2020年(令和2年)11月

2020年11月14日(土)

2020年11月21日(土)

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審査員特別賞の河田農場「アヌースカ」

妻有の花、高評価 県花きコンテスト

河田農場は審査員特別賞、3者が入賞

 妻有の花、高評価—。県産花き品質を競う「県花きコンテスト」の切花共進会の部審査会を先般開き、県内112者が出品。うち入賞30点を選出し、審査員特別賞は津南町の河田農場(河田太郎社長、大井平)の津南産ユリ・雪美人の『アヌースカ』が獲得。さらに金賞に藤木農園(藤木直人代表、米原)のユリ『ゼルミラ』、銀賞に十日町市の江口一衛さん(干溝)の菊『小菊すずむし』が選ばれた。出品花は新潟市食育・花行くセンターで展示した。

 県内の花き生産は全国トップクラスの品質や生産量を持つなか、同コンテストはさらなる品質向上やPRをねらいに実施。花色や大きさなど品種特性、茎の太さや歯の大きさといった草姿などを総合評価するもの。審査員特別賞を獲得した河田社長は「コロナ禍で花を愛でてくれた皆様と生産販売を頑張ってくれた花屋、市場関係者の方のおかげでの受賞。頑張ってくれている従業員に感謝し、これからも精進していきます。コロナ禍をみんなで乗り切り、新しいステージに向かいたい」と受賞を喜んでいる。

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生産者の河田農場・河田太郎さん

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適正化方針を説明する市教委(昨年10月28日、中里説明会で)

学区再編、教育委員会方針変えず

十日町市 住民意見多数、だが当初通り

「何も反映していない」、議員反発

 小学校、中学校の再編整備を進める十日町市教育委員会は先月27日、定例教育委員会を開き、方針を決めた。当初からの「小学校は1学年1学級以上、中学校は1学年2学級以上の学校規模」を求める再編とし、結局当初方針そのままの再編整備指針を決めた。13日の市議会総文委員会で示され、議員からは「住民説明会であれだけ多様な意見が出たが、結局当初方針を再度示したわけで、これは市教委の決意表明と受け止めるが、住民理解をどう果たすのか、とうてい理解を得られる内容ではない。さらに難しさが増した印象だ」など厳しい意見が相次いだ。市教委は住民説明会を未開催の東小校区の大井田地区説明会を近く開き、全市36会場の説明会を終了する予定だ。

 住民から寄せられた意見総数は516件。うち「学区再編の進め方」(138件、27%)、「教育環境など」(93件、18%)、「学区適正化方針の説明会・周知について」(79件、15%)、「学区再編の内容」(74件、14%)など、この4つの意見が全体の70%以上で、市教委の取り組み姿勢や再編内容への意見や要望が多数を占めている。 

 市教委は昨年7月3日から今年2月19日まで35回の説明会を開き、昨年5月末までにまとめた「学区適正化方針」を示し、小学校は5年後、中学校は10年後を目標に小中学校の再編を進める方針を示した。参加市民は1170人で、意見表明者は451人。全体の意見数は516件でその内訳が前述の数値だ。

 13日の市議会総文常任委員会では、「再編内容の見直しの有無や、地域の理解が得られたと判断するなど、地域内の合意形成のあり方への疑問が出ている」などと共に、総文提出の説明資料にある『各学区の教職員の充実には、学校数の削減が有効である』に対し、「なにを言っているのかという印象だ。これが市教委の姿勢なのか」と厳しく指摘する意見も出て、地元住民のさらなる反発も予想される。

 12月市議会は4日開会するが、一般質問などでこの小中学校の学区適正化方針について再び市議会の場で紛糾が予想される。それは35回の住民説明会を開き、多数の意見や要望が出た中でも、当初方針の「小学校は1学年1学級以上。中学校は1学年2学級以上」の再編方針基準をそのまま示してことで、住民の思いを受ける議会は「なにも変わっていない」と反発を強めている。

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猿倉発電所跡を見学し岡田正平の偉業を偲んだ中条郷土史クラブ員ら

