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2021年(令和3年)9月

2021年9月25日(土)

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20社を超えるマスコミに政権政策を発表する枝野幸男代表(19日、十日町市角間で)

「農業者個別所得保障」復活を

中里で政権政策発表 報道20社余、ねらい的中で全国にアピール

 政権交代をめざす野党勢力のトップ、立憲の枝野幸男代表は、農業政策の政権政策発表の場に十日町市を選び、地元農業者と懇談し、コメ農業を主体に政権交代後の農業政策を掲げ、その主軸に「農業者個別所得保障制度」の復活を打ち出した。十日町市を政策発表の場に選んだ背景は、魚沼米の産地であり、中山間地農業の地で、伝統的に自民勢力が地盤を固める地で、その現場で行うことで政策アピールにつなげたいとの思いが想起できる。枝野代表のねらいは的中し、その日夜のNHKニュースや民放、翌日の新聞などで「枝野代表、十日町市で農業政策発表」が流れ、十日町市の地名と共に立憲政権後の農業政策が大きく流れ、妻有の農業事情アピールの場になった。

(詳細は2021年9月25日号で)

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梅谷守氏(左)を応援する枝野代表と森裕子6区選対本部長(右、19日、十日町市本町で)

​「4年間、地道に歩いた」、今度こそ

​野党市民連合・梅谷守氏、枝野代表、森副代表が支援

 「新潟6区の勝敗は十日町地域の情勢が大きく影響する」と見る野党市民連合の梅谷選対は19日、十日町市に立憲・枝野幸男代表を迎え、市内2ヵ所で街頭活動を行い、枝野代表は中里角間で地元農業者と懇談し、衆院選に向けた農業政策を発表した。街宣で枝野代表は「任期満了までの4年間、梅谷氏は地道に6区を歩いた。なかなか出来ることではない。この4年間で皆さんの暮らしは良くなったのか。この4年間で政権交代できる構図を作ることができた。自信を持って国会に送り出せる人材、それが梅谷氏だ」と、妻有SC通りの下島と国道117号本町通りで街宣し、「今度こそ議席を」と訴えた。

 枝野代表の十日町入りは初めて。前回2212票差で惜敗している梅谷氏だけに、立憲本部も「強力なテコ入れ」を6区には行っている。枝野代表の来市はその証左だ。両会場には3百人余の聴衆が参集し、梅谷6区選対本部長の森裕子参院議員が街宣主導し、「市民と野党は一つ」と共闘を呼びかけた。梅谷氏の応援で枝野代表は「この4年間で梅谷さんを当選させる構図を作ることができた」と野党市民連合の集結を強調した。

(詳細は2021年9月25日号で)

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再入札を説明する津南町・桑原悠町長(22日、町議場で)

JVで再入札、規模・工法変えず

津南町保育園増築 資材仕様見直す、ウッドショック高騰要因

 津南町の中央部の同じ小学校区の3つの保育園を再編統合するため、町中央部の「ひまわり保育園」を木造増築する建築工事入札は7月下旬に実施したが不落となり、町は再入札を検討、建築の資材仕様などを見直し、入札参加を地元企業を含むJV(特定共同企業体)形態にした。今月末に入札公告を町ホームページで公表し、11月上旬に再入札、中旬の町議会臨時会に工事請負契約を提案、可決後に本契約し着工したい方針だ。22日の町議会全協で方針を説明した桑原悠町長は「大変厳しい時代に生きる子どもたちに、津南の一番良い環境の中で過ごし、成長してほしい」と再入札への理解を求めた。

 保育園増築担当の町教育委員会の説明によると、入札不落後、設計担当ワシヅ設計と設計内容や資材仕様など全般的に再点検し、増築規模縮小も検討にあげ再検討の結果、「増築床面積など規模と建築工法はそのままで建築資材や仕様を見直した」、入札参加を地元企業を含む「JV(特定共同企業体)」を条件に再入札を実施する。

(詳細は2021年9月25日号で)

