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2020年7月

 

2020年7月25日(土)

キナーレ回廊内での水遊びは大人気(撮影:中村​脩氏、十日町市提供)

大地の芸術祭2020夏開幕

8月30日まで

 大地の芸術祭の里2020夏は23日〜8月30日開催。キナーレや農舞台での企画に加え百点余の野外アートを散策するスタンプラリーなども企画。共通パスポートは一般2500円、小中学生1千円。購入者にはキナーレグッズ「スノードームペン」プレゼント(なくなり次第終了)。なお県内小中高生は引換券でパスポート無料。総合案内所℡025‐761‐7767。

 主な企画は次の通り。

 【キナーレ】▼水遊び博覧会=オリジナルSUP体験、流れる水に手作りの船を流す体験型アート作品など【まつだい農舞台】▼里山フードコート=越後まつだい里山食堂の新作ランチに加え、アーティスト豊福亮氏がつうるエキゾチックなテイクアウト用フードコート、日にち限定の屋外・里山BBQなど【絵本と木の実の美術館】▼松本倫子「自由でOK!」展/松本秋則「風の奏でる竹の音」展=作家松本倫子氏が描く愛猫「ほっぺ」と、不思議美術家の松本秋則氏が手掛ける竹と音のインスタレーション【森の学校キョロロ】▼「比べてみました!虫のスゴ技展」=松之山周辺に生息の虫の多様性とその技に焦点を当て紹介

コモ市の学生がデザインしたゆかたを着用した十日町きもの女王ら(19日、光の館で)

「コモきものプロジェクト」45周年で

交流協会記念事業

​コモ学生デザイン、十日町総合高校生がモデルで

 絹織物産地の十日町市とイタリア・コモ市が昭和50年に姉妹都市提携調印式を行ってから今年で45周年。その交流事業の一環で服飾を学ぶカルカノ高校の生徒がデザインしたゆかたの柄を、十日町で製品化する「ゆかた制作プロジェクト」が完了。川西上野の芸術祭作品「光の館」で19日、十日町きもの女王や十日町総合高の女子生徒など22人がゆかたを着用して動画撮影を行った。

 撮影時の所作指導をした十日町服飾専門学校の田村恭子理事長は「日本人にはない色使いとデザイン感覚。また、和柄もあり日本の美術を勉強していると感じました」と話し、着付けの授業を選択している十日町総合高の女子生徒10人は「奇抜な色柄もあり、新鮮な感じでした」と感想。十日町・コモ姉妹都市交流協会の村尾隆副会長は「若者が携わり、初めて手作り交流が出来て良かった。両市の協会は年配者が多い。留学生が行き来しているので若者の組織を立ち上げてもらい、長く交流が続くことを願っている」と語った。ゆかたは9月の十日町きものまつりで披露される予定で、その後、動画と共にコモに寄贈される。

8ヶ月ぶりの温泉再開の竜ケ窪温泉(18日、午後3時頃)

「やっぱり温泉だよね」

竜ケ窪温泉8ヶ月ぶり再開​ 8月末の土日祝日の限定営業

 「やっぱり温泉はいいなぁー」。8ヵ月ぶりに営業再開した津南町の「竜ヶ窪温泉」。待ち望んでいた地元の人たちの声が聞こえる。営業不振で昨年11月21日から休業に入り、新たな経営体制を模索しているなか、町から施設管理費の支援を受け18日午後2時から再開。ただ8月末までの土日祝日、お盆期間の限定営業。運営する株式会社竜ヶ窪温泉の島田繁社長は「とりあえず、できる限りのことはする。町には新たな経営体制づくりの取り組みを加速するように話している」とする。18、19日には213人が訪れ、燃料節約の「源泉かけ流し」(湯音42度)温泉に来館者はくつろいでいた。

 地元などからの再開要望に応える形で町が施設管理費を支出したことで今回の8ヵ月ぶりの営業再開が実現。源泉温度が高いため、夏場はかけ流しで対応でき、気温が高い8月末までの限定営業。地元の樋口めぐみさん(47)は子どもたちと来館。「再開を待っていました。やはり温泉はいいですね。営業再開を地域の皆さんが待ち望んでいます」と湯上りの汗を拭いていた。新コロナの影響で5道府県からの来場は遠慮願っており、入館時も記名・検温・手指消毒による感染予防を行っている。開館は午後2時〜8時、入館料は5百円。竜ヶ窪温泉℡025-765-5888。

 
 

漁協・村山組合長

川魚の生食、新たな地域ブランドに

「経営改善と組合増員を」 中魚沼漁協・村山 徹組合長

 清津川の伏流水で育てたヤマメやイワナを地域ブランドにしようとする動きが始まってる。中魚沼漁業協同組合(村山徹組合長、228組合員)が昨年から清津川わきにある漁協施設で育てているイワナやヤマメを、生食用で妻有地域の宿で提供できる体制づくりを進めている。すでに一部旅館では提供を始めており「味がしっかりあり美味しい」と好評だ。2年前に組合長就任の村山組合長は「地元で育てた川魚を提供することは、これが故郷の味、と言えることでもある。また良い魚が住める環境を守る意識作りにも繋がる」と意欲を話す。将来的には5年育てた大型イワナなど、付加価値の高い商品としての提供も検討。昨年に市観光協会にも加盟、生食用川魚の商標登録への協議も行っている。

 同漁協では伏流水を使いイワナやヤマメ、ニジマスを飼育。この養魚を使った収益事業を模索するなか昨年、生食用でイワナやヤマメを提供するため、新潟県環境中央衛生研究所に検査を依頼。大腸菌や腸炎ビブリオ菌などの有無をチェックした所、すべて陰性。「生食用で出せるお墨付きを貰った。逆に『なぜこんなにキレイなのか』と聞かれたぐらい。清らかな100%地下水で育てているのが評価された」(村山組合長)とし、地元旅館やホテルなどに生食用サンプルを持ち営業した所、関心を持つ宿や飲食店が出て来ている。

 かつては8百人余の組合員がいた同漁協。だが河川環境の変化や高齢化などで現在は2百人余。昨年から新体制となり『組合員のための組合に』と組織改編を進め、毎年2百万円余の赤字が出る運営形態の見直し、会員増への取り組みを始めている。その収入増と会員増を図る事業が生食用川魚の提供。組合員となった店に優先的に川魚を卸す予定だ。村山組合長は「まだ川魚を生で食べられる、と言う印象を持つ人は少ない。だが食べられることを知れば需要はあるはず」とみる。加えて「川からの利益を受ける方々が集まるのが漁協。組合は組合員のためにまずある。そして一番大事なのは地域と連携し、どう認知して貰うか。現状の情報開示などしながら進めて行く」と話している。

刺身での提供が始まっている(手前がヤマメ、奥がイワナ、林屋旅館で)

 

『雪美人』に会いに来てね

ユリ農家と女将コラボ なじょもんに特設モニュメント

 新型コロナの影響で売上減が続くユリ農家と旅館女将の初コラボ企画「雪美人プロジェクト」は18日〜9月20日まで開く。津南町ユリ切花組合(中澤政明組合長、15軒)が作ったブランド『雪美人』を、町内の宿や飲食店などにユリを飾り、来訪者をもてなす。町なじょもんではユリ240本を飾った特設モニュメントを設置。初日はユリ農家と宿の女将が集い、開会式を行った。ユリモニュメントは会期中に随時花の入れ替えを行う予定だ。7月26日早朝はユリ栽培現場の限定ツアー、同日午前9時より津南産ユリや野菜直売市をなじょもんで開催する。