岡田正平の偉業、足跡辿る

中条郷土史クラブが猿倉発電所跡で

 初代の民選県知事で只見川電源開発や三面川総合開発などに取り組んだ旧中条村(現十日町市中条)出身の岡田正平(明治11年—昭和34年)の偉業を学んでいる中条郷土史クラブ(庭野武一会長)は6日、明治45年に岡田が十日町地域で初めて電燈を灯した猿倉発電所跡を見学した。

 同発電所は『電気を中魚沼郡全域に供給し、電灯・電力のほか化学工業の需要にも供し、電気鉄道を敷設し、中魚沼全域を不夜城にしようという気宇壮大な構想』(妻有郷人物伝)の第一歩の取り組み。岡田が33歳の時に「魚沼水力電気株式会社」(社長は岡田氏の父・龍松)を設立し、津池集落付近から田川の水をトンネルで引いた60㌔㍗の水力発電所。十日町と中条の一部で30年余りに渡り約400軒の電灯を灯した。跡地はほくほく線・美佐島駅に近い、田川を挟んだ対岸。現在は田畑となっているが、当時のコンクリート製受水槽や水路管基礎などが今も残っている。

 見学会には同クラブ員ら20人余りが参加。「工事機械もない明治時代に、手作業でよくこれだけの施設を作ったものだ」などと驚きながら、その偉業を偲んでいた。

 なお、岡田はその後、飛渡川を活用して焼野に第二発電所(80㌔㍗)を建設したほか、70歳で県知事に就いてからは戦後復興の電力需要に応え、三面ダム発電(3万㌔㍗)や6年にのぼる大事業だった奥只見ダム発電(36万㌔㍗)にも取り組んだ。こうした発電事業が当時の国鉄(現JR東日本)や東京電力にも影響を与え、信濃川沿いに水力発電所が建設されるようになる礎を築いたといわれている。

     ◇◇◇◇◇

 ▼岡田正平展=30日〜12月6日、十日町情報館ギャラリー。父は衆議院議員も務めた岡田龍松。富士山の写真で有名な岡田紅陽は弟。

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新潟薬科大・若林副学長(左)と北野大塾・及川副塾長がコロナや農薬について語った

里山で最先端講座

津南 北野大塾 「6年でひとつの津南文化に」

 多彩な第一線で活躍するゲスト講師を迎え、中山間地の津南で学術文化に触れる貴重な契機となっている「津南 北野大塾」。6年目を迎えているが新型コロナウイルスでくれまで開催できなかったが、先月28日に今年度第一回を開講。北野大塾長(秋草学園短大学長)は来町を見合わせたが、新潟在住の及川紀久雄副塾長(新潟薬科大名誉教授)が取りまとめ実施。及川副塾長は「新型コロナもあり開催をどうしようかと話し合って来たが、6年目を迎えひとつの津南の文化になっている塾。やろう、と言うことで新潟在住組を中心で開いた。今後も続けていきたい」と話す。次回は3月に行う計画だ。

「幸福寿命を延ばそう」

 主題を『新型コロナ』に置いた今回の北野大塾。ゲスト講師は新潟薬科大副学長で臨床薬物治療学教室の若林広行教授。世界で急ピッチで新型コロナワクチンが作られようとしているが「ただ本当に大丈夫か。ちょっと待って欲しい。本来は新薬は数万人に効果があるのを確認し、副作用があれば対応してからの使用。安全性をしっかり考えると、我先に使うものではないと知ってほしい」と指摘。感染予防には免疫機能を高める必要があるが免疫を高める薬はないとし「機能が低下しないように過ごすしかない。寝る前のスマホ、PCのブルーライトは免疫機能を低下させる。便利だが体には良くない。体内時計のリズムを乱し睡眠不足となる。お子さんと夜中までTVゲームやスマホをいじるのは最低の親。自分だけでなく子どもの成長も妨げる」と言及。

 さらに「薬は5種類以上飲むと転倒確率が上がる。寝たきりの原因の2位は骨折。その骨折原因の理由のほとんどが骨粗鬆症で、寝たきりとなると認知症に繋がる」と薬に頼る状況への危機感を示し、「薬はいつ頃止めようかと考えながら飲まないといけない。医者の営業に協力するのではなく自分で健康を考えないと。生活習慣を見直し、薬は本当に必要なものだけに減らさなければ。当たり前のことをやっていればコロナ感染予防にもなる」。健康の秘訣は「大きな声で笑うだけでもドーパミンが出て多幸感が現れる。そうすると些細な事でも幸せを感じることができるようになる。幸福寿命を延ばしましょう」と語った。