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数十年ぶりに確認された絶滅種ナンバンギセル(今月3日、涌井泰二氏撮影)

絶滅種「ナンバンギセル」発見

長野県2002レッドリスト 63年ぶり「ネキトンボ」も県境地に生息

 今回の発見は、栄村が昨年から取り組む「自然環境保護条例」制定に向けた希少動植物調査活動で、調査員の涌井泰二さん、広瀬明彦さんが今月3日発見。調査活動のなかでススキを刈り取った時、見つけた。「花が咲いていなければ分からなかっただろう。長野県の2002年レッドリストに絶滅種として載っており、実際はそれ以前から確認されていなかったのだろう。だが、ここ栄村では営々と生き長らえてきたのだろう」。

 さらに1958年以降、生息の確認がないトンボ類「ネキトンボ」の生息も今回の調査活動で確認された。

(詳細は2021年9月25日号で)

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高齢化が進む松代・松之山地域で役割はさらに大きくなるとされる県立松代病院

2つの県立病院維持、必要な機能

関口市長 県地域医療再編で、「集約の段階にない」

 妻有地域は民間病院の病床撤退や町立津南病院の病床削減などで5年間で病床数は277床減少。現在は県立十日町病院、県立松代病院、津南町立津南病院で公立で計375床が稼働。県立・町立病院が地域医療を支えている現状がある。関口市長は県地域医療構想について「県が作る最終段階で意見交換もした。妻有地域には2県立病院、1町立病院があるが、これをどういう形で県構想の中に当てはめ、この地域に必要な医療、また介護福祉の体制を合わせて組んでいくかの段階に来ている。市としては県立病院は2つあり、どういう機能が必要かは県に話していく。しっかり検討し、県と理解を一致させ前に進める、そういう段階にある」と姿勢を示した。

(詳細は2021年9月25日号で)

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30年余サルナシ栽培に取り組む藍匠・柳さん

スーパーフード「サルナシ」、大手が関心

増産要請、「藍匠」後背地再生で1000本植栽、2年後に全国サミットを

 キウイフルーツの原種で、豊富なビタミン類が含まれ栄養価が高く、健康・美容面、さらに肺がんや皮膚がん抑制効果もあるとされるスーパーフード「サルナシ」(コクワ)。十日町市六箇山谷で約2・5㌶に5千本のサルナシを栽培、日本一のサルナシ園を掲げる藍匠・魚沼山菜農園(柳幸雄社長)は東京の大手健康食品・化粧品原料メーカーからサルナシの注文が入り昨年は5百㌔、今年は倍以上の1・2㌧を納めている。柳社長(69)は「メーカーからは『最低5㌧は欲しい』と言われている。全国で十日町のサルナシへの関心が高まるきっかけになる可能性もある」と期待する。今秋は需要の高まりを受け荒廃畑を再開墾し新たに栽培畑を拡張、千本を植栽。今後も増産体制を進める方針だ。

(詳細は2021年9月25日号で)

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ダブル受賞の「妻有そば」「新そば」と玉垣社長

2年連続の乾麺大賞

玉垣製麺所「妻有そば」、期間限定「新そば」も4位に

 乾麺製造販売の玉垣製麺所(玉垣哲郎社長)の「妻有そば」が日本蕎麦保存会の主催する「おいしいそば乾麺大賞」で昨年に続き2年連続グランプリに輝いた。

 「妻有そば」は昭和29年に販売を開始、自社工場での製粉で、挽きたての香りと豊かな風味をいつでも手軽に楽しめる、十日町の名産として長く愛されているそばの乾麺。「乾麺大賞」は全国のそばファンからのアンケートをもとに、同会で蕎麦鑑定士、運営委員会が鑑定、審査を行い、ランキング形式で発表するもの。さらに今年は同社が平成26年から販売している期間限定の「新そば」も同時に4位に入賞し、ダブル受賞を果たした。

(詳細は2021年9月25日号で)

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今年の接客大賞を受賞した月岡さん、秋山さん、石橋さん(左から)

