2021年(令和3年)10月

2021年10月16日(土)

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​地震調査研究推進本部公表の断層地図で本誌が広域作成

十日町断層帯、西部地震で被害大

地震被害想定調査検討委員会 
冬夜強風想定、十日町市667人、津南町71人が犠牲

 新潟県は先月22日、県内の断層を震源とする地震発生による被害想定を1998年以来23年ぶりに見直し、年内12月には最終報告書を公表する方針だ。新潟県地震被害想定調査検討委員会が取り組む震災被害想定は、同委員会が2019年11月に第1回検討委員会を開き、先月22日は第9回委員会。最終報告への中間報告案を公表した。妻有地域は信濃川を挟むように「十日町断層帯」が走り、「西部」と「東部」があり、西部を震源とした地震発生の場合、大きな被害が想定されている。

 中間報告では、地震発生を様々な条件下で被害想定し、最悪想定の「冬・深夜・強風」の気象条件の数値に関心が集まった。国の「地震調査研究推進本部」が公表する地震発生率は「30年以内の発生確率3%以上」と地震研究本部が「やや高いグループ」に入れる高い数値を示す「十日町断層西部」。ここを震源に最悪想定「冬深夜強風」時にM7・4程度の地震が発生した場合、中間報告では「十日町市死者667人、負傷者3910人、建物全壊1万216棟(冬午後6時想定)」、「津南町死者71人、負傷者504人、建物全壊1054棟(同)」と推定している。

(詳細は2021年10月16日号で)

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削減案を「賛成少数」で否決した十日町市議会(昨年12月14日)

定数論議始動、なにを、どう判断

​議員定数を考える① 両市町議会に特別委員会、住民の声をどう反映

 今春改選した十日町市議会、2年前に新メンバーになった津南町議会。共に今議会で議員定数や議会改革に取り組む『特別委員会』を設置し、議会のあり方に取り組んでいる。「定数削減ありき」ではない、と両議会とも前提条件を設けず、フリーハンドでの取り組みを強調する。市民・町民の代表で構成の議会。「数より質」論議は定数問題が浮上するたびに表出する論点。両市町の議会特別委員会は、何を視点に、どう取り組み、市民・町民の声をどう反映するのか。連載「議員定数を考える」で考える。

(詳細は2021年10月16日号で)

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今秋から移住し、かたくりの宿で働く青木さん(左)と阿久津さん

未知の秘境に飛び込む、「楽しみたい」

移住リポート かたくりの宿、20代女性ふたりが秋山郷に移住

 秋山郷に20代女性ふたりが飛び込んできた。秋山郷結東の小学校が温泉宿に変わった「かたくりの宿」(渡邊泰成管理人)に女性スタッフ2人がこのほど新たに加入。青木梨乃さん(27、南魚沼市出身)と阿久津温さん(のどか、26、群馬・みどり市出身)。日本の秘境・秋山郷に住みながら働き始めている。「ここに来るまで秋山郷のことは全然知りませんでした」と、まったく知らない地で働くことを決めたふたり。「秋山郷の暮らしなどを楽しみながら、お客様をもてなしたいです」と笑顔を見せた。

(詳細は2021年10月16日号で)

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塩造拠点完成で「薬湯山塩」の生産や体験に取り組む「まつのやま塩倉」メンバー

「薬湯山塩」、注目度アップ

CFで290人から403万円 地元旅館とコラボ、松之山魅力へ

 「皆さんの期待が大きいことが分かった。楽しみながら塩造りし、塩を作る大変さと喜びを伝えられる拠点にしたい」。まつのやま塩倉の髙橋泰明代表(34、松之山中尾)は笑顔を見せた。