「農薬、自閉症に関連」

 及川副塾長は農薬について触れた。野菜や果物には大量に農薬が使われている実態があり「例えばイチゴは口に入るまで60〜80回、農薬散布しているのが現実。とても子どもには食べさせられない」。農薬散布が多い野菜としてはレタスやトマト、ナス、ニラなどを挙げ「地域や季節、栽培方法により使用回数は異なる。どうしたらいいか。自分たちで作ったり、旬のものを食べる。津南はそういう環境があり羨ましい」と指摘する。

 除草剤の強い毒性にも言及。「ラウンドアップなどの除草剤。原体のグリホサートの百倍以上も毒性が強い。ネオニコチノイド系農薬も原体より市販製品の毒性は百倍も高い」と注意を促す。除草剤ラウンドアップの使用量は過去20年で5倍にも増えているデータを示し「発がん性、自閉症などの発達障がい、パーキンソン病、生殖への影響が指摘されている。フランスでは農業従事者のパーキンソン病発症率が高いと言うデータがある」と話す。

 加えて日本で販売されているお茶製品からネオニコチノイド系農薬が「ほぼ百%検出される。ペットボトルのお茶もそう」と紹介。農薬による子どもへの影響は腸内細菌の異常、呼吸器疾患、学習・記憶障害などがあるとし「特に自閉症は確実に影響があると言われている」と日常生活から農薬の影響は及んでいる状況を指摘。農薬の子どもへの「健康な畑で採れた野菜を食べるのが大事。農薬については神経を使ってほしい」と呼びかけた。

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長野県北部地震の復旧工事がほぼ完了した中条川。栄小児童らと住民が記念植樹(9日)

「未来の憩いの場に」と植樹

栄村中条川工事、第1期完了 栄小児童らがケヤキやミズナラ植える

 9年前の2011年(平成23年)長野県北部地震で大規模土砂崩落が発生した栄村中条川の復旧治山工事が今年度ほぼ完了。土砂を止める砂防堰堤や水の勢いを止める減勢工、トマトの国付近には崩落で出た残土などを活用し土石流発生時に土砂を川に導く高さ最大5㍍・横幅3㍍の導流堤(約249㍍)など整備。9日は県北信地域振興局が地元住民と栄小(日台智子校長、46人)を招き事業説明会と記念植樹を実施。導流堤沿いに根が大きく粘り強く土を支えるケヤキ、周辺の風景に溶け込むミズナラとモミジの3種類約100本を植えた。

 地震時は中条川上流2ヶ所の斜面で大規模崩落が発生。土石流はトマトの国建物のすぐ横まで迫った。翌2012年から復旧工事に入ったが、2013年9月16日に観測史上最高の24時間雨量174㍉(津南原アメダス)を記録した台風18号豪雨で再度大規模な土石流が発生。建設中の堰堤の一部も流されるなどし、復旧計画を見直しながら工事を進めて来た。県では「現在どれくらいの土砂が実際に流れて来るかシミュレーションを行っており、土石流の移動など検討し、第二期工事に入りたい」とする。

 新たに完成した導流堤は階段を複数付け、中条川側に降りれる形に。植樹は地元から「将来は交流の場ともしたい」という要望を受け実現。全体での植樹はケヤキを主体にブナ、ミズナラ、イタヤカエデ、オオモミジ、コブシの計960本となり、いずれは紅葉と人造物が同居する名所になりそうだ。森区長の木村文二さん(64)は「震災から10年で工事にメドが付いたのは安心に繋がる。植樹もあり、憩いや交流の場として地元でも活用を今後検討したい」と感謝した。

2020年11月14日(土)

