十日町市長選
4月18日告示、25日開票
3月議会で4選表明
短期決戦、三度の現新一騎打ちか
4月30日任期満了で、同月18日告示、25日投票の十日町市長選。3期在職の関口芳史市長(61)は17日の予算発表会見で質問に答え「(昨年12月市議会で進退について)質問を受けているので、議場で議会の中で答えていくのが礼儀ではないか」と述べ、「3月定例議会で表明するのか」の問いに「それしかないですね」と4選出馬を来月3日開会の市議会定例会で出馬表明することを明らかにした。過去3期では前回の1月出馬表明が一番遅く、今回の4選表明がさらに遅くなることになる。関係者は「新コロナの影響が大きい。懇談会や集会ができず、取り組みに限界性があり、その結果、表明が遅れている」と話している。
旧市を含め市長4選に挑むのは関口市長が初めて。今度の市長選は前回と同じ対決が予想され三度の現新一騎打ちとなる。過去2回、市長選に挑む樋口明弘氏(72)は、まだ公式的には出馬表明していないが、支援関係者の動きは進み、近く記者会見し出馬表明する見込みだ。
関口市長は会見で、新コロナで市税減収、合併特例期間終了など財源減収の中の市政運営について「この状態に向けてこれまで努力し、特にこの3年間、非常に厳しく査定し、市民サービスまで切り込んで取り組み、令和3年度予算であるべき所に着地できた。いろいろご迷惑をかけたが軟着陸できたと思う」、さらに「最大限アンテナを高くして、国や県の情報を集め、今後も感度よく国の方針をしっかり理解すれば、財源的にも自然とそういう流れの中に導かれるように感じる」と、今後も国との関係性への確かな感触を抱いているようだ。
今度の市長選がこれまでの市長選と大きく異なるのは、新型コロナウイルス感染拡大の中の市長選となり、従来の選挙活動は相当部分が制約されることになる。特に人が集まる集会や座談会などの開催は難しく、政策チラシやSNS発信などの「情報戦」が主力になると見られている。
(2021年2月20日号掲載)