 約1200万年前の化石海水が温泉となった松之山温泉の源泉を使い、地域の木材を燃料とし塩とする『薬湯山塩』の取り組みが全国で注目を集めている「まつのやま塩倉」。移住者やUターン者の30〜40代のメンバー6人で昨年からスタート。拠点となる塩造場は松之山兎口の作業小屋を改装したもの。この施設を体験も可能なオープンオフィス化や薪材バックヤード建設などをめざし、ネット上で支援を募る「クラウドファンディング」(CF、期間7月21日〜8月30日)に挑戦。目標額3百万円を大きく上回る、403万円余が290人余から寄せられた。CFを通さず手渡し支援もあり、3百人以上が協力。『温泉が塩になる』地域発の取り組みへの関心の高さを示している。

(詳細は2021年10月16日号で)

長官賞を受賞した若井部長(右)、廣瀬くん、馬場教諭(11日)

​十日町高校生物部、全国総文 文化庁長官賞

絶滅危惧種「シナイモツゴ」研究で 過去2回奨励賞、活動実績を評価

 妻有地域に生息し絶滅が危惧される希少淡水魚「シナイモツゴ」の研究を平成29年(2017)から続ける十日町高校生物部(若井鈴加部長)。7月~8月、和歌山で開催の第45回全国高等学校総合文化祭(総文)の自然科学部門・ポスター発表の部に42校が出場し、同校は最高賞に次ぐ文化庁長官賞を受賞した。環境省レッドリスト「絶滅危惧IA類」に指定されているシナイモツゴの変異を地域ごとに調べ、遺伝子や形態の違いを詳細に比較調査した活動が高く評価された。

 部員は顧問の馬場吉弘教諭(49)の指導を受け調査を続けたが、昨年の観察からシナイモツゴの形態が生息する池ごとに微妙に異なっていることに気付いた。市内12の池から採集した300個体を調べ、頭部の形状を数値化するなどして形態的差異を検出し、DNA解析も行い遺伝的差異があることも解明した。

(詳細は2021年10月16日号で)

雪室倉庫に入れた1㌧パックの今年産米(JA十日町川西倉庫)

高品質、だが収量減

2021年産米 JA十日町、1等級85%前後か

 高品質も収量は回復せず—。JA十日町は8日現在の今年産米集荷実績を発表した。魚沼コシの契約数量25万7335袋(1袋30㌔)に対し集荷は平地が中心の17万1801袋で集荷率は66・8%。1等比率は84・6%となっている。JA十日町では「品質重視で穂肥(肥料)を控えたことや、夏の長雨と低温などが影響した減収傾向は変わらず、10㌃当たり1俵余りの減収となっている」(米穀販売課)としている。生産農家の収入減は必至で、大幅な減収になった場合、農済保険申請なども検討される。

(詳細は2021年10月16日号で)

昭和初頭から工事が始まった施設に最新機器を導入(10日、千手発電所で)

水力発電機を更新

JR東・千手発電所見学会 新型コロナで参加者限定

 JR東日本・信濃川発電所の施設、宮中取水ダムと千手発電所の設備見学会が10日に行われた。千手は令和元年(2019)から発電機の老朽取替工事が行われており、新型コロナ感染予防もあり一般公開ではなく県民限定の申込制で実施。参加者は38人だった。信濃川発電所は宮中取水ダムを起点に小千谷発電所まで約30㌔にわたる長大な施設。うち千手発電所は82年前の昭和14年に完工、東京に向け送電を開始。「宮中で取り入れた水は浅河原調整池に送り、そこから落差約52㍍を水圧鉄管を通して1秒間に60㌧の勢いで水を落とし、発電機を回して首都圏などに電気を送り電車を走らせている」などと水力発電の仕組みを解説した。

(詳細は2021年10月16日号で)

県鳥獣被害モデル地区研修会で地域の柿の木などの確認を行う住民たち(11日、辰ノ口で)