 新型コロナで3〜6月にかけ大きく入込が落ち込んだ旅館。一方、同組合は昨年約139万本を生産、約4億円を販売していたが今期コロナで催事が減り、販売額が前年比2割以上の減少が続き苦境にあるなか「ピンチをチャンスに」と連携企画が実現。カサブランカに代表される日本一のユリ生産地を前面に押し出した企画。中澤組合長は「最後まで咲き切るのが津南ユリ。だが出荷時はつぼみで出すため、意外と花開いたユリを住民の方が見る機会は少ない。こういう新しい試みが始まるのは悪いことばかりじゃない。前を向いて頑張りたい」。一方、津南産物のPR活動を4年前から続けるつなベジ会・山岸麗好代表(しなの荘)は「本来は夏休みもあり宿は稼ぎ時な季節ですが、コロナで動きは芳しくありません。ですがこの企画は日本一、世界一のユリを自分たちの町が作り出しているのを知る良い契機になると思います」。問合せは町観光協会℡025‐765‐5585。

ユリ農家と女将「雪美人プロジェクト」。なじょもんにはユリモニュメントも(20日)

 
 

新園舎を設計する「ワシヅ設計」が提案したプラン

活躍光り過去最多27者を表彰

津南町学術文化スポーツ奨励賞

​コロナで全国大会なく「こんな終わりは残念」の声も

 過去最多の27個人団体を表彰—。第31回津南町学術文化・スポーツ奨励賞表彰式は先月、町役場で開催。全国レベルで活躍した個人団体に奨励賞、北信越大会などで好成績を収めた津南出身者に特別賞を贈った(=写真)。27個人団体の表彰は、同賞が平成元年度に始まってから過去最多。新元号に変わってから初めて同賞で、津南勢の活躍が光った。

 一方、今年度は新型コロナウイルスの影響でインターハイが中止となるなど、全国規模の大会自体が開かれないケースが多い。今回奨励賞を受賞、高校からウエイトリフティングに取り組み今シーズンでの競技引退を考えていた塩沢商工3年・滝沢唯香さんは「最後の大会が中止となり、ショックでした。今でもやってほしい思いはあります。こんな終わり方は残念。ただ7月に県内大会があるので、そこでやり切って区切りを付けたい」と複雑な思いを語った。

 受賞者は次の通り(所属や学年は昨年度)。

 【学術文化】■特別賞▼江村娃那(津南小6)=第6回税に関する絵葉書コンクール関東信越法人会連絡協議会女性部会連絡協議会優秀賞

 【スポーツ】■奨励賞▼津南チーム(半戸義昭代表)=第34回全国選抜ゲートボール大会出場▼武田淳次(一般)=第36回全日本シニアバドミントン選手権大会出場▼風巻光(一般)=第74回国体ウエイトリフティング109㌔級出場▼小林史弥(一般)=第31回出雲全日本大学選抜駅伝競走大会出場▼津南中陸上部男子=第27回全国中学駅伝大会出場▼同女子=北信越中学校駅伝大会7位入賞▼津南中等校軟式野球部=第64回全国高校軟式野球選手権北信越大会準優勝▼月岡樹音(十日町高3)=第98回全日本スキー選手権大会、第32回全校高校選抜スキー大会出場▼磯部あゆ(十日町総合高3)=第58回全日本競歩輪島大会女子5㌔優勝、インターハイ5千㍍競歩6位入賞▼藤ノ木丈(十日町高2)=インターハイ3千㍍障害出場▼石沢宏郎(同)=第24回北信越新人陸上大会男子4百㍍ハードル3位入賞など▼林亮太(同)=同陸上大会男子4×4百㍍リレー7位入賞▼本山雄太(塩沢商工高2)=インターハイウエイトリフティング競技81㌔級、第74回国体81㌔級出場▼滝沢唯香(同)=第21回全国高校女子ウエイトリフティング競技選手権大会出場、第33回北信越高校選抜大会59㌔級2位など▼滝沢育矢(十日町高1)=第98回全日本スキー選手権出場、インターハイ4×10㌔リレー3位など▼中島ひな子(津南中学3)=皇后盃第38回全国都道府県対抗女子駅伝競走大会第8区出場▼半戸宝良(同)=第57回全中スキーアルペン回転・大回転出場▼津端一徹(同)=同スキー大会5㌔クラシカル出場▼井ノ川純平(同)=同▼八重沢連(同)=全国U‐15バスケットボール選手権プレ大会選出▼中澤拓斗(同2)第57回全国中学校スキー大会5㌔フリー出場▼村山晏(同)=第17回全日本女子軟式野球学生選手権大会・中高生の部、第4回全日本中学女子軟式野球大会出場▼桑原悠妃(津南小6)=日清食品カップ第35回全国小学生陸上競技交流大会・女子コンバインドB出場、第24回IBA学童女子選抜大会準決勝浸出■特別賞▼山岸柊斗(仙台育英学園高2)=第70回全国孤高駅伝競走大会出場▼山岸芽生(十日町高1)=第68回元旦競歩大会高校女子5㌔5位入賞▼久保田美有(津南小6)=JOC2020全日本ジュニアスキー選手権大会兼全日本小・中学校選抜—スキー大会選出

​≫テレビ会議で授業を 新型コロナ感染症対策・中条中、ZOOM活用で研修会 

​≫全国チームケア学会で苗場福祉会がワークセンターなごみ製品を全国配布

​≫広々と遊べるよ しばふ広場もオープン・めごらんど

​≫縄文文化を発信・新たな企画も 笹山縄文の里が総会

≫浴衣でおもてなし 夏は初開催の「松之山ふぇすてぃBAR」

≫歯は一生の宝 松代小児童・健康づくり体験学習

≫使い捨て手袋5000枚 十日町青年会議所・妻有地域の保育園に寄贈

≫青パトで防犯に力 6地区22台・地域30人が資格更新

≫「虫」の魅力満載 多彩なスゴ技紹介・松之山キョロロ

≫ユーチューバーも着任 地域おこし協力隊に南雲さんと森さん

≫隊員受け入れ、地域で温度差 退任後の定住者がさらに人呼ぶ

≫「村民に自信と力を」栄村・桑原全利副村長 先月就任、初議会で意欲

≫空の写真展 山本貴一さん・来月末まで円通寺で

<新米ママ子育て日記443>大葉、育っています」

​≫<文月の表情>い〜い湯だな 1人用露天風呂も(十日町市)・リッチな気分 しなの荘ユリ風呂(津南町)

<本って最高・高橋しげ子204回>「アリーテ姫の冒険」

​≫<野の花>不登校・引きこもり達へのエール(24)「秋田県のある町の社協活動」・「気になる十日町市の不登校率推移」

<マイふぁみりー⑤>「我家の天使?」大口 千秋

<とっておきの私の山行石澤 和子 花に癒された「坂戸山」

<小宮山雅志の思い出雑記帳19参観日の手紙①

 ほか

2020年7月18日(土)

減収事業所、医療関係に給付金

新型コロナ対策支援 

十日町市8億6一千万円専決、ひとり親世帯追加給付

年度内新生児に5万円定額給付

20%プレミアム券で3億円効果

 国の2次補正(新コロナ対策支援)による地方創生臨時交付金が自治体に交付され、十日町市は8億9924万3千円、津南町2億8135万3千円、栄村1億1809万円が交付されている。津南町と栄村は住民支援策など検討し9月定例議会での補正対応を予定している。十日町市は今月10日、総額8億6188万円の専決処分を行い、市内事業所や市民生活支援、医療関係への支援など29項目の各分野に渡り、給付金や補助金など市としての第3弾の支援策を市長専決処分している。この中で県内でも先駆けとなる医療介護施設への直接支援の給付金事業を打ち出し、診療所・歯科医院・薬局の一定減収に対し、25万円〜50万円の定額給付金を支援するなど、医療分野支援の積極姿勢を見せている。

    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 医療分野の給付金事業は「医・歯・薬事業継続定額給付金」で、新コロナウイルス感染拡大の予防で受診控えなどの原因で、診療所・歯科医院や薬局などの診療報酬や薬売上が減少した医療機関が多く、今回の国交付金を受け市第3弾として事業化した。対象は「今年4月〜6月」の間、いずれかの月が前年同月比30%以上、50%未満の減収を対象にした事業。市内に所在の診療所(給付金50万円)、歯科医院(同50万円)、保険調剤薬局25万円)に給付する。全体予算1200万円を予定している。