第8回接客大賞に月岡さん、秋山さん、石橋さん

津南町商工会が優秀3人を表彰

 優れた接客を行っているとして、津南町商工会(島田繁会長)サービス部会(山岸祐二部会長)は21日、第8回接客大賞個人接客部門で同商工会員の3人を表彰した。

 今年の受賞者はジャックマン秋山望さん(kura cafe)、月岡奈津子さん(髪工房なつ)、石橋昌子さん(津南高原開発)。

(詳細は2021年9月25日号で)

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奥信越3市町村のレンタサイクルが住民限定で最大1800円引で利用できる(森駅で)

サイクル観光でスクラム

奥信越3市町村 住民限定で貸出割引スタート

 奥信越をレンタサイクルで楽しむ広域コースなどを視野に、十日町市、津南町、栄村の各観光協会が連携しこのほど「広域サイクルルート研究会」を発足。新型コロナウイルス影響で健康的で安全な観光としてアウトドア需要が高まるなか、「自転車」を活用するサイクルツーリズムを検討する。連携事業第一弾として、3市町村の住民限定で最大1800円のレンタサイクル割引が受けられる共同企画がきょう25日から始まっている。「電動アシスト自転車で地域巡りをしてみませんか」と利用を呼びかけている。

(詳細は2021年9月25日号で)

2021年9月18日(土)

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2023年度募集停止に対し、地元の存続運動が高まっている十日町高校松之山分校

「なぜ募集停止」、再び存続直訴

松之山分校2023年度に 県教育長再来訪予定、「なくてはならない教育の場」

 新潟県教育委員会は今年6月、県立高校再編整備計画(2022年度〜2024年、3ヵ年計画)を公表し、昨年度に同計画で方針表記した「十日町高校・松之山分校、令和5年度(2023年度)募集停止」を改めて記載し、県教委の変わらない方針を示している。これに対し地元松之山地域の「松高支援会連絡会」はこの3ヵ年計画を受け、8月27日、同連絡会の小野塚良雄会長ら3役で県教委を訪れ、「教育効果をあげている松之山分校は、地域にとっても広域圏にとっても、なくてはならない教育の場」と改めて存続を要望している。県は年内に稲荷善之教育長が松之山を再訪問し、同連絡会らと懇談する方針だ。地元自治体の十日町市・関口芳史市長は「地域に必要な教育の場である」と存続を県に求めており、30人余の学生が通う津南町の桑原悠町長も「通学支援をしている。地域にとって必要な教育機関である」と同様に存続の必要性を話す。今後、県教委・稲荷教育長の地元での懇談会に関心が集まるが、少子化が進むなか、県立高校再編は大きな地域課題になっており、今後の動きに関心が集まる。

(詳細は2021年9月18日号で)

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野党・市民連合で衆院選に挑む梅谷守氏(左から2人目、13日)

政権交代、ゆがんだ政治一掃を

 11月上旬に予定の衆院選に三度出馬する立憲民主・新潟6区総支部長の梅谷守氏(47)は、野党共闘と市民連合の支援を受け、現職の自民・高鳥修一氏(60)に挑む活動を展開し、13日には十日町地域選対事務所をクロステン近くの市内八幡田町に開設。事務所開きで野上正一選対本部長は「梅谷を今度こそなんとしても国会へ送り出す、その第一歩が今日。情勢はここ十日町の結果が6区全体の結果に直結すると、6区選対本部もテコ入れを強化している」と、前回2017年選で十日町市で現職に差をつけられた2713票を縮め、逆転する強力な運動を展開する方針を述べ、コロナ禍で参加者数を絞った20人余で気勢を上げ、臨戦態勢に入った。

 立憲民主の枝野幸男党首が19日、十日町市入りし、衆院選で初議席をめざす野党連合候補の梅谷守氏(47)の応援街宣をする。19日午前9時10分から妻有ショッピングセンター前、同9時40分から本町2・第四北越前で街頭演説する。梅谷6区本部選対委員長の森裕子参院議員も同行。枝野氏は前日新潟入りし、十日町の後は北陸に向かう。