​防げイノシシ被害、県モデル地区に

津南町辰ノ口 集落環境診断で柿など果樹位置の調査も

 森林価値の低下や人口減少を受け、奥山と里山の境界が薄くなり鳥獣被害が増加傾向にある。イノシシやクマといった野生鳥獣対策には柿の木の有無など、集落の現状把握が必須。今月から津南町辰ノ口地区(77世帯)をモデル地区に、県主催で地域の現状を調査する「集落環境診断」が始まっている。集落内の空き家の把握、取るものがいない柿やイチジクなど果樹の位置確認、野生動物を引き寄せる食べ物の残渣があるかなど、住民が地区内を県職員や野生鳥獣専門家らと共に巡回。さらにワークショップ形式で地域の現状を地図に落とし込み対策を考えるなど、増加傾向にある野生鳥獣への備えの基礎知識を共有した。

(詳細は2021年10月16日号で)

探究学習で防災をテーマにし、小学生への出前授業を行った津南中等生(津南小で)

「防災教育」で中等生が実践活動

津南中等校・津南 妻有学 津南小学校で出前授業、冬の災害訓練を提案

 生徒たちが自ら地域の課題を探り、調べ、解決策を提案する探究学習「津南 妻有学」。4年目の今年は同校5年生(高校2年生)57人は17チームで農業振興の特産物開発、野生動物との共生、地域に必要な公共交通など検討。この中で『防災』を主題に選んだ2チームがある。チーム大山(山川美咲、大島美咲、大渕凜、丸山弥鈴)とチームネクサス(富井優花、栁澤結、福原瑞葵、江村心々音、柳柚季)。両チームは新潟地方気象台の指導を受けながら提案プランを深めている。先月26日は防災学習に取り組む実践的高校生として新潟大災害・復興科学研究所と新潟地方気象台が主催の「第43回災害県境科学セミナー」でオンライン事例発表に参加。さらに28日は自分たちの考える防災プラン実践をと、チームネクサスが津南小で出前授業を行った。両チームの共通点は「小さいうちから防災を学ぶ環境を作ること」。今後も調査を続け、年度末の成果発表会までにさらに深化させるつもりだ。

(詳細は2021年10月16日号で)

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遡上したサケ。温暖化の影響か、水温が高く遅れ気味だ

川水温低下に期待

サケ遡上始まる

 水温高くサケ遡上が遅れ気味—。信濃川のJR東日本・宮中取水ダム魚道で先月11日からサケ遡上調査を開始後、初遡上は18日と遅れ、29日現在、遡上の確認は11匹(オス8匹、メス3匹)に留まっている。温暖化の影響で水温が20度余りと高めでサケの遡上が遅れ、期待している期間中の遡上目標1600匹は難しい見通しだ。

 一方、西大滝ダム魚道でも同9月11日から遡上調査が始まっているが、9月28日現在、遡上は確認されていない。昨年は26匹の遡上が確認され、さらに長野県が50万匹の稚ザケを放流している最初の年からサケ回帰年となる4年目を迎えており期待は大きいが、高い水温が遡上を阻害している状態だ。

(詳細は2021年10月2日号で)

2021年10月2日(土)

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コメ収穫時期を迎え、JA倉庫に運び込まれる魚沼コシ(29日、中里倉庫で)

魚沼米、品質良だが収量減

2021年度産、収穫最盛期 仮渡金減額、農家所得減収か

 2021年産米の収穫が最盛期を迎え、妻有地域の魚沼コシヒカリは品質は良いが収量が減少気味の傾向が見られる。

 津南町地域のコメ出荷の9割以上を受けるJA津南町の今期の魚沼コシヒカリの出荷予約数量は14万5200袋(30㌔袋)。今月29日時点の出荷率は31・3%余。うち魚沼コシヒカリの1等米比率は86・2%と前年を10%余り上回る高品質を維持している。だが、収量は減収傾向で「等級比率はいいが、収量が少なめで、全体的には減収傾向にある」(JA津南町営農センター)と今期の傾向を見ている。

 JA十日町の今年産米の集荷は酒米など早生品種を中心に先月7日から始まり、中旬から魚沼コシの出荷検査も始まっている。9月に入ってからの気温の乱高下で品質にも影響が出ている模様だが、それでも平場の1等米比率は89・9%となっている。

(詳細は2021年10月2日号で)

