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オピニオン

「桜」も忘れてはならない

2020.2.29

新型コロナ感染拡大

自由人・斎木 文夫

 中国の湖北省武漢市で発生したとされる新型コロナウイルスの感染が日本でも拡大している。

厚労省が発表する感染者数はまだまだ増えていくだろう。感染は今も広がっているし、検査が全然進んでいないからだ。五輪中止論も念頭に、海外の非難をかわすため、政府が感染者数を抑えているとしか思えない。

 新型コロナ感染拡大がきっかけとなって、世界同時株安が起こっている。もう一つ下がっているのが安倍内閣の支持率。今月半ばからの各社の世論調査で、不支持が支持を上回ってきている。

 新型コロナ対策で後手後手の印象で、とてもこの国を任せれられないということか。加えて、首相の桜を見る会の説明に「納得できない」人がまだ70%超上のまま続いていることもあるだろう。

 「株安、経済不安には、予算を早く成立・執行させることが最良の薬だ」。政府・与党内からはそんな声が聞こえている。そして、「桜を見る会」や「検事長の定年延長問題」などの野党の追及を「国の一大事にそんなことをしてる場合か」と押さえ込もうとしている。

 でも、16日の新型コロナ対策本部会議に小泉環境相、森法相、萩生田文科相が地元の会を優先して欠席していた。危機感がないのはどっち?

 桜を見る会の問題は、「各界で功績のあった方々を慰労する」趣旨で公費で宴会をするのに、政治家が支援者を招いていたという疑惑である。これは、支援者の買収にあたり、公職選挙法違反の疑いがある。

 過去2回「私人である」と閣議決定した総理夫人まで招待者の推薦枠を持っていて、当日は「乾杯のご発声」をやっていたのも不思議だ。

 招待客数、支出額ともに安倍政権下で年々増え、昨年は当初予算の3倍も飲み食いしてしまった。招待客には「反社会的勢力 」のお方もいた。

 野党議員の質問通知後すぐに招待客名簿を廃棄したことから、公文書の保存・管理が普段から政府の都合のいいようにやられているのではないかとの疑いもある。

 安倍後援会関係者の「桜前夜祭」の会費、領収書をめぐって、首相の答弁はしどろもどろになり、会場ホテルの説明と食い違いが生じている。

 桜を見る会、東京高検検事長の定年延長、カジノ汚職、政権内部のさまざまな問題があいまいなままだ。国会では行政のチェックという立法府の役割が果たせていない。

その役割は市町村議会も同じはず。3月議会を楽しみにしています。

映画「東京原発」で感じた恐怖と未来

2020.2.22

フクシマを考える会

元ゆずり葉編集委員・松崎 房子

 2月8日開催のフォーラムに参加した。上映会・講演会・活動団体報告の三部構成。上映会は『東京原発』。講演会は『再稼働しても大丈夫?「東海第二原発」を考える』。活動団体報告と一日がかりの内容。初めての参加だったが第7回だそうだ。

 出かける前は、出版広告で「やってはいけない原発ゼロ」「世界は脱・脱原発に向かっている」というフレーズに原発ゼロでは成り立たない段階ではないのか? また、いつかの新聞では現在の様な暮らしを続けるには地球が2つ要るというのもあった。地球が壊れていく温暖化を考えると排出CO2のない原発も必要悪か? など思い悩みながら参加した。

 『東京原発』を見終わった途端震え上がった。

 2002年作品で、東日本大震災が起こる事など想像すらしていなかった頃の作品だった。役所広司演ずる東京都知事が都庁に隣接する公園に原発を建設すると〈緊急発表〉するという会議から始まった。

 原発は大量の水がいると進言する議員に、知事は「東京にも海はある」と動じない。あれこれ建設不可能な意見を述べる議員たち。かたや都心の一般道や高速道路を、外国から戻された処理済み原発廃棄物を極秘裏に搬送している場面もあった。高額の給料をどうしても手にしたい人が内容も知らず〈知らされず〉密かに毒物の表示のある物体を運搬する。

 そこへ爆発物オタクの少年が時限爆弾をそのトラックに持ち込み乗っ取る。運転手は、カップ酒をあおるように飲みながら、恐怖から逃れようとハンドルを握る。パニクッた運転手は、思考が停止して誘導されるままに都庁へ向かってくる。

 都知事の真の狙いは原発誘致の補助金でも得ないと膨らむ財政が破綻する、というのと、そうでもしないと都民は真剣に考えないという意図があった。7年後にあのようなことになろうとは‼