(詳細は2021年9月18日号で)

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地元住民が参画する地域学習「まつのやまタイム」などの活動を評価(まつのやま学園提供)

「住民参画教育」を高評価

 開校5年目の小中一貫校・まつのやま学園(藤田剛学園長、80人)。生活科・総合学習の時間を使った地域学習「まつのやまタイム」は年度当初から地元住民が参画し学習内容を決める形を取るなど、少子化が進む地域の宝である子どもたちを住民一体で育てる環境がある。この住民参画型教育を評価し、「第36回時事通信社教育奨励賞」に県代表として推薦されエントリー。全国63校の中から一次審査通過30校に入り、最終審査で努力賞を獲得したことが16日発表された。選定観点に『地域社会に根差した教育』や『実践は数年以上の積み重ねがあり定着しているか、また全国的にその水準がトップクラスにあるか』などあり、わずか開校5年で高評価を得た形だ。昨年度は松之山地区の出生数はわずか3人。止まらない少子化に住民が危機感を持ち「ふるさとの学校のために」という強い想いが背景にある。

(詳細は2021年9月18日号で)

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サケ遡上調査のためJR東日本が信濃川・宮中ダム魚道にトラップを設置

サケ回帰1600匹に期待

 サケ、いっぱい戻って来いよ—。JR東日本はサケ捕獲調査のため10日、JR宮中ダム魚道に捕獲調査用トラップ(ウライ)と自動計測装置を魚道上流側に設置した。大水でもトラップが土砂に埋まったり、押し流されたりなどの被害を受けないよう3年前からトラップの設置場所を変更し、上流側に設置している。今年は長野県が「カムバック・サーモン」を掲げ平成28年から毎年50万匹の稚魚を放流、回帰率が高いとされる4年目を迎えており、遡上の期待も高まっている。

 宮中取水ダム試験放流検証委員会は4年前に終了したが、サケの遡上調査を含む同ダム下流の水環境のモニタリングは継続。さらにサケが西大滝ダムを遡上する数が極端に少ないことから、西大滝ダム下流水環境調査検討会を設置し調査を進めている。

(詳細は2021年9月18日号で)

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松之山地域のプラットフォームになっている「里山ビジターセンター」(右が柳代表)

地域資源の活用、全国が注目

 連続の環境大臣表彰を獲得した。松之山温泉組合(島田怜組合長)が第40回温泉関係功労者として「環境大臣表彰」を受けることが決まった。松之山温泉は温泉総選挙2020で今年3月に「環境大臣賞」を受けており、半年間で2回目の環境大臣の名を冠する最高賞を獲得。どちらも『温泉の持続可能な利用を通じ、活性化の顕著な功績がある』の評価。地熱発電の稼働、温泉利用の特産品開発などの持続的な取り組みを高く評価。さらに今年は、まつのやま学園が「第36回教育奨励賞努力賞」、松之山・下川手地区の美人林を守る会が「農林水産大臣賞」を獲得するなど全国表彰が相次ぐ。住民が地域作りや学校に積極的に関わる活動が評価され、全国に「松之山あり」をアピールしている。

(詳細は2021年9月18日号で)

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津南町立津南病院

中長期計画、秋から本格始動

町立津南病院 職員4チーム、増患など改善部会設置も

 4年前の平成29年(2017)に病院運営審議会の経営改善答申を受け3年の町立津南病院。昨年度の病院単独決算は赤字額は3億2千万円とまだまだ巨額だが、昨年比1億149万円の収支改善となっている。桑原町長は津南病院の経営改善に加え将来展望を住民や近隣医療機関に示すため『中長期計画』の策定を進める方針。9月議会で風巻光明氏の一般質問に応え「新型コロナワクチン対応のため遅れているが、秋には福祉保健課を交えながら検討部会を立ち上げたいと考えている」と中長期計画策定の端緒につく見通しを示した。