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世界文化賞を受賞したタレルさん(Photo by Florian Holzherr)

「光の館」タレル氏 世界文化賞を受賞

第32回高松宮殿下記念

 大地の芸術祭の拠点アートの一つ、川西地区上野で第1回展の2000年に『光の館』を制作したアーティスト、ジェームズ・タレル氏(78・アメリカ)が14日、第32回高松宮殿下記念世界文化賞(彫刻部門)を受賞した。同賞は文化芸術発展に貢献した芸術家に敬意を捧げ業績を称えるため日本美術協会が1988年に創設。絵画、彫刻、建築、音楽、演劇・映像の5部門の対象者に毎年贈っている。芸術祭を運営するNPO越後妻有里山協働機構の副理事長で上野商工振興会事務局長を務める渡貫文人さん(55)は「タレルさんの受賞は妻有地域にとっても地元上野にとっても喜ばしいこと。光の館の価値も高まる」と歓迎している。

(詳細は2021年10月2日号で)

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検討会初会合で語る大熊名誉教授(左、9月24日)

流域治水の事例に、住民と協働で

信濃川水害 下足滝堤防整備、住民懇談し年内具体化

 過去何度も水害を受ける津南町下足滝の住民要望で設置が決まった「足滝地区堤防整備検討会」の初会合を24日、十日町地域振興局で開き、住民代表2人を含む5人の委員で堤防整備のあり方を協議する。会長に就いた河川工学の第一人者、大熊孝・新潟大名誉教授は「流域治水の取り組みが2019年に始まり、住民意見を聞きながらの堤防整備の今回の足滝検討会は一つの事例となる画期的なこと」と検討会設置の意義を話している。

(詳細は2021年10月2日号で)

有機栽培、天日干しなど高付加価値をつけて販売する上村農園での魚沼コシ収穫作業

有機・アイガモ・はざかけ米を

上村農園と越路商事、ナジョモが高付加価値米

 魚沼コシに付加価値をと、有機とアイガモ農法、さらにはざかけ天日干しのコメづくりが十日町市南鐙坂の上村農園(上村一昭代表)で取り組まれている。魚沼地域の農産物を販売するナジョモ・馬場直明代表の橋渡しで実現したもので、高付加価値米を求めていた酒類販売・越路商事と自然循環型農法に取り組む上村農園を結び付けた。今回の取り組みを核に今後、さらに高付加価値米を拡大させていきたい考えだ。

(詳細は2021年10月2日号で)

十日町市と防災パートナーシップを締結した新潟放送、佐藤社長(中央右)

BSNと防災協定

十日町市 災害情報の向上に

 十日町市とBSN新潟放送(本社新潟市、佐藤隆夫社長)は28日、十日町市役所で防災パートナーシップ協定を締結した。

 同協定は災害発生時、また発生の恐れがあるとき、相互に連携し必要な情報をテレビやラジオ、インターネットなどを通じ、より多くの市民に迅速に情報提供することで被害を軽減し、安全確保を図る目的で締結された。同社と県内の自治体が協定を結んでいるのは上越市、弥彦村、胎内市。十日町市は県内4例目となる。10月1日から同社ホームページ防災サイトで、協定を結んだ自治体の災害情報を発信するほか、スマホアプリで確認が可能となる。

(詳細は2021年10月2日号で)

地域の魅力と課題、未来像について意見をまとめた委員会

地域の魅力、教育にも

吉田地区 ワークショップで未来像

 少子化が急速に進むなか十日町市教育委員会が示した「第2次市立小・中学校の学区適正化に関する方針」に対し、これからの学校の在り方を探るため吉田地域自治振興会(児玉義昭会長)が昨年9月に設立した「吉田の教育を考える委員会」(丸山麻澄委員長)では、これまで7回の勉強会や委員会での会合開いてきた成果をもとに22日、「第1回教育ビジョン策定ワークショップ」を吉田公民館で開いた。