必要悪か? などと考えたことはぶっ飛んだ。後処理が確立していない原発はやはりだめだ。せめても1基ずつでも減らしていく努力が必要だろう。 東日本大震災の大事故の後は全国で原発ゼロの期間があった。自然エネルギーの活用が見直され大規模ではなく、少しの工夫で作られている事を積み重ねていかねば、と強く感じる。現に、このフォーラム主催団体の一つパルシステム千葉の鶏糞主流の電力に、我が家は東電から乗り変えた。

稼ぐ力を高め地域内経済循環の実現

2020.2.8

地方創生第2期スタート

経済地理学博士・清水裕理

 節分が過ぎ、立春を迎えました。子供のころ節分がやってくると、紙で鬼のお面をつくったり、鬼となる人を決めたり、大声で家の中や玄関に豆を撒いたりして、とても楽しい行事でした。大人になってから、年女なので豆撒きをしませんかと神社からお話があった時、胸が弾んだものです。人前で大きな声を出すことが少なくなった昨今、高い段に上がり少し恥ずかしい気持ちになりながら、「鬼はそと、福はうち」と声をあげて撒き始めると、豆の入った袋に向かって大人も子供も一緒になってはしゃぎ夢中となり、会場は騒然となります。そして、終わった後、何ともいえない「さわやかさ」がよみがえります。

 立春は、春の訪れを告げる一年の始まりを表し、その前日の節分はいわば大みそかのようなもの。豆撒きをして、一年の厄を払い、新しい年の幸運を願います。

 このころになると、野山の樹や草も芽を出し、人間にも春の気配が忍び入り、そこでエネルギーを取り入れようとするらしいのです。妻有地域はこの季節、まだ雪の中でしょうか。それにしても、今年は例年にない暖冬で、東京の庭のフキノトウがもう頭を出していて驚きました。

地方創生の国の施策も、第2期スタートという形で新たに動き始めました。

 第1期は石破地方創生担当大臣の2014年から始まり、第2期は2020年から2024年まで実施されます。

 第1期と第2期の大きな違いは、第1期は、国全体のGDPを何%上げるというアベノミクスの数値目標が入っていましたが、それはなくなり、第2期は「地域の外から稼ぐ力を高めるとともに、地域内経済循環を実現する」という文言が入りました。

 これから各地域で戦略が策定され、それに基づき交付金などの支援がなされます。

その際、人口分析も一緒に行われ、第1期は、出生数から死亡数を引いた数がまだプラスの地域が多かったのですが、第2期になると、多くの地域でマイナス(自然減)に転じてしまうというインパクトがあります。

 もう予定調和では済まないとある政治家の方が言うのを聞いたことがありますが、今こそ足元を見直しつつ国の施策を上手に活用する知恵が重要になると思います。

「極楽、極楽」、この国のお湯の力

2020.2.1

「風呂を考える」

秋山郷山房もっきりや・長谷川好文

 汗をかいて、手ぬぐいで拭って一日が終わる。となると、ひとっ風呂浴びてビールでも飲みたいと思う。

 生き返る瞬間である。

 先日風呂場の水が凍って風呂に入ることが3日ばかり出来なかった。身体が何となく臭うようになった。いろいろと手を尽くして、どうにか通水させてお湯に入った。ちっちゃな浴槽にお湯を満たして頭まで沈めてほっとしたのは、つい先日のことであった。

 思うに銭湯も温泉も人に与えてくれるものはある種、復活なのだと…。

 庶民にとって一日というものは追われるように働いて汗を流して暮らすものだ。その一日を終わらせお湯に浸かって、「極楽 極楽」とつぶやいたとき、また明日への力を手に入れるようなものなのだろう。

 津南にも銭湯があってずいぶんと客があったと聞いた。その後、内湯が当たり前になったころに銭湯もなくなった。

 秋山は山地なので、周辺の薪を燃料に小判型の桶でお湯を使っていたという。

 私も若い頃に旅に出た先々で温泉に入ったものである。当時は今風の大きな施設などなく、地元の人々の共同浴場が連綿と続いていた。時折、入り口は男女別の脱衣場で入ると浴槽が混浴だったりしたものもあった。まだ若くて、後から入ってきたご婦人に声を掛けられて恥ずかしく出るに出られなかったことを懐かしく思い出す。

 江戸時代から新政府まで江戸の銭湯はほとんど混浴で大きな湯舟は暗く天井から「ザクロ口」が下がり、もうもうとした湯気のなか客は何の照れもなくお湯に浸かっているのを浮世絵などで見ると、明治以前の性に対するおおらかさを感じる。当時は現代のような性犯罪は少なかったと何かの本で読んだことがある。