​≫安全運転モデル、15事業者が実践

​≫原発地層、地下水が問題 男装研究会・大野氏、地層処分に警鐘

​≫さらに台湾と交流『津南四季紀行』津南町三箇地区が制作

​≫集団感染18人、対応で人員派遣 県警、南魚沼署などに

≫とおかまち逸品会、大地の芸術祭を視野に 越後妻有里山寿司に挑戦 

≫どうする吉田地区の教育 学校統廃合に向け特別委員会が協議

≫環境にやさしさを 飛渡第一小、劇で河川環境改善を

≫住民票を誤削除、謝罪し賠償36万円 十日町市、12月議会提案

≫美術に精励 十日町市文化協会連合会、庭野さんと藤間さんに

≫暖かい色合いで 吉田フォトコン 村山義郎さんが最優秀賞に

≫甲子園ベスト4の技術を ベースボールプロジェクト バイタル・池田選手招き

≫平和を願い追悼 西松信濃川事件、長徳寺で

≫チューリップ球根を贈呈 第四銀行が5施設に

≫干支の絵馬、合格祈願も 平野綱一さん制作

≫「みなさんは地域の光だ」塩沢信用組合 県駅伝優勝の津南中学に祝い金

≫濃厚接触者の村職員、PCR検査で陰性 栄村

≫「防災」と「地域作り」はセット 避難所運営を考える講演会 中越防災安全推進機構・諸橋センター長

≫「深雪の里」で県知事賞 県写真サロン公募展 全日写連・小坂十日町支部長が

■好評連載

≫<新米ママ子育て日記460回>「娘教官のおかげ?」​

≫<霜月の表情>「除雪に向け出発」(十日町)・「手打ちサイコー・3年目のそば交流」(津南)

≫<本って最高・高橋しげ子221回>「イチョウの大冒険 世界でいちばん古い木」(アラン・セール作)​

≫<野の花 不登校・ひきこもり達へのエール40回 樋口 清司>「自分で自分を変える難しさ

<とっておきの私の山行>江村 かおるさん 「ほんわか癒されて」

<マイふぁみりー>江村 かおるさん 「ほんわか癒されて」

<ドクター栄美子のこころとからだの学校13>「たかが月経、されど月経」「月経を良い状態にコントロールする」

<私の名作めぐり・庭野三省285>『銀の匙』中 勘助 橋本 武 案内②

​ほか

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職員にコロナ感染があった十日町署。玄関前バスで来庁者対応(10日)

新型コロナウィルス、南魚沼で集団感染

南魚沼署 17人感染、濃厚接触45人、十日町署は「陰性」

 魚沼エリアでは初めての新型コロナウイルス感染者を確認、さらに集団感染が発生している。9日夕に県は南魚沼市在住の20代警察官男女が感染したと発表。女性は十日町署、男性は南魚沼署のそれぞれ地域課に勤務。魚沼エリアでは初の感染者で、県警職員の感染確認は初めて。濃厚接触者は計45人。うち十日町署員13人の濃厚接触者はPCR検査を受け全員陰性。だが南魚沼署では集団感染が発覚し11日までに15人の感染を確認。感染者急増を受け県は独自の「注意報」を7月末に続き2度目の発令をした。一方、栄村でも9日夕方、60代男性の感染が判明。県外出先で感染し、県内に戻り発症しているケースが増加傾向にあり、新型コロナ感染拡大への警戒が必要だ。

 十日町署勤務の女性警察官は、パトロールや交番勤務など行う地域課所属。6日まで勤務。8日に発熱や咳、倦怠感などあり9日に医療機関を受診し、抗原検査で陽性が判明。同署の濃厚接触者13人を9日から健康観察のため自宅待機とし、PCR検査を受け全員が陰性と11日に判明。なお陽性陰性に関わらず2週間の待機となる。県警では保健所の指導を受け庁舎内や交番など関連施設を消毒。両署庁舎前にマイクロバスを設置し、来訪者対応。9日に感染が判明した両警察官は友人。県警によると両者とも県外には行っておらず感染経路は現時点では不明。

 一方、南魚沼署員の濃厚接触者は32人で、11日はうち13人の感染が判明、残りの19人は陰性。集団感染と分かり、南魚沼署員全90人余のうち、接触した可能性がある80人余を当面自宅待機に。県警本部から職員派遣し、緊急体制で業務に当たっている。県警担当者は取材に対し「市民の不安はあると思うが支援体制を組み、治安維持を図りたい」とする。