(詳細は2021年9月18日号で)

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発明工夫十日町市長賞・庭野空さんの「飲食店で食べたり、飲んだりする時に使うコロナウイルスをまき散らさないフェイスシールド」

想像力や観察力を作品に

発明工夫模型展に小中学から480点

 夏休みの力作を一堂に展示する第49回十日町市中魚沼郡児童生徒発明工夫模型展・第37回生物標本展は10日、新コロナの影響で千手中央コミュニティセンターを会場に審査会のみで行った。出品数は発明工夫が178点、模型は102点など生物標本と合わせ480点。想像力や観察力豊かな作品が集まったが、コロナ禍の影響で昨年より149点少なかった。

 発明工夫で十日町市長賞を受賞した庭野空さん(川治小6年)は昨年に続く受賞で、新型コロナに対するフェイスシールドの改良版。「飲食店で食べたり飲んだりする時に使うコロナウイルスをまき散らさないフェイスシールド」で、「飲食店にお客さんが困っているのを知り、安心して外食できるように」と首にかけられるファンを使ったフェイスシールドを考案。また津南町長賞を受賞した丸山心暖さん(津南小5年)の「ずり落ちストップボタン」は、ランドセルの上の体操着袋が登下校の時にずり落ちてしまう体験からネームリボンを使って合体させる工夫をしたアイデア作品。また今年は東京五輪が開かれ地元出身の服部勇馬選手が男子マラソンに出場したことから、それらを題材にした模型も出品されていた。

(詳細は2021年9月18日号で)

2021年9月11日(土)

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オンラインで妻有地域の医療介護を話し合ったシンポ(4日、クロステンで)

医療集約、「地域過疎化・消滅招く」

妻有医療介護シンポ 3年後に医師働き方改革、医師不足で診療科維持困難に

 人口減少に加え、医師・看護師不足がある魚沼医療圏。今年4月に県は『地域医療構想』を策定。その中には圏域ごとの特定の医師など集約し専門的手術や救急を24時間体制とし、その他の病院は役割を見直し後期高齢者など地域包括ケアシステムを支える医療機関とするのが骨子。県は効率化を進め「最後の命を守ってくれる病院をいかに機能させるかが重要」とする。だが豪雪地の中山間地である妻有地域は集落が点在、高次医療を行う病院に医師などが集中すると、これまで地域病院で受けていた診療が難しくなり、集約化が進むほど安心・安全な医療体制から離れる懸念がある。地域の実状を知る新潟大十日町いきいきエイジング講座の菖蒲川由郷氏は「医療サービス縮小、特に周産期や小児医療の減少の結果地域の過疎化、消滅を招いてしまうようになるのではないか。集約の先の未来像を描いた上で進める必要がある」と危惧する。一方で町立病院を持つ桑原悠町長は「妻有地域で集約して機能分担する段階にないと思っている」と県が進める医療再編は時期尚早とするなど、地域に医療機関がある現状の重要性を指摘する。医療集約が地域医療の切り捨てとなる、その不安解消なき医療集約は難しいのが現状だ。

(詳細は2021年9月11日号で)

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地域医療を担う十日町病院

病院乱立の首都圏こそ集約を

 菖蒲川氏は「おそらく魚沼基幹病院、遠いが長岡が3次救急を担う所。現状で一次・二次医療は十日町病院、松代病院、津南病院が担っている」。『もし医療集約すれば』の仮定のなか「これまで松代病院、津南病院で担って来た救急搬送患者や夜間休日の対応を十日町病院が一手に引き受けるとなった時、どうなるかを考える必要がある」。昨年の休日・時間外受診と救急受入れは十日町病院は時間外受診5011人・救急1860件、松代病院286人・112件、津南病院1118人・182件のデータを示し「仮にこの松代病院と津南病院分を十日町病院ですべて担うとなると、休日受診だけで44%増になる。医療集約するならばこの辺りも考える必要がある」とする。