 現代の人が地方の温泉場の薄暗い共同浴場をどう見るかは別にして、一日の労働の垢を落す浴場は地元の人たちの活気とざわめきがあったのは確かだ。素っ裸で入って来た老人が前も隠さずお湯を浴びて顎まで湯に浸かって「極楽 極楽」とつぶやく声をどこででも聞いた。知らない民謡を鼻唄まじりで唄う解放感はたまらない旅情だった。

 青森・鶴田梅沢温泉、

北海道・大雪山幌加温泉鹿の屋などではそんな無名の温泉が今でも残っていて、足が不自由で耳の遠いご婦人や、目の見えない老女が地元の人の協力を得て今でも営業しているはずである。そんな場面を見るにつけ、お湯もさることながら地元の方たちの協力を「いいなぁ~」と感じ入るのだ。

 長い年月人々に与えた「極楽」は、湯を守る人や客や地元の協力で続いて行くのだろう。それがこの国のお湯の力であると思う。

 時には大枚を払って上げ膳据え膳の温泉旅館も大切だけれど、地元の人の財布を考えた共同浴場にこそ今の若い人を驚かす発見を与えるのだろう。

 時代は風車のように巡るのだ。

持続可能で豊かな暮らし、実感できる地方

2020.1.25

 成熟経済に向けて

清津川に清流を取り戻す会・藤ノ木信子

 「日本はもう成長できない。7年前この『諦めの壁』に対して、私たちはまず、三本の矢を力強く放ちました」、総理の施政方針演説がTVで流れていて、三本の矢って何だっけ?と官邸広報を見たら、「大胆な金融政策」と「機動的な財政政策」と「民間投資を喚起する成長戦略」と一緒にスーパーマンが飛び出す絵が描いてある。

 大胆な円の買い支えはしたけどデフレさえ脱却してないし、後2つは的外れ感あるし、この7年間の官僚の酷い質落ちがずっと気になっていたんだよ…と、昔お世話になったことのある田中信一郎さんが出版されたばかりの著書『政権交代が必要なのは総理が嫌いだからじゃない』(現代書館)を読んだ。

 あざとい表題だけど、正論で答えを導く経済学の本だ。内容をかいつまんでいうと、直面している問題は人口減少、経済成熟、気候変動。アベノミクスの経済拡大=企業の純利益増は労働の規制緩和で非正規雇用による低賃金・サービス残業によるもので、それが人口減少の原因になっている。

 実質賃金が上がらないから生活が苦しく婚姻・出産に繋がらない。今の政策は経済成長と人口増加を前提として作られているが逆に少子化を招いた。

 さらに、欧州は既に成長ではなく全体最適社会になっていて日本も転換が急務だが、今の政権では政府の意思決定・行政の仕組みが利益団体の集合体やら縦割り組織が出来上がっていてできない。そのため政権交代して経済成熟と人口減少に適応しつつ活力を持続させる政策をとらねばならない。

 時代が求めているのは現行憲法を具現化する経済政策である。(ん?ちょっと難しいな…人権尊重・国民主権・平和主義のための経済政策ってことね)、それには自立した個人の力を引き出すことが重要。そして、次の政権が今から準備するべき仕組みと政策が具体的に書かれている。(なるほど、忖度しない官僚の人材もピックアップして行政組織ごと取り替えなきゃダメなのね…)

 戦争特需でもない限り、ずっと右肩上がりの経済成長はないことはみんな分かっているから、どうやって豊かに生きるかだよね。地方は人口減少が激しく、集落統合で暮らし易いまちづくりをする覚悟がいるらしい。でも自然環境を成長戦略で塗り潰してきた都会より、自然に寄り添って生きてきた田舎だからこそ暮らしを楽しむ知恵がある。 

 持続可能で豊かな暮らしを実感できるのは地方のはずと私は考えている。  

 さて、外は久しぶりの雪景色、思いっきり深呼吸してこよう。

「自衛隊の派遣に疑問」

2020.1.18

「新たな中東危機」

自由人・斎木 文夫

 新年にとんでもないニュースが飛び込んできた。

1月3日、米軍がイラクでイラン革命防衛隊司令官を殺害し、それがトランプ大統領の指示によるものであることを本人が公表したのだ。

これは暗殺か、米国が嫌っているはずのテロか、国連憲章違反の先制攻撃か。いずれにしても許されることではない。

 私たちは、各国の諜報機関が「ヤバイ活動をしている」と想像し、「反体制者を消すこともある」と勘ぐっている。だが、北の委員長でさえ、要人の殺害や他国の大使館爆破について「私が命じた」と言ったことはない。今回はその「タガ」が吹き飛んだ。