 さらに、新潟県が地元医師会に業務委託する新コロナウイルスのPCR検査機関「地域外来・検査センター」(検体採取)の運営に関わる医師・看護師・事務職に県基準単価報酬のさらなる上乗せ加算支給を行う。地域外来・検査センターはすでに長岡市と柏崎市に設置され、今秋までには十日町市にも設置される見込み。市では、専決で財源確保を行い同センター設置に即応できる体制を整える。運営に関わる医師(県基準時間単価1万1千円加算)、看護師(同3千円)、事務職(同2200円)の規定報酬にさらに加算する。全体予算は421万円を予定。

 福祉分野では、介護施設の家族などとの面会規制が大きな課題になっているなか、今回の第3弾で「オンライン面会」の環境整備を支援する。介護施設・障がい者施設でのオンライン面会実施のための運営費支援を行う。1施設10万円を助成し、市内27施設、予算270万円を予定する。

 さらに、「国民10万円定額給付金」に該当しない4月28日以降に生まれた新生児に対する「新生児特別定額給付金」で1人5万円を給付。対象は4月28日〜来年4月1日誕生の新生児(母が今年4月27日から継続して市住民登録する世帯が対象)。予算1375万円を予定する。ひとり親世帯臨時特別給付金の追加支援もする。1世帯5万円、第2子以降1人3万円、収入減収世帯追加5万円給付で支援。全体予算4629万円を予定する。

 一方、事業所支援では国の持続化給付金の該当外の減収を救済する事業継続定額給付金で支援する。今年4月〜6月の間、任意の月の事業収入が前年同月比30%以上、50%未満の事業所を対象に、従業員20人以下10万円、50人以下30万円、50人超50万円を給付。さらにプレミアム商品券第2弾として20%プレミアム(6千円分を5千円で購入)を5万冊発行。年末・年度末商戦に合わせて発売の予定。全体の経済効果は3億円となる。

津南中等校PTAが開いた懇談会で挨拶する加藤会長(16日、津南町役場で)

「通学支援を」、津南中等PTAが

行政・県議らと初懇談会、「魚沼広域の問題」

 「通学支援をお願いしたい」。津南中等校PTAが今月実施のアンケートの多くの声…。県教委の募集停止方針から「検討事項」になった津南中等校の今後を考える懇談会を16日、津南町役場で開き同校PTAが開き、尾身・小山両県議、桑原津南町長や町議会、同校小林校長、PTA3役が出席。加藤範子PTA会長は「定員割れが続くと再び募集停止が出る危機感を抱く。この問題は魚沼全体の教育環境をどうするかの問題で、地域の人材を育てるためには地域のバックアップが必要」と支援を訴えた。

 アンケートの多数の意見は予想通り『通学支援』。「有料スクールバス運行の助成金を」「前期課程・中学生の通学補助を」「飯山線の通学しやすいダイヤ改正を」「冬季の寮や下宿、首都圏からの生徒募集の通年宿舎を」「後期課程・高校生の給食提供を」など寄せられている。 

 加藤会長は「歴史が浅い津南中等だが素晴らしい学校文化を築き、このノウハウを他の学校で使っても、こうなれるなどという甘いものではない」と学校・生徒・保護者・地域の総合的な連携による教育環境の成果を強調する。これを受け尾身県議は「魚沼エリアの中で唯一の中高一貫校をどう守るかである。必要な学校だ」、小山県議は「教育環境が時代と共に変わってきており、あり方を考える必要がある」と述べた。桑原町長は「教職員、保護者、地域がタッグを組み全力で支えていく」と積極姿勢を見せる。だが具体策を今後地元行政としてどう打ち出せるか、大きな関心が集まる。

桑原町長に説明する松高支援会の役員(13日、町役場で)

松之山分校存続、連携必要

県教委に存続要望 今後どう取り組むか

 県教委の「募集停止」が出る十日町高校松之山分校の地元「松高支援連絡会」は17日、県教委・稲荷善之教育長に分校存続を直接訴えた。関口十日町市長、尾身・小山両県議同行で、今も73人が学び毎年30人余の入学が続く同分校の必要性を訴え、存続を強く求めた。

 17日の県教委要望は非公開で、松高支援連絡会から小野塚良雄会長、柳清二副会長、樋口一次松之山自治振興会ら5人が直接要望。9日に関口市長に、13日は桑原町長に分校存続の必要性を説明。関口市長は「県教委への要望には同行する」と即答。桑原町長は「津南町からも多くの生徒が通い、松之山とは兄弟のような関係。妻有地域全体でどう残していくか、市長を応援団長に取り組んでほしい」と連携する姿勢を示している。

 関口市長、桑原町長への要望で小野塚会長は「小規模の高校だが、どこよりも充実した3年間を学生は送り大きな成果が出ている。毎年30人前後の入学がそれを証明している」と必要性を強調。樋口会長も「分校の3年間は学生は大きく成長する。中学時代に学校へ行けなかった子が分校では毎日通い、大学進学にもつなげている」と訴える。副会長の柳松之山観光協会長は「いま74人の学生が学び30人余が津南町から通い他は十日町から。松高支援連絡会が通学バスを運行支援する。小中一貫教育のまつのやま学園と高校は密接な関係で、分校との連携は教育の一貫性からも大切な存在」と同様に分校の重要性を力説している。

 松高支援連絡会は今後、県教委要望の報告会を予定しており、今後の取り組み方針なども協議する予定だ。

ミシュラン新潟で一つ星認定の山岸社長(左)と栗山シェフ

ホテル部門で県内最高賞のベルナティオの佐野室長(左)と庭野総支配

地元の「食と酒」、一つ星輝く

ミシュラン新潟ガイド 玉城屋、ベルナティオも高評価

 世界的な評価として注目され、飲食店や宿泊施設を選ぶ際の指標となるグルメ本「ミシュランガイド新潟2020特別版」はきのう17日に発売され、飲食・レストラン部門で松之山温泉・酒の宿玉城屋が十日町管内で初めて、そのカテゴリーで特に美味しい料理とされる一つ星に輝いた。またホテル部門では「当間高原リゾート・ベルナティオ」が最上位に一歩届かなかったものの4パビリオンを獲得するなど、旅館を含め妻有管内で5施設が上位に選出された。

 県内版の同ガイドが発売されるのは初めて。専任の調査員が匿名で調査した。その結果、掲載数は282施設で、うち飲食店・レストランは251店、旅館20軒、ホテル11施設となっている。三ツ星は今回はなかった。

 飲食・レストラン部門で管内初の一つ星に輝いた松之山温泉・玉城屋(山岸裕一社長)。2年前から『ミシュラン東京』7年連続で星を獲得しているレストラン・リューズのもとで修業を積んだ栗山昭シェフが料理長に就任。雪国の里山で育まれた発酵食品など保存食文化と良質な地野菜を生かした料理を提供し、「レベルは県内トップ」と評価が高い。

 調理は栗山シェフ、ソムリエや酒匠の知識を持つ山岸社長は「酒を調理する」役目に回り、「ここでしか味わえない里山キュイジーヌに、希少な越後の地酒やワインをペアリング」。越後の地酒をはじめ、日本酒は限定酒を中心に100種類以上、また3万本ものワインも用意している。

 栗山シェフは「嬉しいの一言。フレンチすべてに日本酒を合わせる場所は都市部でもあまりない。料理はできるだけ十日町産、津南産、新潟産にこだわっています。今後もできるだけ旬の新潟のものを使い、お客さんに喜んで頂けるようにしたい」と話し、山岸社長は「よかったな、という感じ。新潟の食とお酒の宿として評価して頂いて嬉しい。ミシュランを見て来て下さるお客様に満足し帰って貰えるよう、さらに頑張らなければと思います」と話している。