 栄村の感染者は60代男性。県発表によると7日に県外感染者と濃厚接触の疑いがあり、PCR検査を受け翌日に陽性が判明。無症状。検査実施の2週間前に東海地方往来歴があり、同居の家人1人がいる。栄村では新型コロナ感染対策症対策本部会議を9日に開き協議。現在は手指消毒や検温体制など各施設で対策を取っているとして、村ホームページで感染者発生の公表や告知放送で誹謗中傷を避ける呼びかけを実施。観光施設などには予防対策徹底を求めている。11日の議会全協で宮川村長は「引き続きこれまでの感染症対策を取って対応にあたっている。。村の相談窓口は民生課にあり、9日から職員2人が常駐し対応。感染拡大防止を周知していく」と話している。

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新病院で医療活動する県立十日町病院

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独自でPCR検査機器設置の町立津南病院

PCR検査、ようやく地元で

県立十日町病院 町立津南病院

​かかりつけ医紹介の症状者限定、「試薬」問題も

 新潟県の新型コロナウイルス感染の検査体制が今月9日からコールセンターを一本化し、地域の「かかりつけ医」紹介で症状者はPCR検査受診できる体制がスタートしている。ただ、課題も表出している。妻有地域の公立病院では県立十日町病院と町立津南病院でPCR検査機器を整備し、検査の受入体制はできているが、検査機器と共に検査に必要な『試薬』の供給が限られているため、現状では「月に数件」(十日町病院)程度の検査数の状況という。このため、十日町市が独自に13日スタートの「検査センター」経由の民間検査機関への委託が当面は主体となる見込み。従来の地元保健所経由の検査も可能だ。これからインフルエンザ流行期を向かえるなか、新コロナとの判別の困難性など、発熱対応が医療現場の大きな課題になっている。県立十日町病院・吉嶺文俊院長は「検査精度と感染状況の問題。検査は緊急度による対応になるが、従来の行政検査(保健所経由)と自治体独自の検査センター対応など、地域内での連携と情報共有がより重要になる」と話している。

     ◇◇◇◇◇

 新潟県は9日、「県新型コロナ受診・相談センター」、通称は新コロナコールセンターを開設し、従来の地元保健所経由を県コールセンターに一本化。ただ、これまで通り地元保健所への連絡も受け付けている。

 国方針に伴い、今後は地域の「かかりつけ医」受診で、検査が必要の場合、かかりつけ医紹介でPCR検査受診ができる。この場合は発熱など症状者に限られ、PCR検査は県指定医療機関(県内約500ヵ所)で検査できる。各自治体に最低1ヵ所の検査医療機関を指定している。

 一方で、十日町市は独自に「地域外来・検査センター」(場所非公開)を13日から開設し、PCR検査の献体採取後、委託先の民間検査機関で検査判定。陽性の場合は県方針通り魚沼基幹病院に入院となる。この検査受診も、すべて発熱など症状者に限られる。

 ただ、十日町市と津南町ともに福祉施設入所が決まっている無症状者のPCR検査を費用補助で実施している。検体採取、検査は同じ流れとなる。

 一方で、新たな課題が表出している。県立十日町病院、町立津南病院にPCR検査機器(鼻孔採取)が設置されたが、検査に必要な「試薬」が全国的に不足しており、十日町病院の場合、月に数件程度の試薬供給の状態。十日町病院・吉嶺院長は話す。「地元かかりつけ医の紹介でPCR検査受診の依頼が来ても、その緊急度と優先度が課題になる。医療機関内で検討協議しているが、ここは医療の専門分野の判断になる。行政検査(保健所経由)は試薬に余裕があるので行政検査の利用を促すか、あるいは十日町市が独自設置の民間委託の検査センターになるか、医療現場の情報共有と連携が不可欠になる」。一方で津南病院は「そう逼迫した状態にはない」としている。これから寒冷期に入り、インフルエンザ流行期と新コロナ感染が重なる状況が予想され、症状者の発熱対応の難しさが表出している。

PCR検査、さらに充実を

 新コロナの「陰性・陽性」判定は、PCR検査(遺伝子)の精度は高いが、他には抗原検査(定量検査・定性検査キット)、抗体検査があり、PCR検査より精度に課題があるという。9日発生の新コロナ感染者の場合、十日町警察署勤務で南魚沼市在住の女性警察官、南魚沼警察署の男性警察官の場合、抗原検査で「陽性」が判明。このため隔離措置(入院)となり、他の濃厚接触者はPCR検査を受けている。抗原検査・抗体検査は「擬陽性」のケースが全国的に比較的多く見られるが、陽性判定の場合、隔離措置することになっている。