 一方、白倉悠企氏は「日本が超高齢化社会に突入している。この地域も人口の約50%が高齢者になる。社会構造として高齢者がマジョリティ(多数派)になる時代に突入しようとしている。その中で社会構造、地域デザインの変化が求められて来る」。さらに「医師の働き方改革、地域医療構成は他人事ではなく、この地域の医療に大きな変化をもたらそうとしているのを住民はまだ知らないのではないか」と危惧。加えて「10年、20年後にどのような地域を残すのか。その議論に行政、住民が参加できていない状況があるのが地域医療構想のひとつの問題点では」と言及した。

(詳細は2021年9月11日号で)

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地元利用を呼びかける十日町飲食店組合・貝沢組合長

「仕事でモチベーション、課題は運転資金」

 新型コロナの影響で苦境が続く飲食店。今月3日から16日まで県独自の警戒レベルで最も厳しい特別警戒が発令され、酒類を提供する飲食店などに対し再び営業時間を短縮するよう要請が出されるなど厳しい営業を余儀なくされている。十日町管内の飲食店の経営は大丈夫なのだろうか。十日町飲食店組合(46店)の貝沢友哉組合長(食楽空間だぼる)に聞いた。

 Q.中国・武漢市で病因 不明の肺炎の集団発生 が報告されたのが2019年12月31日。あっという間に世界に感染 が広がった。十日町圏域の飲食店はいつごろから影響が出てきたか。

 A.豪華客船で新型コロナの感染が出たという報道があった昨年2月から1ヵ月ほど過ぎた頃、予約キャンセルが出始めた。ただ、それでもキャンセルはあっても新規の予約が入ったりしていた。それが4月に入ると一気に新規の予約がなくなった。そんな状態のまま今に至っている。

(詳細は2021年9月11日号で)

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委員19人がアンケート分析を基に意見を交わした下条地区

学校再編、望ましい形模索

 小学校と中学校の再編整備方針を出している十日町市教育員会。当初から『小学校の複式学級解消と1学年1学級以上、中学校は1学年2学級以上の学校規模』を必要条件として再編とする方針を崩しておらず、市議会9月定例会での学区再編を問われた一般質問でも改めて強調している。ただ再編案ではまつのやま学園を除き信濃川左岸側から中学校が無くなるなど、旧市町村の境を越えての再編が多く、住民から「学校を残してほしい」や「将来の児童生徒数を考えると大幅な統合は必要」などと賛成可否が割れた状態が続いている。大きな再編対象となっている下条地区、吉田地区、中里地区などでは統合が何をもたらすかを考える会などが立ち上がり検討を進めるが、市教委が示す必要条件を満たすのは今後も進む少子化もあり難しいのが実情。学校統廃合が地域理解を得られるかは不透明な状態が未だ続いている。

(詳細は2021年9月11日号で)

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今月末に移住定住案を町各課に提案する若手職員で作る「移住定住プロジェクトチーム」

豪雪と共に、移住促進案を

 20〜30代の津南町若手職員6人が所属課を横断し検討を進めている「移住定住プロジェクトチーム(PT)」。新年度予算編成に意見反映をと、今月末にまとめた移住定住策を各課に提案する予定だ。8日に行った町長定例会見でメンバー5人が来訪。移住定住スローガン『今いる人とこれからの人で豪雪(めぐみ)と共に暮らしをつくる』の元で移住定住策を検討していると話した。具体的な提案内容は明かさなかったが、美雪町の空教員住宅活用など検討しているという。メンバー最年長の山田佑樹さん(38)は「一人で考える仕事が多いが、PTで町の課題の目標解決に向かうのでやりがいがある」と話している。

(詳細は2021年9月11日号で)

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十日町管内50社が参加した高卒の就職選考研修会(6日)

コロナ禍で高卒採用

十日町職安 公正な選考求める

 コロナ禍で迎えた高卒就職希望者の新規採用選考がスタート。十日町公共職業安定所(今泉潤所長)は6日、高卒者採用予定事業所などを対象にした「高卒者の選考から入社受け入れまで」「公正さでのぞむ採用選考」など雇用管理・公正採用研修会を開き、「新型コロナの感染拡大防止に留意し、学校・生徒の個別事情にも配慮した柔軟な対応をお願いしたい」と要望した。