 一方、『きわめて快適』とされる4パビリオンを獲得したホテル・ベルナティオ。スタッフの指標となる『当間ビジョン』を作成して全館あげて取り組み、これまで2年連続で楽天トラベルゴールドアワードを受賞したのに加え日本の宿アワードのWタイトルを受賞したほか、世界最大級の口コミサイト・トリップアドバイザーでも5年連続の最高賞を受賞。さらに昨年は「日本一の朝ごはん」にも選ばれるなど大きな成果をあげてきたことが、今回の4パビリオン選定の大きな要因にもなった。

 事業統括室の佐野智之室長は「まさかという感じで震えが止まらなかった。スタッフ全員で口コミ評価を大切にしてきており、今回の評価は誇りと自信につながります」と喜び、庭野竜也総支配人は「さらにパートナー企業や地域を含めた日本一のチームワークを作り、次は最高ランクの5パビリオンをめざす」と抱負を話している。

 十日町管内の掲載店舗・施設は次の通り。

 ▼飲食・レストラン=▽一つ星・玉城屋(松之山温泉)▼ホテル=▽4パビリオン・ベルナティオ▼旅館=▽3パビリオン・ひなの宿千歳(松之山温泉)凌雲閣(同)▽2パビリオン・玉城屋(同)▼ビブグルマン(コストパフォーマンスが高い)=鮨かわ田(昭和町)▼ミシュランプレート(ミシュラン基準をクリア)=▽蕎麦・小嶋屋総本店(川西)名代生そば由屋(土市)▽フランス料理・醸す森バル(松之山温泉)▽洋食・イルカトラグリル(土市)

爽やかな甘みのジュノハート

山田さん夫妻(後列中央)の思いが詰まったジュノが松代に届けられた

サクランボの思い、青森から

松代小「故郷の子どもたちに」

 「夫婦で苦労して育てたサクランボを、亡き妻の故郷の子どもたちに食べさせたい」—。松代小学校(阿部浩校長)は9日、青森県三戸町のサクランボ農家、山田仁志さん夫妻の高級新品種栽培に賭けた思いを自作教材にし、6年生25人が道徳授業を受けた。また、給食時には全校児童107人に2粒ずつ夫妻のサクランボが贈られた。

 仁志さんの妻、友子さんは松代地区出身で松代小の卒業生。知人の紹介で結婚し、14年前に新品種「ジュノハート」の試験栽培に取り掛かる。

 4種類の苗木を数年かけて育て試食したところ、友子さんはジュノを指さし「これはヒットするよ」と予言する。粒は500円玉より大きく糖度が高い上に横から見るとハート型。新品種に「女神『ジュノ』のようなハート型の可愛いサクランボ」という意味を込めジュノハートと名付けた。

 だが、友子さんは出荷までもうじきという平成30年に急性心不全で急逝。50歳だった。仁志さんは悲嘆にくれながらも友子さんの思いがこもったジュノの栽培に取り組む。

 昨年、ジュノは初収穫されて最上位品は「青森ハートビート」と命名され八戸市中央卸売市場の初競りで、1箱15粒入りが15万円の高値を付けた。仁志さんは同種のサクランボを友子さんの霊前に供えた。先月30日には同市場で1箱30万円の最高値を付けた。

 今回のジュノ寄贈は、仁志さんと結婚後も友子さんと親交があった同地区の長命寺、本山嗣朗住職の橋渡しで実現。児童の若井悠香さんは「苦労がたくさんあって作られたジュノ。とても大きく実が詰まって美味しい。家族の大切さを知り、自分の家族にも感謝して過ごしたいと思いました」と話し、授業に参加した本山住職は「家族は亡くなっても大切です。仁志さんはそのことが身に沁みついている。今日の皆さんの感想を思い起こしながらジュノを味わってほしい」と語っていた。

新園舎を設計する「ワシヅ設計」が提案したプラン

「共生」がコンセプト

ひまわり保育園増築、ワシヅ設計に決定

 将来的な1園化を視野に行うひまわり保育園増築の設計は、指名型プロポーザルによりワシヅ設計(長岡市)に決まった。5社が提案した新たな保育園。審査結果は10日、町ホームページで公表。津南らしさある園舎、遊び込める施設活用の提案、コスト削減などの各項目があり、評価点がもっとも高い129・7点(2百点満点)を獲得。同社は町の現役保育士や栄養士、技師などで作る園増築に係るプロジェクトチームと協議を重ねレイアウト案は8月に決め、最終設計案は年末に決める予定だ。

 ワシヅ設計のコンセプトは『共生』。間仕切り変更が容易にできる木質2方向ラーメン(独語で『枠』)構造で、将来的な間取り変更に対応。3・5㍍の耐雪構造の増築園舎を提案。内装は木の力強さを前面に出す作りとする。外には町を象徴する河岸段丘イメージの『だんだんテラス』設置し、広場や森と合わせ子どもたちの遊びが途切れない循環型動線と水場や砂場など身近な自然遊びを通し、ふるさとでの原体験とする。保育室は移動式家具・可動式間仕切りを使い、興味ある遊びを展開しやすいよう設定。玄関近くに遊戯室、そこに調理室を隣接し、食育交流が容易にできる配慮。駐車場と1階を開放し近隣老健施設との交流事業も想定。現在のひまわり保育園の樹木を一部残し、生態系の学ぶ場とするなどのプランを提案した。

 今後ワシヅ設計はプロジェクトチームと協議を経て、具体的な内装、10億円とされる建設概算予算の削減が可能かなど検討。新園舎完成予想パース図などは8月をメドに公開予定。プレゼンで示した資料やパース図については非公開。審査委員にはプレゼンに合わせ配布したが審査会後に回収した。「示されたのは案で、まだ決まったものではない。これからチームと設計会社と協議した結果作る、確定したパース図などは8月に示したい」(町教委・滝沢泰宏班長)とする。

新園舎を設計する「ワシヅ設計」が提案したプラン

墨に思い乗せ、黙々と筆

十日町高書道部 イベント減少も競書大会に意欲

 新型コロナの影響は、学校のスポーツだけでなく、音楽や書道など様々な部活動にも大きく影響している。中にはめざしていた大会が中止になり、目標を失いながらも黙々と練習に取り組んでいる生徒たちも少なくない。高校生たちが取り組む文科系部活動を覗いてみた。

     ◇◇◇◇◇

 「はい、そこの字はもっと勢いよく」。プーンと墨の匂いが漂う教室で、黙々と筆を動かす生徒に、指導に当たっている柳美和教諭の言葉が飛ぶ。毎年、県レベルで上位の賞を獲得し、時には全国レベルでも活躍している十日町高書道部だ。

 今年は新型コロナの影響で、恒例となっている県競書大会は表彰や展示は中止されたが、審査のみで開かれることが決まった。また、多くの生徒が見る中で開く南陵祭の書道パフォーマンスは「無観客」で実施。さらに入賞者が増え続けていた十日町市の美術展や書道パフォーマンスを披露していた新年書初め大会は相次いで中止が決定、参加の機会は大幅に減ることになった。

 「とっても残念です。新型コロナの影響は大きいです」と柳ひかる部長(3年、部員18人)。3年生にとって、9月半ばに出品する県競書大会が、県レベル以上では最後の大会となる。表彰なしなど内容が大きく変更されたとはいえ大会自体は開かれることになり、部員たちはほっと胸を撫で下ろした。「何とか特別賞をとろうと、みんなで頑張っています」。

 一方、開催が危ぶまれていた南陵祭は「理孟都座(りもーとざ)」として9月11日に開く事が決まった。イベントはテレビ会議システムなどの方法で各教室に配信、生徒たちは映像でイベントを楽しむという。「生徒や保護者など大勢の前で行うので気分も高揚する書道パフォーマンスですが、観客のいない中で行うことになりそうです」と残念そう。それでも「パフォーマンスはできるので、意欲は徐々に高まってきています。成功させてよい思い出にしたいです」と3年生。夏休みから本格的に取り組んでいく予定だ。

 同校書道部は、1年生は7人いるものの2年生はゼロ。新型コロナの影響でようやく部活動を始めたかと思ったら、3年生の活動は9月でほぼ終了する。そのため「伝統をつなぐためにも、わずかな期間ですが1年生にすべてを伝えたい」と3年生たちは『最後の夏』に懸命だ。

