の住民の声を代弁する議員は必要である」とする。

 一方、今期限りでの退任意向の一方で、人選が具体化しなかった場合、再出馬の可能性を示唆する小野嶋氏。「地域には活動する人材がいるが、すぐに結論が出せる状況にない場合もあり、年内には具体化するだろう」と、後継的な人材の擁立をめざす意向だ。

 嵐主税氏(あらし・ちから)=昭和45年8月30日、東京・日野市生まれ。都立片倉高卒、東芝情報システム勤務、開発エンジニア。平成22年度十日町市地域おこし協力隊、JA十日町勤務など。松代・太平、50歳

(2020年12月5日号掲載)

​新人出馬、さらに複数の動き

現職3人退任固める、定数論議行方に関心

 議員定数の行方にも関心が集まるが、来年4月30日任期満了の十日町市議選に出馬を決めた新人が相次いで名乗りを上げている。一方、妻有新聞社の取材により、これまでに今期限りでの退任を固めている現職は4人。ただうち1人は取材に対し、「青壮年世代に人材の擁立を託している」としているが、その推移により進退は流動的で、年内には具体化する。さらに共産市議団(現職3人)12月市議会後に記者会見を開き、退任を固めている現職の後任発表を行うことを決めている。12月4日開会の市議会での定数問題の行方にも関心が集まるが、市内では来春の市議改選への関心も高まっている。

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 現職で今期限りでの退任を固めている現職は、共産の5期・安保寿隆氏(80・四日町第1)は「年齢を考えれば自ずと結論が出る」。6期・太田祐子氏(69・川治内後)は「潮時である。今後は一市民として取り組みたいことがある」、さらに女性新人の擁立に取り組む。7期の元議長・庭野政義氏(72・本町7)は「引き際が大事」と先月23日、後援会で表明。3人は退任を固めているが、取材に対し「退任を考えているが、地元青壮年グループに人選を託している」とする7期・小野嶋哲雄氏(72・松代太平)は流動的。だが年内には決めるとする。現状では4人が退任意思を固めていると見られる。

 一方で、次期市議選への出馬を決め、すでに活動している新人は、高校教諭を今年3月で定年退職した滝沢貞親氏(60・春日町)。高教組本部役員など務め、今年4月から社民党十日町支部協議会代表に就いている。市議選では「非自民」で取り組む方針だ。滝沢氏は取材に対し、長年の教育畑での実績を踏まえ、真っ先に掲げるのが「十日町市の学区適正化方針」の中身と取り組み姿勢。「学校統合は本来、対等統合が基本で、どちらかの学校が一方に吸収される統合は、校区民の理解は得られない。そうした住民感情をしっかり踏まえるべきだろう。統合を進めるなら、新校舎を建てるか、校名を新しくするなど校区の人たちの思いをしっかり受け止めるべきだ。私はそうした地元の人たちの声を議会の場に届けたい」。

 さらに、市の産業構造の中で多くが関わる農業分野への注力にも言及する。「規模拡大を進める国や県、さらに市の農政があるが、小規模農業のあり方をしっかり捉えないと、集落維持が困難になり人口流出をさらに加速させる。地域の再生と小規模農業のあり方は、人口減少する十日町市では避けられない課題でもある」と話し、地域医療や福祉分野など市民を支える生活インフラなどへの取り組みも強調する。

 一方、前回市議選では共産公認で出馬し、795票獲得ながら議選に及ばなかった樋口清司氏(62・水沢中在家)は、前回落選後、すぐに共産を離党。今回は無所属での出馬となる。樋口氏は地域の福祉体制の充実を訴える。

 「水沢地区から群馬の老人介護施設に約2百人、長野の施設に約百人行っている。人生の最後を生活した地元で送れないのは、行政の取り組み不足である。水沢地区に百人規模の老人介護施設が必要だ。群馬や長野に入所者を持つ家庭は大変な経済的な負担を強いられている。ここは行政がしっかり支えるべきである」。

 さらに教育問題も指摘する。市教委が進める学区適正化の小中学校再編方針にも「あの方針はあり得ない中身だ。中学再編で松代と吉田が南中へ、川西が中条へ、中里が水沢へなど、これは大きな問題だ」、さらに「十日町市の教育の一番の問題は成績が低いこと、ひきこもりが多いこと。データが示している」と、自身が開くフリースペース活動での実績を踏まえ、市教育の課題や問題点を指摘。社会インフラ整備では信濃川沿いに飯山から高規格道整備を掲げると共に、以前から出ているファッション大学構想を打ち出している。

 滝沢貞親氏(たきざわ・さだちか)=昭和34年12月30日生まれ、十日町高-新潟大理学部卒。県立高校(新潟東工業・津南・小千谷西など)36年間勤務、今年3月定年退職。高山地区振興会役員、高山共栄会副会長。十日町市春日町、60歳。

 樋口清司氏(ひぐち・せいじ)=昭和33年7月5日生まれ、十日町高-法政大卒、新潟大大学院修了。県内小中学校23年間勤務後、新潟大教育学部非常勤講師など歴任。フリースペースかたくり主宰。前回市議選初出馬。十日町市水沢中在家、62歳。

(2020年11月28日号掲載)

議員定数 再浮上、12月議会で再熱?