(詳細は2021年9月11日号で)

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初収穫のホップでクラフトビール製造に臨む山家さん(右)と岩田社長(4日)

十日町産のホップでクラフトビール

山家さん栽培、醸燻酒類研究所で製造

 「香り高く、風味深い十日町のビールを作りたいです」。アメリカ・オレゴン州のホップ農場で本場のホップ栽培を学び、2018年から木落の耕作放棄地でホップの栽培をスタートさせた山家悠平さん(33)。いよいよ自作のホップを使ったクラフトビールの仕込み作業を4日、醸燻酒類研究所(十日町市本町5、岩田貴之社長)で行った。

 ビールの原料のなかでホップは芳香と苦味のもととなるもので、仕込みを行ったのは『フレッシュホップ』と呼ばれるもの。持ち込まれたホップは3・6㌕、約300㍑のビールとなる。

(詳細は2021年9月11日号で)

2021年9月4日(土)

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衆院選近し、現政権評価が争点

来月解散総選挙か 高鳥・梅谷・風間 一転三つ巴、思惑交錯

 衆院選の時期をめぐり、政府自民党内では様々な駆け引きが続く。総裁選前、あるいは衆議員任期直前など、憶測が飛び交っているなか、新潟6区は三度の現職と新人の対決かと見られていたが、参院から鞍替えの新人出馬が確実となり、三つ巴の選挙戦が確実になっている。現職の高鳥修一氏(60)は30日、十日町市選対を開設し、事実上の臨戦体制に入っている。三度の挑戦となる立憲民主・梅谷守氏(47)は先月上旬、十日町市選対を立ち上げ、野党グループの組織と市民レベルの支援組織の二本立てで取り組む。鞍替え出馬となる風間直樹氏(54)は十日町地域の支持者を足掛かりに昨秋の事務所開設で活動するが、いまだ十日町入りを果たしていない。前回2017年選挙は現新一騎打ちで現職・高鳥氏が2212票差で梅谷氏を下し再選を果たしている。今回は選挙時期と共にコロナ禍で活動が制限されるなか、限られた活動による短期決戦を余儀なくされ、有権者の現政権への「評価」が投票行為に大きく影響すると見られる。

(詳細は2021年9月4日号で)

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色彩豊かなミヤマカラスアゲハ(涌井泰二氏撮影)

希少動植物の保護急務、乱獲横行

 「大型のサーチライトを谷に向けて照らし、オオクワガタを採集していた」。こんな証言がここ数年、聞かれるようになっている。オオクワガタなど甲虫類に限らず、希少な蝶の乱獲も耳にする。「数人からグループで来ている。なかには業者が募った採集ツアーもある。なんとか手立てはできないのか」。当初は黙認していた住民たちも、その乱獲ぶりが目に余り、地元行政や関係者に対策を求めている。だが、そうした採集や乱獲を規制する法的な根拠は乏しく、地元自治体により「条例化」を求める声が上がる。新潟県は今年3月「新潟県希少野生動植物保護条例」で16種を指定、保護保全に乗り出し、長野県は2003年に希少野生動植物保護条例を制定し80種を対象にする。両県とも罰則規定を設けているが、どう乱獲を防止し違反行為を摘発するかなど実効性には課題が多い。一方、31年前の1990年に「自然環境保護条例」を制定する長野・栄村は、昨年から専門調査員による希少野生動植物の調査活動を行い、すでにある保護条例をさらに実効性が上がる条例に改正するか、新たな条例制定をするかなどを視野に取り組む。ただ、自然界には自治体の境界線は存在しない。栄村の調査員は「近隣自治体が連携し、一帯的な保護への取り組みをしないと効果が上がらない。自治体を超えた広域連携が早急に求められる」と話す。

(詳細は2021年9月4日号で)