 「3年生の活動が1年生に刺激を与えています。みんな部活動に一生懸命で、伝統は引き継がれていくはず」と柳教諭。「新型コロナに負けてはいられません」、教室にそんな声も響いた。

2020年7月11日(土)

松高連絡会、近く県教委に直訴

十日町高校松代分校 

募集停止に反発、特色化の結果はまだ出ていない

​小規模校の良さ実感、「3年間で変わる学生」

 県教委が先月25日提示の高校再編整備計画(3ヵ年計画)に『松之山分校、2023年・令和5年募集停止』が明記された問題で、地元旧松之山町の全戸加入の後援会、さらに独立校運動を主導する「松高支援連絡会」は3日役員会を開き、県教委方針を受け、今後の取り組みを協議し、近く尾身県議・小山県議同行で県教委に地元事情を説明し、分校存続を要請する「直訴」を行う予定だ。松高支援連絡会・小野塚良雄会長は「松高での3年間は小人数教育により大学進学など実績をあげており、なにより学生が充実した生活を送ることで自分を再生する学校になっている。その意味でも大切な高校。特色化の新たな取り組みの成果も出ない中で、募集停止は受け入れられない」と県教委には強く存続要請を行う方針だ。

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 3日の松高支援連絡会では役員13人余が意見を交わした。「だれ一人、やむを得ないと募集停止を受け入れる人はいない。存続運動に取り組むことで全員一致した」と小野塚会長は話す。

 松之山分校は、2006年の県教委3ヵ年計画で「2008年募集停止」が明記されたが、その後の3ヵ年計画では「募集停止」記述がなくなり、一時は単位制定時制への改組も検討されたが、2015年に十日町高松之山分校に移管し、現在に至る。これまでに今春卒業生含め3040人の人材を送り出し、入学者数は隣接の松代高校と大差ない入学数を推移する。

 旧松之山町地域や出身者は松之山分校を『松高』と呼び、長年の独立校実現への運動が続く。入学者数の減少に危機感を抱き、大地の芸術祭・北川フラム総合ディレクターの協力を受け「芸術系の特色ある高校」づくりに取り組み、2016年には『県立里山国際芸術高校』構想を打ち出し、「松之山体験講座」や「小中学校連携」など大地の芸術祭アーティストを講師に、松之山分校の生徒参加のワークショップなど開き、構想実現への取り組みを継続している。

 松之山自治振興会・樋口一次会長は「小規模の高校だが、この3年間で生徒は大きく成長する。出身中学の先生が驚く成長ぶりで、この良さを県教委は認めてほしい。特に生徒と先生の関係が良く、親身になっての指導はどこよりも充実している」と松高の必要性を述べ、市と連携し県教委に存続を求め地元の思いを伝える方針だ。

 一方で、地元十日町市の関口市長は「松之山分校は長い歴史がある。募集停止が文書になって、それがひっくり返った例があるのか調べると、松之山分校は平成19年度の記述がひっくり返った歴史がある」、さらに「北川フラムさんと一緒になり芸術系の生徒を全国から集める大きな夢を描き向かった時期もあり、芸術家や先生方の協力もあった。そういう地域と県教委、我々との歴史がある。地域の気持ちは充分に分かる。特に卒業生・在校生、松高と思いを込め松之山分校を盛り上げた地域の方々、その気持ちを考えると本当に残念だが、今回の県教委の判断はこれまでの議論と歴史を踏まえた結論だったのではないかと受け止める。再度地域の皆さんとじっくり話し合いたい」と県教委方針に理解を示すが、地元との話し合いの場を設けたい意向だ。

 さらに30人前後が通う津南町の桑原悠町長は「町としても教育環境が大きく変わることになるので、非常に痛手として心配して見ている。ただ県全体となると少子化が進み、県教育のレベルを一定程度確保するためには、県全体で見ると高校再編は避けて通れないものと見ている。ただそのプロセスやあり方については県とよく相談する必要があり、保護者や生徒、地域と連携する必要がある」と、地域の教育環境のあり方のなかでの対応を示唆している。

​県教委が提示する津南中等学校「検討事項」となったことで会見する桑原町長

桑原町長と懇談、要望書提出へ

県立津南中等学校PTA動く

 入学者定員割れが5年連続の県立津南中等教育学校は、先月25日の県教委提示の高校整備再編計画(3ヵ年計画)で、当初の「募集停止」から「検討事項」になり当面は学校存続となっているが、今後も定員割れが続くと「募集停止」になる可能性があるなか、入学者増加策が最大の課題になっている。地元津南町の桑原悠町長は8日の定例会見で「津南中等PTAとの話し合いの場を設け、皆さんの声を聞く中で今後どう取り組みを進ていくかが見えてくると思う」と生徒保護者との懇談の場を設け、支援策などを検討する方針だ。

 津南中等校PTAアンケートは今月6日締切で実施した。『要望書作成のための緊急アンケートのお願い』は「自由記述」で、同PTAが津南町に提出予定の要望書への意見を求めている。回答では、津南中等の学習のあり方や通学体制、今回の県教委の方針についてなど多様な意見が寄せられているものと見られる。集約後の津南町との懇談会では、保護者の多様な意見を受ける中で「津南中等の必要性」など基本論点も表出する可能性があり、さらに入学者確保に地元津南町がどこまで支援策を出せるかなど、当事者の視点と地元津南町の対応姿勢に大きな関心が集まる。

 アンケート結果を受け桑原町長との懇談会を開く予定だが、会見で町長は改めて「津南町としては、交通の便が乏しい所でも、高等教育が受けられる所を必ず残していかなければならないことであり、その意味では県教委と連携を取り、令和3年の募集や今後のあり方を協議していく」と県教委との協議を継続していく方針を述べた。

2年前の大地の芸術祭で香港政府の支援で設置の香港ハウス(2018年7月29日、津南町上郷で)

大地の芸術祭にも影響か

香港、国家安全維持法で混乱

 来年夏は第8回大地の芸術祭開催だが、アーティストや多くの来訪者、ボランティアが参加する「香港」の情勢混乱による芸術祭への影響が心配されている。6日の定例会見で芸術祭実行委員長の十日町市・関口市長は「(香港は)非常に厳しい状況になっているが、これは北川ディレクターとも共通した認識だが、国と国との関係がいかなることになろうとも、一人ひとりの個人ベースの付き合いの積み重ねで、イデオロギーの対立を克服する、そういう大きな使命を我々は持っている」と大地の芸術祭の理念を述べ、「北川さんも我々もそうだが、延期はしない。この方針で理解し合いながら向かっており、期待頂きたい」と計画通り開催に向かう決意を述べた。

 香港情勢は「国家安全維持法」の施行後、捜査機関が強権的に取り締まりに乗り出し、これまでの「民主化勢力」が次々に検挙され、『表現の自由』が大きく損なわれる事態になり、創作活動など芸術分野にも影響が及んでいる。関口市長は会見で質問に答え、「香港とは様々な関りを持っているなか、香港情勢の悪化を見るにつけ、あの学生たちはどうしているのかなど、北川さんと話す中で憂慮していたことだ。かなり厳しい状況に追い込まれ、香港の多くの方々が移住を検討しているなどと聞き、非常に厳しい状況にあることは間違いない」。さらに「(大地の芸術祭は)財政的にも財閥などから多大のご支援を頂いており、そちらの方々も心配だ。政治リスクというか、翻弄されている現実を感じ残念に思う。国際性ある大地の芸術祭の裏返し的な状況に陥ってしまっているかなと感じている」。

 さらに「北川ディレクターと共通した認識だが、政治の世界で何があろうと、あの尖閣諸島の時もそうだったが、国と国との関係がいかなることになろうとも、我々の友情は変わらないということ。真の世界平和をめざすメッセージは、一人ひとりの個人ベースの付き合いの積み重ねで、国家と国家のイデオロギーというか対立を克服するという、そういう大きな使命を我々は持っているということ」と述べる。

