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オピニオン

 

あぁもう世の中の変化に追いつけない

どうなっているこの国は

清津川に清流を取り戻す会・藤ノ木信子

 走っても走っても追いつけないと思うことがいっぱいある。まずはコロナワクチンのこと。アメリカの製薬会社ファイザーから日本に到着したワクチンは2800万回分、このうち接種が完了したのは400万回で、約2400万回分が使われないまま残っている。消費期限が長くないのでもうすぐ多くが無駄になる。河野ワクチン大臣は1日1万人に摂取をめざすと言うけど、大規模摂取センターをやれと丸投げされた防衛省はどれくらいの医官、看護官が確保できるのかによって決まってくると言う。

 1万人ってバス何百台? 密になるだろうなあ…いやいや、それ以前に高齢者摂取だけでも予約の電話回線がパンクする国だから、とても消費期限内にできると思えない。そもそもこの競争はウイルスが変異するスピードとそれに対して有効なワクチンの開発・接種のスピード戦で、今の日本は最初の一歩でもう周回遅れだ。

 そんな中、原稿まる読みの壊れた機械みたいな答弁の国会では、憲法改正(改悪?)のための国民投票法改正案が衆院可決、高齢者の医療費2倍法案が強行採決されて、ちょっと待ってよ。いま急ぐことはそれじゃない…と私はニュースに追いつけない。

 ところで皆さん、平日が休日になったり、休日が平日になったり、内閣府が祝祭日を変更するのご存じでしたか? ボンヤリしている私は、昨日やっと黒と赤のサインペンでカレンダーを書き直したところです。7月19日の海の日が7月22日になって、10月11日のスポーツの日が7月23日に変更、8月11日の山の日が8月8日に、翌9日は振替休日。オリンピックの開会式や閉会式に合わせての変更だけど、今よりずっと感染者数の少なかった昨年がダメで今年は開催OKってどういう基準なんだろう…もし今よりコロナ感染が拡大して中止になってもカレンダーはこのままですよね。小売店のうちは平日と祝祭日は仕事量が違うから、知らないでいるとたいへんなのよ…あぁもう世の中の変化に追いつけない。

 十日町・津南地域の新型コロナ感染、あっという間に罹患者数3桁になり、10万人あたりの感染者数は県内トップクラスだ。みんな手洗いだ、マスクだと精一杯気をつけているのに、防疫がコロナ拡大に追いつけない…でもここで追いついて食い止めないと、ケガや他の病気で病院にかかりたくても受け入れられなくなる。お茶飲みしておしゃべりしたくても、ご馳走囲んで仲間で楽しみたくても、いまはじっと我慢してコロナ拡大を止めたい。

新しい力で議会改革を

市議選の総括

自由人・斎木 文夫

 十日町市の市長・市議会選が終わりました。ともに一時は無競争かと思わせる事態で、特に市議選では「だから議員定数を削減しておけば」という声が聞かれました。

 全国市議会議長会調査によれば、人口5〜10万人の市の議員実数は平均20・3人で、十日町市の24人は確かに多い。

 削減論には「市が経費削減を進め、市民も影響を受けているのだから、議会も身を切れ」という考えが強いようです。「少ない方が何ごともすぐ決まる」、「地域や業界の利益代表だけでは当選できなくなり、市全体を考える議会になる」、「定数削減により1人当たり議員報酬を引き上げて人材確保する」などの考えもありましょう。

 一方で、「直接民主制が無理で仕方なく代議制にしているのだから、議員はできるだけ多く選ぶべき」という筋論があります。ほかにも、「近くに議員がいないと声を届けにくくなる」、「投票率が下がる」、「委員会を組織できず活動がにぶる」、「現職有利で新人が出にくくなる」、「少数だと行政とのなれ合いが起きやすい」など削減反対意見もあります。

 議員定数の基準や理論的根拠はありません。国中が何となく削減の方向に歩みがちですが、難しい問題だし、自治体ごとの事情もあります。今回選ばれた議員さんは、真っ正面から取組んでほしいと思います。

 それにしても、定数問題をきちんと議論できなかった今までの議会には、少子高齢化・人口減少、雪対策、市の財政問題といった歴史的課題に加えて、最近の病院・高校問題、市立学校学区「適正」化、社会教育施設有料化、原発再稼働の地元同意といった大問題は手に余ったことでしょう。

 「3ない議会」という言葉があります。首長提出議案を修正・否決しない「丸のみ」議会、議員提案の政策条例がない「無提案」議会、議員個人の議案への賛否を明らかにしない「非公開」議会のことです。十日町市議会も、「丸のみ」、「無提案」については改善の余地があります。

 今までの議会の罪は、定数問題を先送りしたことより、行政の監視を怠り、ほぼ「丸のみ」、ほぼ「無提案」の「面白くない議会にした」ことだと考えます。それが市民の市政参画への興味を失わせ、政治をめざす新しい力をそいだ。立候補者の減少、投票率の低下はその現れというのが、今回の市議選の私なりの総括です。