 今後、不足するPCR検査試薬が充分に供給されることで、住民の安心につながる『誰でも、いつでも、何度でも』のPCR検査体制ができることになる。「あのマスク不足と同じ状況が、いまPCR検査試薬に起こっている」という。吉嶺院長は「ここ妻有地域での住民の感染者ゼロは、周囲の状況を見ると奇跡的な状況であり、感染予防にしっかり取り組んでいる証しでもある」と、住民の感染予防意識の高さを評価しているが、南魚沼や栄村など近隣での集団感染発生に危機感を抱いている。

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十日町のモデル地区で新年度から森林整備に取り組む伊達地区(11日)

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約9.5ヘクタールの森林整備を行った津南町相吉地区(町森林組合提供)

​森林整備事業、新たな地域産業へ

十日町市・津南町 間伐材活用、バイオマス発電事業と連携も

 環境保全対策で国が2019年度から全国の自治体に交付の「森林環境譲与税」の活用が今年度から本格的に始まっている。十日町市はモデル地区として国土調査が終了の伊達地区約50㌶を対象に、今年度から5年間森林整備に取り組む計画。今年度の森林環境譲与税交付金は約2700万円、今後年々増額され5年後には約4300万円になる見込みで、森林整備を新たな地域産業の育成につなげたい方針。整備による間伐材の活用が課題で、市内で事業化が進む木質系バイオマス発電事業との連携が注目され、資源循環型の事業展開の期待が高まる。

 森林環境税導入後、国は同譲与税活用策で新たなに森林整備事業の基本となる『森林経営管理制度』を創設。人工林(私有林)整備を地元自治体が受託し森林整備できる制度を作った。十日町市は今年度、モデル地区に国調終了の伊達地域を選定し、市や事業者で構成の『十日町市林業振興協議会』を通じて森林整備事業に取り組む。市と同協議会は今年度中に該当森林所有者の意向調査、住民説明会 委託意向を取りまとめ、整備面積を決め、来年度に受託事業者を入札で決め、森林整備に取りかかる方針だ。

 スタートの今年度は伊達地区104㌶(所有者154人)を対象に事業実施。2024年度・令和7年度までに約50㌶の森林整備に取り組む。来年度以降、面積拡大し、2025年には市内全体で事業化が可能森林約600㌶を対象に意向調査を実施、順次森林整備を進める方針。市では同時に国土調査の未実施地域をドローンを活用して調査する方針だ。

 森林整備事業は入札で決め、森林組合など県認定団体が入札参加資格を持つ。市内では十日町森林組合、ゆきぐに森林組合、株式会社村山土建、株式会社丸山の4事業者となる。今回のモデル地区・伊達地域は十日町森林組合がこれまでも森林整備を行っているが、来年度の入札で事業者が決まる。

 一方で森林整備で出る間伐材の活用が課題で、市内で事業化に取り組む木質系バイオマス発電事業への供給が具体化する。市内では「十日町発電所」(四日町地域)、「十日町火焔発電所」(仮称・根岸)などが事業化をめざしており、森林整備と間伐材活用による再生可能エネルギー創出と、資源の再循環事業による産業化が期待される。

 なお、十日町市の森林面積は約3万9418㌶、うち人工林・私有林は約6500㌶となっている。

     ◇◇◇◇◇

 森林整備促進をねらいに昨年度から市町村交付が始まっている「森林環境譲与税」。津南町は今年3月に農地周辺森林整備事業『津南さんさん計画』を策定。今年度1440万円の配分を受け、町内相吉地区をモデル地区として農地に隣接する林縁部整備を行っている。1440万円のうち、これまで未着手だった林道整備に約5百万円を使用。残る約9百万円を森林整備に当て、町内唯一の林業整備認定事業者である津南町森林組合(涌井九八郎組合長)が事業委託を受け実施計画を作り、町森林整備推進協議会(中島正博委員長)が承認。先月30日は同協議会と町生産森林組合連絡協議会(滝沢和彦会長)が森林整備を進める相吉地区を現地視察した。

