01.11まさもと_web広告.jpg
01.11.16ももたろう_web広告.jpg
01.11.16ペペロッソ_web広告.jpg
高見石材_web広告.jpg

妻有まるごと博物館

チシマザサ

中沢 英正さん(県自然観察保護員)

 タケノコ採りの季節である。苗場山麓でタケノコといえばチシマザサ(千島笹)の若芽をさすことが多い。

 名前のとおり北方に生育する種類で、日本では北海道と本州(鳥取県以北)で見られる。

 多雪地で生きるための工夫として稈(タケ・ササ類の茎のこと)の根元を斜めに立ち上げる。重い雪に抵抗無く平伏し、立ち上がることができる仕組みだ。別名ネマガリタケの所以である。

 稈は弾力・耐水性に優れている。この強靭な性質を生かして、カンジキや籠などの材料に利用されてきた。津南町歴史民俗資料館に収められている民具の材料にヤマタケと記されているのはチシマザサのことである。

 春に花を見ることがある(写真)。開花は珍しい現象なので新聞沙汰になったりする。

 タケノコは人気だが、ツキノワグマも大好物。この頃の糞はササの葉の香りがする。採取に夢中でばったり、なんてことにならないように…。

 広大で密集した藪になることから遭難の危険もある。

(2020年5月23日号掲載)

堰普請とユキツバキ

小林 幸一さん(津南案内人)

 いつも撮影でお世話になっている見倉・清水川原の春普請の手伝いに行きました。新型コロナウイルスの関係で昨年参加した県外の見倉ファンは来られず、自宅で自由に往来できる日を待ち望んでおります。

 ステイホームと言っても田んぼがあれば水は必需品であり、水路の維持とそこに行く道にも手入れが必要です。どこの集落でも高齢化で共同作業を維持していけるかどうか頭を悩ませていますが、地域のファンを増やすことで共同作業を維持できないか? 例えば薪ストーブファンにはよだれが出そうなブナやナラの原 

木、山菜・キノコ狩りなどの交流を通じて1年に1回だけでも共同作業を手伝っていただく。一人では心もとないが集落の方と田舎体験をしたい人は結構います。

 写真は原生林の奥から先人が切り開いた水路を、水をかけながら溜まった落ち葉を掻き出す作業です。途中には崩れた土砂や倒木が水の流れを遮ります。斜面にはユキツバキの花が咲き乱れていますが、ユキツバキはこの見倉が生息の限界で、これより奥には分布しないとのことです。

(2020年5月16日号掲載)

スズメの大げんか

南雲敏夫さん(自然観察指導員)

 この季節になりますとスズメの雄はしょっちゅうケンカします。恋の季節の前にはしょっちゅうケンカして誰が一番強いかを争います。片方が逃げ出しても追っかけて更に大ゲンカ、その内に順位が決まるのか雄は雌へのアピールで大忙し。

 繁殖期以外のスズメは群れで行動して外敵から身を守る行動になりますが、繁殖期になれば隣に雄がいるだけでもお構いなしでケンカになると言います。

 こんなスズメですが、見ているとやはり武器はくちばしと足ですね、くちばしは相手のくちばしや足を噛んだりするし、足は相手をキックしたり押さえ込んだりと、プロレス並みの技の応酬で見ていても飽きが来ないと言うか楽しいと言うか本当におもしろいですよ。当鳥同士は大変だけどね。

 やはり強いスズメは足が大きいスズメで弱い奴は最後には一目散で逃げていきますね。

ケンカ飲む最中は、そばに人が通りかかってもお構いなしでとっくみあい、足蹴りと凄いもんです。

 チャンスがあったら是非とも観察してください。

(2020年5月9日号掲載)

ヒメオドリコソウ

中沢 英正さん(県自然観察保護員)

 帰化植物と呼ばれるグループがある。外国から渡ってきて野生化した植物のことである。

 津南町には1300種ほどの植物が自生しているが、その約一割が帰化種で占められている。

 この時期によく見かけるのがヒメオドリコソウである。日当たりの良い道端や士手、石垣などいたるとこるに生えてくる。

 ヨーロッパが原産で、明治中期に東京で見いだされた。

 長野県のリンゴ畑の下一面に生えたのに出会ったのが35年ほど前、初めて見る姿に感激し、いっぱい写真に撮った。ほどなくして津南でも見かけるようになり、今では 早春に咲く花の顔役となるほどまでに定着した。

 生活様式は、秋に芽生えてそのまま越冬、早春に茎を立ち上げ花を咲かす(写真)。種子をつくった後は全て枯れてしまう。花期には上部の葉が紫色となりよく目だつ。

 今まで無かったところに突然群落が出現し、びっくりしたことがあるだろう。かわいい姿に似ず強力な繁殖力を持つ。

(2020年5月2日号掲載)

妻有新聞タイトル2-1.png

株式会社 妻有新聞社

津南支局  〒949-8201新潟県津南町下船渡丁2461-2 TEL.025-765-2215 FAX.025-765-5106

十日町支局 〒948-0051新潟県十日町市千歳町2-3-5 サンタクリエイトビル2F TEL.025-755-5227