 新しい議員さん、議会改革をお願いします。

カウントダウンするが…

二つのオリンピック

元ゆずり葉編集委員・松崎 房子

 先日、地続きの学習センターで千葉市消防音楽隊のコンサートがあった。

 年に数回演奏会があるのだが、昨年、今年はコロナの影響で中止になったり、人数の制限で抽選になり、なかなか招待して貰えない事が続いた。久しぶりで入場でき、大喜びで行って来た。

 昭和39年の東京五輪のファンファーレと、オリンピックマーチで始まった。朝の連ドラで詳しく知った古関裕而さんの作品だ。結婚した年で記憶は鮮明だ。しかしまだ戦後19年、暮らしに追われて余裕はなく正直五輪どころではなかった。

 最近のTVでも当時の世論調査の結果が、五輪に感心がある人の割合は2〜3%だったとか。我が家だけではなかったんだ。ただ開会式の朝、前日までの土砂降りの雨が見事に晴れ上がり、雲一つない青空だったのが、あまりにもドラマティックだった。テレビも買えない生活で、今までと同じラジオと翌日の新聞で結果を知るしかなかった。

 違っていたのはラジオに雑音やウェーブがなく、時間も真夜中でなく,リアルタイムだったのが、東京が現地だと確認する事になった。

 終わってみれば世界中に、戦後の復興を果たした日本を印象付けた。身重だったこともあって,競技は何一つ見には行かなかった。それよりも新幹線開通の方が、思いが強かったかも。

 そして今回の2020の五輪が東京開催に決定し、競技にレスリングが採用されるかどうか決定される頃は ゆずり葉の同好会の集まりで十日町にいた。皆さんから色々アドバイスがあった。

 せっかく東京にいるのだから〈行ってきなよ!〉〈行かない〉〈なんで?〉〈8年後だよ、79だよ!それに10月じゃなく8月だよ、死んじゃうよ!〉にみんな絶句し、それ以上の会話はなかった。

 そして今回の五輪が1年延期され、それでも3ヵ月を切るカウントダウンが始まった。それよりもコロナのニュースの方が声高だし、強烈に思える。聖火リレーが福島から始まり全国を走り始めている。東京五輪に積極的な表現をしなかったのが、いけなかったのではないかと後ろめたさを覚えている。1940年にも立候補したが、戦争開戦が理由で中止になったことがある。

 コロナに打ち勝って、世界にアピールする五輪にすると、政府は何かにつけ声を大にしている。本当にそうなれば良いなぁーとは思うが…。

有権者もボーッとしていられない

市長選・市議選

会社員・村山 朗

 ぎりぎりまで無投票になりそうだと気を揉ませた市長・市議会議員選挙、結果が出るのも残すところわずかになりました。 3月に私は小欄で無投票はなんとか回避してもらいたいと無責任な希望を述べました。無投票はならんと、直前に立候補を決断したお二方の勇気に心から敬意を表したいと思います。

 無投票になれば政策や人柄などに触れることもなく、市政をゆだねる市長や議員が決まるわけですから、大変なことです。当然競争にさらされなかった市長や議員にはその正当性も問われることになります。

 いかに少数激戦とはいえ、ただうるさいだけの街宣車(個人の感想です笑)は別として、各候補者の街頭での演説を目や耳にすると、広報や後援会チラシでは分からない候補者の声の調子や立ち居振る舞いに人柄があらわれ重要な判断材料になります。

 市議会議員候補者の方々について言えば、先週の本紙アンケート「私の人口増加策」は大いに参考になりました。いくつかの質問を投げかけるアンケートも悪くありませんが、テーマを絞ったことにより候補者の考え方がはっきりします。

 現在の少子化は、結婚した夫婦から生まれるお子さんの出生率が少ないからではなく、結婚をしない人たちが増える未婚率の上昇が主な原因とされています。1980年代には5%くらいだった生涯未婚率は増え続け、現在では男性20%、女性10%と言われています。

結婚を後押しするにはまず出会いの場を広げること。近ごろスマホのマッチングアプリで巡り合ったなどという話も耳にします。新しいやり方が登場しているわけですね。 移住しやすい環境、経済的な応援、仕事場の拡充、子育てしやすい環境作りや援助も大切でしょう。答えは一つではないと思います。設問に答えた諸氏には1年後、2年後、自分の語ったことがどれくらい達成されたか、あるいはしなかったかの振り返りを是非していただきたいと思います。

 本紙をはじめとした地元メディアには議会が単なる行政の追認機関にならぬよう議員たちに定期的に振り返りを迫り、市民に知らせる使命と責任があります。「ボーッと(4年間)生きてんじゃねぇーよ」と尻をたたいて下さい。

 市長選挙、H候補は当初、大地の芸術祭の延期とコロナ対策を訴えていましたが、告示直前に芸術祭実行委員会が延期を発表したため、肩透かし(泣)。コロナ対策と絡め現職との争点の目玉だったと思いますが…何がともあれ、まずは投票ショゼノ!