 来年への取り組みは「場所選定やその場所での作家の指導、ディレクションはこれから行われるが、作家本人のその場での取り組みが必要だが、いまは便利の世で様々なツールを使い、作品制作ができる。いつのタイミングで実行委員会を開き、北川さんの方針を示すかは決まっていないが、取り組みは進めている。北川さんも我々もそうだが、延期はしない、この方針でお互い理解し合いながら向かっており、期待頂きたい」とする。ただ「(規模の)縮小はあり得る。作家の選定、その作家のアイデアを実現していくという過程が必要で、この中で出来ることをやることであり、作家は外国の方ばかりではないし、日本在住の方もおり、今後の具体はAFGと北川さんとの相談になる」と方針を示している。津南町上郷には香港政府の支援で開設された「ホンコンハウス」がある。

にぎわった今年の十日町雪まつり。来年の「回遊型」が注目される

「回遊型」で巡る楽しみを

十日町​雪まつり 新型コロナ、新たな時代に向け

 十日町雪まつりは回遊型に—。新型コロナ感染拡大防止で「新しい生活様式」が求められるなか、来年2月20〜21日に開く第72回十日町雪まつりの第1回実行委員会を2日、越後妻有文化ホールで開き、1ヵ所に集中するステージ型イベントではなく、様々なエリアを巡る「回遊型イベント」に転換する基本方針を決めた。

 基本コンセプトは『これから、巡る、楽しみ〜メインイベント型から回遊する楽しみ方へ〜』とし、市街地エリア—雪像—各地区のひろばなどを巡って楽しむ「新しい雪まつりスタイル」を提案。

 市街地エリアはイベント等滞留型ではなく、来場者の目的ごとにゾーンを設け、回遊を楽しむメニューの配置を検討する。ウェルカムゾーン、飲食・雪上アクティビティゾーン、キッズ雪遊びゾーン、交流ゾーンを企画委員会が詳細を検討する。

 雪像・ひろばへの回遊は、バスとタクシーを利用した回遊メニューの増強を図り、回遊動機に繋げる仕組みとして、ひろばクーポンとセットでのチケット販売を検討し、少雪の場合は第71回の経験を活かした変更プログラムを検討するとしている。

 新型コロナ感染拡大の収束が見通せない中での開催方針について関口市長は「雪まつりを開催すべきか事務局でも大いに議論があった。開催中止は簡単だが、新たな時代のイベントのありように挑戦しようという思いで、開催に向けて進むことを決意した」と説明し、「1ヵ所に留まらず、移動しながら雪まつりを楽しむことが可能ではないか」と回遊型の新しい方針を示した。また「豪雪物語で日本遺産認定を受けるなど、市の文化のすべては雪が源。雪まつりは新たな枠組みの中で伝統を重んじながら新たな魅力を付け加え、新しい時代の雪まつりに進化させたい」と強調した。

阿部設計事務所『日本一たくましく元気な子どもを育てる園舎』

SD建築研究所河岸段丘の大地の上で、森の思い出をつむいでいく保育園』

「魅力ある園舎」、5社がプラン

津南町 ひまわり保育園増築で

 未満時保育対応などで将来的な保育園一園化を見すえ、現在の5園から3年後にひまわり・北部・こばとの3園を統合のため、増築方針を決めている津南町立ひまわり保育園。実施設計委託業務は指名型プロポーザルで行い、指名11社のうち5社が6日、町役場大会議室でプレゼンテーション。結果は10日に町ホームページで発表した。

 基本設計概要は4〜5歳児使用の既存園舎定員数100人、増築棟は0〜3歳児で定員150人の計250人定員、実施設計の予算概要は3千万円以内、基本設計の概算予算は従来の町からの説明通りに約10億円と募集要項に明記するが、一方で『コスト削減提案』も求めるなども要項に入れた内容で案を募った。指名11社の選定基準については「十日町市と津南町はじめ、上越・中越管内に本社や支社など置く業者を対象に指名した。まず担当課で業者を挙げ、町長と副町長の決済を受け、その後、副町長が委員長を務める『指名審査委員会』で審議し決まった」(総務課)としている。

プレゼンを行ったのは阿部設計事務所(十日町市)で設計コンセプト『日本一たくましく元気な子どもを育てる園舎』、SD建築研究所(上越市)『河岸段丘の大地の上で、森の思い出をつむいでいく保育園』、ワシヅ設計(長岡市)はふるさとの原風景や無限大の遊びなど『〇〇と共生する保育園』、佐藤建築設計事務所(十日町市)『子どもたちが大地の手触りとともに、遊びこめる環境を』、長建設計事務所(長岡市)『つなげる、つながる空間 外育に寄与する保育園』で発表した。

 一方、審査会は非公開で行い、柳澤康義(町建設課長、委員長)、林トシ子(民生児童委員主任児童委員)、桑原悦子(元保育園長)、涌井泰二(育ネットつなん座長)、鈴木正人(町福祉保健課長)、石橋克則(町建設課、技師)、江村善文(町総務課、技師)、高橋昌史(町教育委員会次長)の8氏が委員を務め協議した。

ワシヅ設計『〇〇と共生する保育園』

佐藤建築設計事務所『子どもたちが大地の手触りとともに、遊びこめる環境を』

長建設計事務所『つなげる、つながる空間 外育に寄与する保育園』

沖縄・波照間島で働く医師とオンラインで繋がり講演を聞く津南中等生(7日)

波照間島の医師に学ぶ

津南中等学校 オンラインで3カ繋ぎ

 オンライン学習を早くに取り入れ、新型コロナウイルス禍で休校が続くなかでもICT(情報通信技術)活用で学習を続け関心を集めた県立津南中等教育学校(小林英明校長、330人)。7日は『究極の地域医療』とも言われる、離島でたった一人の医者として勤務する沖縄・波照間島診療所の竹川賢太郎医師(30、国際情報高‐秋田大医学部卒)とオンラインで繋いだ「メディカル講演会」を開催。医療系に関心ある後期課程(高校課程)生徒13人がパソコンを通し、日本最南端の有人島である波照間島で一次医療に当たる若き医師の話を聞いた。

 同講演会は県立高田高メディカルコースの生徒を対象に行う予定だったが、新型コロナの影響で講師を実際に招くことが難しいためオンライン講演会に切り替え。医師や看護師の道を選ぶ生徒が津南中等校は多いこともあり「オンラインなら津南にいても聞ける。地域医療の重要性を知る機会にしたい」と同校教諭が高田高に願い参加が実現。波照間島、上越市の高田高、そして津南中等校の3ヵ所を結ぶ、オンラインならではの講演会となった。

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 父も医師で転勤族だった竹川氏。中学時代に南魚沼市へ。国際情報高に入り、当時流行の鳥インフルエンザウイルスの最前線で活躍する女性医師の存在をテレビで知り医学部をめざす。「ただ国公立医学部はセンター試験の総点数の90%が必要と言われたが、本番は数学の点数が伸びず83%ちょっとだった」と振り返る。2次試験に向け担当教諭から『医学部に進むなら地域にこだわらず、赤本の問題の雰囲気で志望校を選べ』などのアドバイスを受け、秋田大を受けみごと現役合格。「医学部は面接がある。志望理由を明確に話すことができ、面白い議論ができるか面接担当は見ている」と経験談を紹介。

 現在勤務する波照間島は人口5百人。唯一の診療所医師として働く。「24時間365日の対応。緊急時はヘリで石垣島の病院で運ぶ。だから治療の遅れ、失敗が島民の命に直結し責任感はかなりある。だがその分達成感はすごく大きい」。人口は少なく日常生活から島民と触れ合う環境にあり「散歩して誰かに合ったり、お酒をどれほどのんだなど、医者として必要な情報がそこでわかる。住民を常に意識していないと地域医療は成り立たないと思う」。一方で『身近な島民の死に触れることもあると思うが気持ちの切り替えができるか』の問いには「末期患者を見るのは医者には必ず付き物。離島は患者との関係性は深く、葬式や告別式、法事など参加することで他の島民と同じようにその人の死に向き合える部分がある。それは市中の病院では絶対に経験できない」と答えた。