 森林譲与税は補助率百%で整備事業ができる。モデルケースとなる相吉地区では、地元で地権者70人余の同意を取りまとめ、実施主体である町森林組合が整備。農地周辺の作業道などのわきにある木々を約30㍍幅で伐採や間伐を行い、総延長3・5㌔、約9・5㌶を整備。これまで田畑が成長した木で日陰となったり、杉葉が入ったりする状況を改善。近年はドローンでの農薬散布が進んでいるが、林縁部を整備することでより容易に利用することが可能に。一方で林縁部整備で人と獣の生存区域を分け鳥獣被害を軽減するねらいもある。

 来年度も同程度の森林譲与税配分が見込まれるており、今年は新型コロナウイルスの影響で町は事業説明会を開けなかったが、来年度に向け説明会を今後行い、地権者同意がまとまった地区からの手上げ方式で森林整備を進める予定だ。涌井組合長は「地権者が所有する山林の境界を知らないケースは多いが、津南町は苗場山麓事業などで国土調査に早くから取り組み、地権者境界が明確化しており同意を取りやすい環境にある。今後も町と連携し森林整備に協力したい」と話している。

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今期は96匹が遡上した宮中取水ダム魚道(10月7日、同所で)

宮中魚道、今期996匹

サケ遡上調査​ 西大滝は26匹、来年期待

 9月11日からの信濃川サケ遡上調査は今月10日で終了し、JR宮中取水ダム魚道で過去2番目に多い996匹(前年430匹)、上流・千曲川の東京電力・西大滝ダム魚道では5年ぶりに二けたで同様に過去2番目の26匹(前年6匹)を確認した。10月末から海や河口での採捕が始まり、遡上数は減少。宮中ダム魚道では今期の好調ペースから2015年・平成27年の過去最多1514匹に迫る遡上数を期待したが千匹には至らなかった。

 今期の宮中ダム魚道は、9月27日に初遡上を確認し、以降10月27日まで連日30匹前後の順調な伸びを推移したが、28日からヒト桁になり今月5日以降は減少。遡上傾向は過去最多2015年と同じ遡上を見せたが、10月下旬からの河口など下流域での採捕が大きく影響した形だ。宮中魚道では今期の一日の最多は10月15日の81匹。集計では996匹のうちメス213匹、オス783匹だった。宮中魚道で採捕する中魚漁協・村山徹組合長は「飛渡川にも相当数が遡上している。河川環境への関心が、サケ遡上数と共にさらに高まることを期待したい」と話し、宮中魚道では増水時の魚道確保などの課題を指摘している。

 一方、22㌔上流の千曲川・西大滝ダム魚道は10月15日に初遡上を確認。以降ほぼ連日遡上し、10月25日は今期最多の5匹を確認。同様に10月29日の1匹を最後に、以降の確認はなく今期は26匹となった。西大滝魚道では2011年・平成23年に最多35匹が遡上し、今期はこれに次ぐ遡上数だ。長野県は2017年から5ヵ年計画で西大滝ダム上流域で稚魚100万匹放流を行い、今期は放流から3年目で、「4年で帰るサケが多く、来年はさらに期待できる」(高水漁協・相澤博文組合長)としている。

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実物に触れ土器作りも体験した文化庁の水野チーフ(中央)

五感を刺激、縄文ツアー

文化庁支援で新たな旅商品に

 十日町市は文化庁のLiving History(リビングヒストリー=生きた歴史体感プログラム)促進事業の補助を受け、縄文体験観光プログラム「十日町縄文ツアーズ」の実践に向け4日、文化庁職員や近畿日本ツーリスト、県観光協会、当間高原リゾート等を招きモニターツアーを行った。

 この事業は国指定文化財等を核に文化財の付加価値を高め、収益の増加など好循環を創出するための支援。ツアー一行は市博物館で縄文文化や出土品などについて説明を受け、中条の笹山遺跡では復元住居などを見学、笹山縄文館では縄文土器作りを体験した。また夜は同館に設けた縄文レストランでサケ、猪、きのこ、山芋、山ぶどうなど縄文時代から使われた食材を現代風にアレンジした食事を味わった。