 ワークショップは市民交流センターと活動センターのコンセプト作りに携わった醍醐孝典さんが進行役を務め、「これからは役所に要望するだけでなく、自分自身が提案し実行することが大事」と説明し、参加者20人は4グループに分かれ「吉田地域の理想の未来とは」をテーマに意見を出し合った。

(詳細は2021年10月2日号で)

平野さんと中澤さんと共にコラボした児童たち

豊かな表現力を

上野小学校でコラボパフォーマンス 書芸家・平野さん、ダンサー・中澤さん

 「子どもたちに豊かな表現力を」—。上野小学校(根津江美子校長・児童53人)は先月17日、書芸家の平野壮弦さん(60)とダンサーの中澤利彦さん(36)を招き「It`s 書〜time(イッツ・ショータイム)コラボパフォーマンス」を行った。

 平野さんは旧川西町千手出身で書と近代芸術を融合させた書芸の道を切り拓き、児童にも馴染み深い千手温泉・千年の湯や川西中のロゴなどを制作したことも紹介し「文字だけではなく筆の線で気持ちを伝えることができる」と語りかけた。

 中澤さんは新潟市出身でニューヨークで活躍。マイケル・ジャクソンを輩出したアポロシアターのダンスコンテストで16回目の挑戦で優勝を手にした。「自分のやりたいことを負けずに貫こう。苦手なことがあっても人は変わることができる」と児童に伝え、ダンスのステップと振付を教えると全校児童が踊った。

(詳細は2021年10月2日号で)

津南町と栄村7集落を通る「里のルート」。信越トレイルの新たな魅力(PR動画より)

雪国文化体感ルート開通

信越トレイル 総延長110キロに 高まるアウトドア需要、世界発信に関心

 「ブナ林から里山に繋がり、雪国文化を感じる新たなルート。雪国の醍醐味が一層深まった。信越地域のトレイルの聖地になりつつある」。NPO・信越トレイルクラブの木村宏代表は力強く語った。長野新潟県境の関田山脈を通る「信越トレイル」。新たに十日町市と栄村の境にある天水山(1088㍍)から、湯沢町・津南町・栄村の境となる日本百名山・苗場山(2145㍍)区間約30㌔の整備を終え25日に開通、総延長110㌔のロングトレイルとなった。世界有数の豪雪地である両県境地域を巡る新ルートは「雪国文化を体感できるトレイル」。新型コロナ禍によるアウトドア需要の高まり、そしてアフターコロナを見すえ、雪国文化の世界発信に繋がるか注目が集まる。

(詳細は2021年10月2日号で)

2021年10月9日(土)

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「ご祝儀選挙?」、政権選択の選挙

衆院選・新潟6区 短期決戦31日投票、与党VS野党市民連合

 新内閣が発足し、岸田首相は「ご祝儀人気」が冷めないうちに衆院総選挙に打って出る。14日解散、19日公示、今月31日投開票に日程が決まった。ここ新潟6区は、現職と新人2人による三つ巴が濃厚だ。自民4期の高鳥修一氏(60)に三度の挑戦となる立憲・梅谷守氏(47)、参院からの鞍替え出馬でいまは無所属の風間直樹氏(54)の新人2人が現職に挑む構図になっている。すでに3氏とも妻有エリアに選対事務所を開設し、臨戦体制で臨んでいる。現職高鳥氏は連日、関係者が地域や企業回りを展開し、地盤固めに取り組む。梅谷氏は今月16日、十日町市内で「青空集会」を計画し、雰囲気を高め、いっきに本番突入をめざす。風間氏は妻有地域では具体的な動きは見られない。任期満了による衆院選は、4年間の現政権への評価と共に、新生岸田政権への評価の場となる。

(詳細は2021年10月9日号で)

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昨年秋から松代で農家民宿を営む松山夫妻。ふたりとも移住者だ