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全域に特別警報、時短要請も

 県全域に「特別警報」を発令—。県は先月30日、新型コロナの感染拡大で県独自の警戒レベルで最も厳しい特別警報を発令。十日町市や津南町でも3日から16日までの間、酒類を提供する飲食店などに対し、営業時間を短縮するよう要請。また若い世代の感染が増えていることから、同期間中の中学校の部活動を休止した。

 十日町保健所管内の新型コロナ感染者は2日朝現在、累計で十日町市142人、津南町43人。管外からの通勤通学者5人。先月10日から31日まで連日、感染者が出た。

(詳細は2021年9月4日号で)

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新コロナの影響で全国や県大会開催が心配される中学校駅伝大会(前回大会で)

新型コロナ、またも全中駅伝微妙

 全国大会出場をめざす中高生の駅伝シーズンを迎えたなか、新型コロナの影響でまたも全国中学校駅伝大会(12月19日、滋賀県)が中止になるのではと、心配する声が広がっている。先月30日には県独自の警戒レベルで最も厳しい特別警報が発令され、今月3日から16日までの間、中学校では部活動の中止している。昨年は県大会で男子・津南、女子・十日町と妻有勢が優勝を独占した中学駅伝。今年も全国をめざし、選手たちが厳しい練習に取り組んでいる。「全国大会があることを信じたい」。選手、監督の思いは届くのか。

(詳細は2021年9月4日号で)

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育成管理や農薬散布ができるドローンも実演(先月27日)

最先端技術、棚田で実証

 豪雪・中山間地の農業を、最先端技術活用で営農発展を図る農林水産省「スマート農業実証プロジェクト」。その採択を受けた十日町市では昨年度から2ヵ年計画で、中条と松代の棚田地域2ヵ所でスマート農業の実証を進めている。

 中条飛渡地区の農事組合法人「ふれあいファーム三ケ村」が取り組む実証を見て関心を持って貰おうと先月27日、スマート農業現地見学会を行い市内農業者と行政関係者21人が参加した。

(詳細は2021年9月4日号で)

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土器に残るススやコゲの分析から縄文食を解説した講座

土器から縄文食探る

十日町市博物館講座 ススや焦げから分析も

 十日町市博物館講座「縄文を学ぶ」の第2回講座が先月21日、同館で行われ、東大総合研究博物館・学術専門職員の宮内信雄さんが「土器から縄文食を探る」と題して講演した。宮内さんは十日町市出身で市博物館に嘱託職員として10年間勤務し、市内遺跡の発掘調査にも携わってきた。現在は縄文土器の科学的分析を専門に行っている。

 縄文人が食物として利用した動植物は全国で258種見つかっており県内では80種。縄文クッキーはナッツ類が中心で油分を含んだクルミは入っていない。土器からは植物の種子等が押し付けられた「圧痕」が見つかっており、中里・おざか清水遺跡の土器にはアズキの一種、下条・野首遺跡の土器にはトチの実の痕が確認されている。

(詳細は2021年9月4日号で)

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オンラインで津南町と自然エネ協定を結んだ世田谷区長(モニター画面内、先月19日)

「津南ルーツ」で新たな交流を

東京世田谷区・保坂展人区長 祖父は石田文学博士と、曽祖父は旧上郷村議長

 自然エネルギー活用を通じた連携・協力協定を東京・世田谷区(保坂展人区長、65)と締結している十日町市と津南町。津南町とは先月19日にオンラインで協定を結んだばかり。その世田谷区・保坂区長のルーツは津南町にあった。祖父は津南町出身の国文学者・石田吉貞氏(明治23年12月〜昭和62年11月)と幼なじみ、曾祖父は旧上郷村大井平で村会議長を務めた自由民権運動の活動家だった。保坂区長は「今後、住民同士の交流を深めていきたい」と話し、津南町の桑原悠町長も大賛成。『津南ルーツ』の縁が新たな交流に結び付きそうだ。

(詳細は2021年9月4日号で)