十日町​市議会 「このまま改選はないだろう」「削減は周辺部にマイナス」 4月30日満了

 また4年目が巡ってくる。十日町市議会(定数24)は来年4月30日、任期満了を迎える。市町村合併から5度目の改選となる。新十日町市の市議選は2005年合併選挙(特例定数40、小選挙区制)、2009年に定数30、2013年に定数26、2017年に定数24と、定数削減している。今議会の定数論議は後半2年間で取り組み、今年6月、6会派ごとの意見集約で会派総意を持ちより全協で報告。その結果、「定数削減」は『だいち』(4人)だけで、他の5会派は「現状維持」。このため「次期改選は限定数」でと、この時は方針を出した。だが任期満了が迫り、6月の方針とは別の取り組みで定数論議が浮上している。市議会12月定例会は4日開会。市民の声に押され、再び議員定数論議は再熱するのか、関心が集まる。

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 6月の会派総意は、現状維持は「礎」(小林弘樹会長・5人)、「自由の風」(藤巻誠会長・5人)、「日本共産党十日町市議団」(安保寿隆団長・3人)、「さくら」(遠田延雄会長・3人)、「三矢会」(村山達也会長・3人)。一方の削減は「だいち」(樋口利明会長・4人)。 この時の論議では、現状維持派は「市民要望が増えている」「十日町市は広範囲。削減は市民利益につながらない」、さらに「常任委員会を活発化する必要があり、それには現状通りの議員数が必要」など。一方、削減論は「人口減少が進んでいるなか、議員数も削減していくのが望ましい」などの意見。この時は現状維持論が多数で「時期改選は現定数で執行する」方針を出した。

 ただ、市民からは任期満了が迫り、疑問の声も聞かれる。地域自治組織関係者は話す。「毎回、改選が近づくと議員定数の話が出るが、今回は6月に議会としての一応の方針を出したようだが、どうも消化不良のような感じだ。選挙まで5ヵ月余りだが、このコロナ禍のなか、地域経済は相当な打撃を受けている。それだけに市議の役割は大切だが、数からいえば22人くらいでいいのではないか。報酬も上げてはどうか。来春出る気がある人はもう動いているから、いまからでも遅くはないと思う」と具体的な定数をあげる。

 一方で、定数論議のたびに浮上する『旧市部・旧郡部』の格差論があり、定数削減に反対の意見は根強い。旧郡部の地域自治組織関係者は「例えば支所の職員数や業務の中身など、合併当時に比べれば明らかに職員数は少なくなり、事業量も減少した。それはこの地域の事業予算の減少にもなっている。雪に閉ざされ、交通の便が悪い地域に暮らす住民の声を、しっかり市政に反映させるためにも地元議員は大事だ。そう簡単に減らしてもらっては困る」と話す。

 現職の市議からも同様な意見が聞かれる。「いまの議員構成を見ても分かる通り、圧倒的に旧市部の議員が多い。合併から14年経つが、周辺部の落込みが年々進んでいる。それは人口減少であり、少子化高齢化であり、産業の減少である。市部、郡部などという時代ではないが、中央部以外の市内各地の実情をしっかり把握するためには、住民代表が必要で市議は大切な存在。定数削減の影響は、必ずや周辺部の議員減少につながる。そう簡単に取り扱うべきではない」と地域の実情を語る。

 一方で、市議OBからはこんな意見も聞かれる。「議会は改選のたびに議会改革特別委員会を設けて、定数だけではなく、市民にとっての議会のあり方に常に取り組んできた。だが今議会は、その特別委員会を作っていない。新コロナで市民の関心は議会には余り向いていないが、このまま定数に手を付けないで改選に向かうのは、どう考えてもおかしい。セレモニー化している議会審議と一般質問の質疑に、市民はもうあきあきしている。まだ5ヵ月ある。いまからでも改革に手を付けるのは決して遅くはない。それに若い世代が出るためには報酬アップが必要。この議論も合わせてしてほしい」と話す。

 改選期まで5ヵ月余。すでに動きは始まっているが、この定数論議が12月市議会で再熱するか、市民は関心を持って見守っている。

(2020年11月21日号掲載)