 医学系に関心がある4学年・南雲なみきさんは「小学3年の時に弟が生まれた時、こんな風に新たな命に出会える仕事っていいなと思ったんです。離島で働くお医者さんは大変とも感じましたが、一人ひとりに寄り添う医療って素敵です」と興味深そうだった。

​≫目標の倍、2億円超す 十日町織物産地特別招待会 新型コロナ感染防止の徹底で 

​≫自立めざし七夕飾り 川西高等支援学校全生徒が願い込めて

​≫あじさいの散歩道・下条上新田 ホタルの乱舞も

​≫2先年のハス優雅に淡紅色 宝泉寺・二ツ屋

≫いいとこツアー巡る 松代中・8カ所で見分広める

≫ちびっこも激走・バイクで安全学ぶ 川西モトクロス場で

≫奉仕の精神で新しく2人が 十日町ライオンズクラブ

≫2人入会し活躍に期待 十日町ロータリークラブ

≫「ひっさだっけね」、再開に笑顔 津南町いきいきサロン事業・反里口ひなたぼっこの会が半年ぶりに

≫花びらに『夢』を つなん夢プロジェクト みんなで作る大輪に

≫ユリでおもてなし 綿屋旅館

≫雪国の魅力フォトコン展

≫協和建設が優秀安全運転 ワンチームで無事故・無違反を

<新米ママ子育て日記441>あだ名登場です

​≫<文月の表情>緑でおしゃれ 花しごと作品展(十日町市)・コロナ終息も祈願 大井平祇園祭、神事のみで(津南町)

<本って最高・高橋しげ子202回>「スアレス一家は、今日もにぎやか」

​≫<野の花>不登校・引きこもり達へのエール(22)「異国料理や登山キャンプも」・「子どもは級友との交流で成長」

<マイふぁみりー>ニャンとも言えない?素敵なニャンコたち かどや・南雲 充子

<とっておきの私の山行小野塚 弘子 御来光の富士、がんにも負けず

 ほか

2020年7月4日(土)

9月11日に全体開院する県立十日町病院(先月29日)

救急医療と包括ケア、拠点誕生

県立十日町病院 

9月11日全体開院、H型で機能的レイアウト、「緩和病棟も」

 『しっかりと救急医療をこなし、しなやかに包括ケアを支える』。9月11日の全体開院が決まった県立十日町病院・吉嶺文俊院長は、新病院の運営方針を示す。2014年着工の十日町病院。現病院で医療活動を継続しながら旧診療棟を解体し、そこに新診療棟を建設。壊し・建てる方法での建設のため6年間の歳月を要して新十日町病院は完成。ただ、駐車場など周辺整備が残り、すべて完了は2022年になる。新入院病棟完成で新病院機能はほぼ整い、9月11日から全面運用を開始する。病院に隣接し、今春開校の県立十日町看護専門学校の実習も新病院の全面開院により本格的に始まる。待望の新十日町病院は、魚沼圏域の2次救急医療機関の地域中核病院であるが、吉嶺院長は「妻有地域の6万8千人の急性期・救急症例を担う2・5次医療機関」と、新病院がめざす運営方針に冒頭の言葉を掲げる。

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 新病院は鉄筋7階建て総床面積約2万2千平方㍍(敷地約4100平方㍍)。総事業費は約100億円を見込む。病床は現病院と同じ275床。診療科は内科・外科・ 神経内科・脳神経外科・小児科・整形外科・泌尿器科・産婦人科・眼科・耳鼻咽喉科・放射線科・歯科口腔外科・麻酔科・脳神経内科・リハビリテーション科の15科体制。建物はH型で診察室、病室と廊下はH型レイアウトで医師や看護師など医療スタッフの動線が機能的に配置され、3階以上の病棟は病室番号に西・東を付け分かりやすく配置されている。

 入院から退院、福祉施設などへのスムースな移行に対応する「包括ケア病棟」を5階に充実させる。同階には「リハビリテーション科」と共に従来の2倍近いスペースを確保したリハビリ室を設け、床フロアは転倒時に備えたクッション性を持たせている。包括ケアの重要性について吉嶺院長は「十日町病院の入院平均年齢は80歳前後と高齢化しており、リハビリはより重要な要素になる。退院後、福祉施設や在宅にスムースにつなげられる取り組みが大切で、そのためにも地元市町村との連携が必要」と、運営方針にあげる『しなやかに包括ケアを支える』の理念を具現化しており、「訪問診療、訪問看護、訪問リハビリの対応が求められる」とする。

 地域性から外来が多い整形外科は9月11日の全体開院から1階に診察室4室を配置し、すぐ近くにレントゲン室を配置し、医療スタッフの動線を機能的にしている。

 さらに外来受診などが多い内科は従来の診察室4室を3倍の12室に増やし、研修医や学生研修にも対応できる体制を整える。これは「1人当たりの診察時間が長くなっており、増室により診療体制が充実する」(吉嶺院長)とする。

 救急搬入を年間約2000台受入れる救急対応は、1階の救急処置後、入院は手術室4室がある3階で対応。十日町病院は県内でも救急医療システムが充実し、救急ワークステーションを病院内に設置し、ドクターカーを兼ねた高規格救急車と救急救命士が常駐。同時に救急救命士の病院実習の拠点化を設ける。手術室4室は無菌室のブルーのほかオレンジ・ピンク・グリーンの4色に色分けされ、殺風景さをなくすと共に一目で判別できる配慮をしている。

 産婦人科では同病院では初のLDR室2室を整備。LDR(陣痛・Labor、分娩・Delivery、回復・Recoveryの頭文字。居室型分娩室)により出産間近で分娩室に移動することなく、そのLDR室で分娩できるため出産がスムースに進む。

 新病院には6階に「緩和病棟」を設け、広い特別室はソファーや電子料理器具を設備。同階には看取り家族のためにのシャワー付き宿泊室を用意している。

「感染拡大で新型コロナ対策も」

 吉嶺院長は9月11日全体開院を前に先月29日、まもなく完成の新病院内で地元マスコミ取材に応じた。「開院日が決まったが新型コロナの今後が心配。魚沼エリアの受け入れは魚沼基幹病院だが、感染状況によっては協力病院である十日町病院にも受入れ要請があるかもしれない。新病院はH型レイアウトのため万一の場合、減圧室もあり隔離病棟の対応はすぐにできる」と話す。 

 さらに、地域との関係性の重要性も話す。県立津川病院長時代に地域と共に歩む病院づくり、地域に溶け込む病院運営に取り組み、病院関係者による『ナイトスクール』を開設し『皆で病院を守っていく』意識の醸成に取り組んだ経験から、十日町病院の地域との関係性の重要性を意識している。津川病院で導入し、患者とのコミュニケーションが向上した『健康ファイル』を十日町病院でも導入。健康ファイルは医療機関や検診の結果や病状説明資料など患者情報を一元化したファイル。これにより重複受診や重複処方が回避され、患者が所持することで健康意識を高める効果があり、それが医療費削減にも通じるとしている。

 県立病院初の地下駐車場は機器配置の関係で当初台数より少なくなり、医師や看護師対応になる見込み。7階には展望レストランを設置し、クロステン・つまり食堂など経営の「美郷」がテナントで入る予定だ。

古い旅館をモダンに再生したベンクスハウスを見学松代中生徒

竜ケ窪温泉、今月18日再開

源泉かけ流し、温泉だけ 8月末まで土日祭日営業

 再開を待ち望む竜ヶ窪温泉が今月18日から夏限定、土日祭日だけ温泉入浴を再開することになった。30日の第25期定時株主総会で方針が示され、役員改選後の新体制で運営する。任期満了により中熊弘隆社長は退任し、他の取締役は留任、新社長には監査役の島田繁氏(69・赤沢・津南町商工会長)が同日付で就任。島田社長は「厳しい環境は変わらないが、地域の皆さんと町と町議会と連携し、運営のあり方を探っていきたい」と方針を示す。再開は今月18日午後3時(午後8時まで)の予定で料金は500円の方針。8月末まで土日祭日の営業を予定している。