「都市から地方へ」、人口対策にどうつなぐ

移住リポート 仕事・経済・人間関係、求められる地元行政

 「人口減少」が全国、特に中山間地の自治体では大きな課題として言われ続け30年余。若者の都市志向は強く、行政も対策を打つが決定打はない状態が続いている。一方で10年前の東日本大震災、2年前からの新型コロナウイルス感染拡大で『都市から地方へ』とい人の意識が向くきっかけになっているのも事実。十日町市では移住定住相談員を設置し感染症下でもオンラインで直接顔を合わせ相談できる体制を整備。津南町ではSNSアプリ・ラインを使い移住サポーターが「地元の人と仲良くできるのか、村八分は実際にあるのか」など田舎の持つイメージの実態へを直接やり取りし伝える取り組みがスタート。栄村も移住者向けサイトを新設するなどしている。

 ただ「自然が豊か」というアピールは全国どこの中山間地でも同じ。まず住民自身が自分の住む街の価値をどう把握し、移住希望者にその魅力を伝えるかが課題。新型コロナ後の「テレワーク」浸透、都会と里山の両方に拠点を持つ「二地域居住」のニーズ拡大はあるが、移住のハードルとなるのは雇用や経済、地域での人間関係への不安など。これにどう対応するかは「まちづくり」の原点でもある。

 移住者同士で結婚、十日町市松代で農家民宿を営む松山雄太さん(30)・望さん(34)夫婦。「多くの人から里山の暮らしを体験してもらい、松代ファンを増やしていきたい」。来訪者に十日町市の『いま』を伝える活動にも取り組んでいる。

(詳細は2021年10月9日号で)

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体験と縄文食材を使ったツアーが評価された(6月、笹山遺跡広場)

五感刺激の縄文体験、高評価

十日町縄文ツアーズ 農水省の「食かける賞」に

 昨年のモニターツアーで「笹山での体験は五感を刺激する」と、文化庁職員も注目した十日町市の縄文体験観光プログラム「十日町縄文ツアーズ」が、農林水産省「食かけるプライズ2021」の大賞に次ぐ「食かける賞」に決定、先月30日に発表された。同プライズは農水省「食かけるプロジェクト」の一環で、訪日外国人に食と歴史や自然等を掛け合わせた多様な食文化を提供し、日本産食材などの輸出拡大に繋げることを目的にする取り組み。十日町市は「食×(かける)縄文」を高く評価した。全国175件が応募、うち15件が入賞。今年3年目の企画だが、自治体の応募と入賞は十日町市が初めて。今回の受賞者には農水省が外国人来訪に繋ぐ商談のプロの派遣、外国人の心に訴える専用ホームページ作成指導、プロによるPR動画撮影などの特典が付く。同市では「これは市と観光協会が専門家のノウハウを学ぶ絶好の機会」と捉え、発信力強化に結び付ける方針だ。

(詳細は2021年10月9日号で)

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航空写真を利用して圃場管理できるZ-GIS(写真は全農資料より)

先端技術いかし営農管理を

JA十日町Z-GIS システム導入で負担軽減も

 生産者の負担を軽減して米の品質向上を—。JA十日町営農企画課では先端技術を取り入れたスマート農業の一種『Z-GIS』(営農管理システム)導入を勧めている。

 農業従事者の高齢化や担い手不足から農業法人などが管理する農地が増え、作付け状況や計画、記録などの業務管理が負担になってきている。そのためJA全農では地理情報システム利用したZ-GISを開発した。

 Z-GISは地図上の圃場の形に合わせてパソコン上に作成した圃場と、広く使われている表計算ソフト「エクセル」で管理した圃場情報を関連付ける営農管理システムだ。

(詳細は2021年10月9日号で)