 その後の8日、イランはイラク駐留米軍基地を砲撃し、米国は軍事的報復は行わなかった。「新たな湾岸戦争」は双方にとってマイナスで、全面衝突は望むところではない。とは言え、3日以降、中東の緊張が一気に高まったのは確かだ。

 同じ8日にはイラン革命防衛隊がウクライナ機を「誤って」撃墜した。当初、イラン政府は撃墜を否定していたため、だまされたイラン国民の怒りは、米国から自国政府に向けられつつある。

 一連の事件は、いくら国民や政府が望まないことであっても、1人の大統領、1人の軍人のミスによって偶発的な戦争が起きてしまう可能性を私たちに見せつけた。

 そんな中、10日には河野防衛相が海上自衛隊に中東派遣を命じた。昨年末の閣議決定時と今とでは状況が変わっている。紛争に巻き込まれるかもしれないのに、「調査・研究」のための派遣は国会承認が不要であることから、国会閉会中の閣議決定、派遣命令となった。ここにも少数者による判断ミスはないか。

 安倍首相は11日から中東3ヵ国歴訪の旅に出て、自衛隊派遣への理解を求め、「中東の緊張緩和のため連携して外交的努力をしていこう」などと話し合っている。しかし、昨年12月20日にイランの大統領が訪日、安倍首相と会談した後、日本政府はこの努力をしてきたのだろうか。

安倍首相は中東情勢を「深く憂慮する」と言うばかりで、外国要人を殺害した米国への批判を口にすることはない。ついで言えば、メディアも同様だ。

 米国ともイランとも友好な関係を保ってきた日本の政府は、2018年の米国の「イラン核合意」離脱以降の経緯を整理し、真に中東平和のための外交努力をしてほしい。それが独立国・日本がとるべき道だと思う。

「憲法九条は素晴らしいです」

2020.1.11

サヘルローズの言葉

元ゆずり葉編集委員・松崎 房子

 拙文をお読み頂き有難うございます。読んでるよ!の言葉が年賀状にあり、嬉しかったり、赤面したりです。新年早々でなにを書こうかと、少ない語彙を絞り出しています。比較的穏やかな年明けなのに、世界では戦争が激しくなっています。昨年もいろいろの公演やセミナー、コンサート、演劇等にも出かけました。色々書きたいことがいっぱいありましたが中でも一番強く残っているのが、

昨年十二月に聞いた「サヘルローズ」の講演で聞いた巻頭の言葉です。テレビタレントや女優として活躍しているので、ご存知の方もあるでしょう。

 彼女はイラン生まれで、戦災孤児で両親を知らずに孤児院で育ち、8歳の時に素晴らしい養母に出会ったそうです。養子に彼女を引き取る時に、自分の子どもは持たない条件を了承するために手術までしてくれたそうです。 

 『砂漠に咲くバラ』という意味の名前を付けてくれたとか。戦争で荒れたイランでは暮らしていけなくて、養父となる母の夫が先に日本に来ていて空手教室で指導者をしていたのを頼って来日しました。しかし3人の生活は上手くいかず、お母さんと2人で暮らし始めたそうです。赤貧の暮らしで路上生活もしたとか。美人で知性あふれる彼女からは想像もできない話が飛び出しました。

 出自もその後の成長過程でも、戦争の被害者そのもので、現在に至るには想像を絶する苦労の果てだったことは、ひしひしと迫ってきます。

 その彼女から『憲法九条は素晴らしいです』の言葉出てきました。世界の人が絶賛するこの憲法は、何物にも替え難い宝物です。戦争をしないと宣言している国が、どんな強力な武器を持つ国よりも、無防備にも拘らず一番強い国だと思います。自衛隊明記などはもっての外だと、言い続けたいと改めて強く思いました。

 我が家の新年は久しぶりに勢ぞろいしたので、親よりも大きく・嵩高くなった孫もいて、じじばば二人で静かに暮らしている毎日がしっちゃかめっちゃかでした。恒例の箱根駅伝で監督?コーチ?評論家?になったかの長男に付き合わされて、皆でテレビ付けでした。

 国民の願いは皆がそろって元気で、穏やかな暮らしが出来ればそれでよいのではと思ったり、そうであってほしいと思う新年でした。

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