 第25期株主総会は筆頭株主(出資比率53・2%)の津南町・桑原悠町長も出席。桑原町長は「なんとか再開したいとする会社の思いをできる限り支えていきたい。残していきたいという地元の皆さんの思いがあってこその存続と思っており、さらに力強い皆さんのサポートをお願いしたい」と協力を要請した。町は今年度の施設維持費として560万円の支出を9月議会で決めている。内訳は光熱水費380万円、温泉検査や電気設備の設備点検費95万円、リース物品85万円で、人員体制は現町臨時職2人に加え、さらに1人の臨時職対応を予定している。

 2年間、経営難の解決に取り組んだ中熊社長。時には町と方法論で衝突するなどしたが「町の誠意ある支援には、会社として誠意ある対応をしていこうと新体制で準備を進める」と話し、社長退任し、他の役員は留任で新たな経営体制づくりに取り組む方針。島田社長は中熊社長の前任者。なお町の仲介で募集した新たな事業者は新コロナで本体事業が難しくなり、今後の見通しは立っておらず、町では新取締役会と連携し、新たな経営体制を模索する方針だ。

3ケ年計画に「2023年募集停止」が明記された松之山分校(25日)

松之山分校支援連絡会「募集停止」反発

地元で運動方針協議、「必要な高校」

 県教委が25日発表の県立高校再編整備計画(3ヵ年計画)で3年後の2023年(令和5年)に募集停止する方針を明記したが、松之山分校を支援する地元組織「松高支援連絡会」は、発表を受け対策に乗り出している。今月3日には同連絡会の小委員会を開き、今後の方針などについて意見を交わした。地元では「松高」と独立校と同様に愛着を持って呼んでおり、県教委の方針に対して今後、どう具体的な方針を出し、運動に取り組むか関心が集まる。

 松之山分校は、5年前までは上越エリアの安塚高校の分校だったが、町村合併後も上越エリアだったため十日町高校の分校に再編された経過がある。分校時代は長いが、人材を輩出する分校で知られ、このため松之山地域あげて「独立高校」実現のために旧松之山町全戸加入の「松高後援会」と具体的な活動に取り組む「松高支援連絡会」で独立校実現に取り組んでいる。特に大地の芸術祭開催以降、総合ディレクター・北川フラム氏の協力を受け、「美術系など特色あるカリキュラムで全国に学生を募集する」など、斬新な独立校構想を立ち上げ、青山学院大などの協力を受け、松之山分校での公開授業などを行い、独立校への模索を続けている。

 松高後援会と松高支援連絡会の両会長を務める小野塚良雄会長は「松高への思いは地域の人たちは強い。なんとか存続させたい。皆で考えていく」として、今後の取り組み方策を検討している。松之山分校は2015年・平成27年4月から十高の分校、同年創立50周年。今年4月の在校生74人(普通科3学級)、これまでの卒業生3040人(今春3月時点)。

新型コロナの収束を願った茅の輪くぐり(先月30日、諏訪神社で)

「コロナ終息して」

​夏の祓い 茅の輪くぐりで疫病除け

 「祓い給へ清め給へ…」。正月から半年間のケガレを祓い、残り半年の無病息災を祈願する『夏越の祓い』が先月30日、十日町市の諏訪神社・社務所前で開かれ、訪れた市民らが茅の輪くぐりを行って災難予防を祈願した。茅の輪くぐりはとくに疫病除けともされ、佐伯也寸子宮司は「十日町にコロナが来ないよう、疫病退散を念じましょう」と呼びかけ、感染防止を祈願していた。

 日本神話のスサノオノミコトに由来するといわれる茅の輪くぐり。諏訪神社の鳥居が立つ結界内に茅(ちがや)という草で編んだ直径3㍍ほどの輪を作り、これをくぐることで心身を清めて災厄を祓い、無病息災を祈願する。参加者たちは神拝詞を唱えながら8の字に3度くぐり抜け、「新型コロナに感染しないように」などと祈願していた。なお、茅の輪は今月6日まで設置しており、自由にくぐり祈願することができる。

新型コロナの終息を願い「父ちゃんの会」が田沢小グラウンドいっぱいに描いた『菌滅の刃』

​『菌滅の刃』が登場

田沢小・父ちゃんの会 新型コロナに負けるなとエール

 「子どもたち、新型コロナに負けず頑張って」—。子どもたちに人気のアニメ『鬼滅の刃』ならぬ『菌滅の刃』が田沢小(武田篤校長、児童171人)グラウンドに登場。子どもたちを喜ばせた。

 新型コロナの影響で秋に行っていた文化祭・ぽぷらまつりを6月に移して開催。例年だと地域住民を招いて様々な交流を行ってきたが、今年は新型コロナ感染拡大防止のため校内で細々と実施。このため、同校PTA有志でつくる『父ちゃんの会』(南雲貴裕代表)が立ち上がり、子どもたちにエールを送ろうと22人が参加、グラウンドいっぱいにラインカーで絵を描いた。新型コロナ終息を願い、その名も『菌滅の刃』。

 企画は子どもたちには内緒。ぽぷらまつり前日の夜7時から11時半までかかって計画を実行した。翌朝、学校に訪れた子どもたちは「うわー、すごい」「炭治郎だ」などと歓声を上げた。発起人の南雲さんは「子どもたちが喜んでくれてうれしい。作ったかいがありました」と話している。

48人目の津南小1年生として子ヤギが入学。草ケーキで祝った(右が今井さん、30日)

ヤギさん、待ってたよー

津南小1年生 47人で命の授業、今井明夫さん橋渡し

 48人目の新入学生—。津南小(江口正洋校長)の1年生47人に、新たな仲間が加わった。生後2ヵ月のオスの子ヤギ。30日にみんなで迎える会をグラウンドで開き、新入生を歓迎。クローバーなどで作った特製草花ケーキを作りプレゼント。さっそく一緒にグラウンドを走ったりして遊んだ。これからみんなで名前を考える予定で、秋まで共に過ごす。毎日のエサとなる草花は子どもたちが協力し用意する命の授業だ。風巻優衣さんは「ヤギさんが来るのを楽しみにしていました。一緒にたくさん遊びたいな」。

 今期、グラウンドの飼育小屋が空いた。1年生担任の恩田忍教諭、重野慶子教諭はヤギの飼育をしようかと検討。恩田教諭は田沢小勤務時代、ヤギ飼育を実践。その経験から「1年生が力を合わせないとヤギのような中型動物の世話はできません。話しながら、時には意見がぶつかりながら飼育することが子どもたちの成長に繋がります」と模索。全国山羊ネットワークの元代表で、県営妙法育成牧場などで津南勤務経験のある今井明夫さん(76、三条市)に相談。まず先月9日に今井さんと子ヤギが同小に遊びに来た。初めて出会うヤギに子どもたちは警戒しながらも「かわいい」と触れ合い。その後、「飼いたい」と言う気持ちが子どもたちに溢れ、江口校長にその意思を伝え、津南小初のヤギ飼育授業が決まった。

 心待ちにしていた30日。子ヤギと今井さんが来校。手作りのヤギ帽子を被ったり、歓迎する絵を描いたりしてお出迎え。今井さんからヤギが食べられる草の紹介を受けるなどし、本格飼育に備えた。現在はヤギの相談室を開き、全国からの問い合わせに答えている今井さんは「面と向かって動物に触る経験はあまりないもの。ヤギの世話は一人だけではできず、一緒に世話するみんなのことを思いやる気持ちが育つ。ヤギはとっても寂しがりで、優しく接すれば仲間と認識する。子どもたちとヤギ、一緒に成長してほしい」と願いを話している。

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