「まちなかオープンスペース」の3設計案模型を地元設計士が津南中等生に解説した

交流拠点、学生意見を反映

まちなかオープンスペース 設計案の模型初公開、町役場で展示も

 「学校が閉まった後の午後6時以降のバス待ち時間に勉強できるといい」「子どもや学生、お年寄りも含めていろんな人が使える場所に」など高校生から意見が出た。 大割野商店街に人の流れ創出、住民交流の場として津南町が開設予定の「まちなかオープンスペース」(旧かねく書店)。地域づくり拠点化を図るなか、このほど検討チームに参加する一級建築士3人による設計素案の模型が完成。「学生にも使ってもらいたい」ことから先月30日、地域の課題解決を考える探究学習に取り組む県立津南中等教育学校(小林英明校長)の4・5年生98人との意見交換会を実施。実際に模型をみた学生からアンケートを取り意見反映。町では津南中学でも模型を見せ意見を募る方針。模型は町役場ロビーにも展示、一般意見も募る。同スペースは来夏オープンをめざしている。

(詳細は2021年10月9日号で)

蔵カフェで個展開催中のフォトインストラクター・渡邉繁信さん

滝と夕日の共演

蔵カフェ 写真家・渡邉繁信さん個展

 2階には見玉不動尊の滝、1階は日本海の夕日の写真が古民家カフェを彩っている。津南町大割野の蔵カフェ(ジャックマン秋山望店長)の画廊企画第13弾「癒されるひと時」は2日スタート。フォトインスタラクター・渡邉繁信さん(70、上越市)の自然写真15点を展示。11月からは作品入れ替えを予定している。

 カメラ歴30年余の渡邉さん。日本写真講師協会に所属、松代・星峠などで写真教室を開催経験がある。2009年の第4回大地の芸術祭を契機に継続し妻有地域に入り、県庁ギャラリーで写真展示をしたことも。見玉不動尊には7年余通うなか、蔵カフェを訪ね秋山店長と縁が生まれ、今回の写真展が決まった。

(詳細は2021年10月9日号で)

様々な手法の作品が出品される芸術祭

アートで共生社会

うおぬまアール・ブリュット芸術祭 16〜24日、十じろうとわっかふえで

 「アートの力を共生社会作りの一歩に」—。魚沼圏域の障がい者福祉事業所の職員などが実行委員会を組み「うおぬまアール・ブリュット芸術祭」を16〜24日、十日町市市民活動センター十じろうと、わっかふぇで初開催する。

 フランス語で「アール」は芸術、「ブリュット」は磨かれていない生(き)のままの意味。実行委では今年7月から障がい者施設や特別支援学校に作品募集をしたところ絵画、写真、立体造形など40点余りの作品が寄せられた。

(詳細は2021年10月9日号で)

乾麺の新そばを堪能したラポート十日町の秋の旬祭り

新そばの味堪能 乾麺大賞の逸品

ラポート十日町で新そばと秋の旬まつり

 「新そばはおいしい」。そばの里・十日町で2、3日、玉垣製麺所製乾麺の新そばを味わう『新そばと秋の旬まつり』がラポート十日町のスカイドームで開かれ、参加した人たちは秋晴れの中での新そばに舌鼓を打った。

 同製麺所の『妻有そば』は「おいしいそば乾麺大賞」で2年連続グランプリに輝いた逸品。期間限定の『新そば』も4位入賞するなど全国のそばファンから注目されている。

(詳細は2021年10月9日号で)

過去最多400人余が出場の苗場山麓ウルトラマラソン。仮装選手も出場(3日午前5時頃)

100キロに挑戦、過去最多400人出場

苗場山麓ウルトラマラソン

 過去最多の4百人余が秋の津南高原を駈けた。第8回苗場山麓ウルトラマラソンは3日、ニュー・グリーンピア津南を拠点に開催。日本最大級の累積獲得標高2530㍍の難コースに県内や関東圏を中心に、京都府など遠方からも参加。最長100㌔と84㌔は早朝5時にスタート。ヘッドライトとマスク姿の190人余のタフランナーたちが号砲と共に飛び出した。中には金太郎やスパイダーマンといったコスプレ姿で走る女性もおり注目を集めていた。エイドステーション(休息所)ではホテルと同じくビュッフェ形式で食を提供。採れたて新米おにぎりもあり、秋の津南味覚も楽しんだ。

(詳細は2021年10月9日号で)