 縄文館で実物の土器を手にした文化庁文化資源活用課の水野歌子チーフは「新博物館は非常に素晴らしい展示で、笹山での体験は五感を刺激する。この企画は他にはない取り組みで、新たな旅行商品として大いに期待します」と評価。市博物館の佐野誠市館長は「文化庁日本博のホームページでは、十日町の縄文文化と大地の芸術祭が大きく取り上げられ期待度の高さが分かる。今回のモニターツアーで課題を精査し、来年は宿泊とセットで実践したい。いずれは民間で収益を上げられる『自走』という形にしたい」と目標を語った。

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懇談する大沢会長(右奥から)、大沢社長、大沢代表取締役。桑原町長(左奥から)、吉野議長(先月19日、日本食研提供)

「若き農業経営者」と懇談の場を

日本食研HD・大沢一彦会長、桑原町長が公式訪問

 1971年創業で国内311ヵ所、米国や東南アジア、ヨーロッパなど42ヵ所に現地法人や営業所、製造工場を設け、年商1187億円(昨年9月期)従業員4787人(今年4月)の食品大手・日本食研グループ15社。津南町に営業所を開設し、津南町森林組合との事業連携で地域産業を支え、町行政も支援する日本食研ホールディングス・大沢一彦会長。先月19、20日、津南町・桑原悠町長と吉野徹議長が愛媛県今治市の本社を公式訪問し、今後の連携方針などで意見を交わした。桑原町長は「大沢会長と津南の若手農業者などと懇談できる場を考えたい。大きな刺激になるはず。日本食研との絆をさらに深めたい」と話す。大沢会長は「津南のお役に立てればと常に考えている。その思いに、津南町もしっかり応えてほしい」と話し、行政と民間という形式的な交流連携を超えた取り組みを示唆している。

 今回の公式訪問は桑原町長の町長就任以来三回目の日本食研本社訪問。大沢会長、大沢哲也社長、大沢明子代表取締役らが歓待し、限られた時間のなか連携強化などで懇談した。

 桑原町長と吉野議長によると、大沢会長からは「その地に住み続けるには産業の成長が重要であり、津南の民間会社が今後大きく成長することは可能である」と地域産業の発展策などをアドバイス。東京農大客員教授の大沢会長は「若い農業経営者にいま求められる農業の方向性や経営ノウハウなどについて話ができる」と、大沢会長と懇談の機会を設けることは可能としている。

 一方で、毎年津南町にふるさと納税百万円を寄付する大沢会長。これまでも津南町の子どもたちにと多額の図書費を寄贈するなど『津南への思い』を具体的に支援継続する。大沢会長は「小林町長時代から様々な連携を行い、私たちができる事を行っている。いまコロナ禍で国内の社員の津南研修は休止しているが、すでに4千人以上が津南町を来訪している。津南町森林組合との事業連携はさらに伸びるだろう。私たちの津南への思いは取引開始から一貫した思いでつながっている。津南町のトップは桑原町長で3代目だが、私たちの思いにしっかり応えて頂きたい思いがある」と取材に答えている。

 さらに、津南町が直面する地域医療問題も前回の訪問時、大沢会長の紹介で高知県梼原町(ゆすはら)の町立病院運営を桑原町長は視察。「津南町も町立病院があり、経営が大変そうだが、梼原町は津南より人口が少ないが町立病院で実績を上げている。なにかお役に立てる事があるはず。人口減少は全国で進むが、津南町は資源が豊富であり、可能性のある自治体。我々が応援できることは支援するし、我々の思いをしっかり受け止めてほしいとも思う」と津南町からの情報提供や事業方針などに対し、積極的に応援していく方針だ。

 桑原町長は「大変にありがたいこと。時代を経ても長い付き合いをお願いしたいし、これまで以上に日本食研との関わりや絆を深めていきたい」と話している。

 同社では全国取引先3万店に配布の季刊誌に津南町紹介コーナーを設け、観光情報を掲載するなど津南情報を発信する一方で、近隣の営業所が津南観光パンフを千部単位で配布するなど、1200億円企業としては異例の対応で津南町を応援している。

​≫北陸地整へ要望 桑原津南町長 30日、岡村局長に「別枠」を

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​≫キティちゃんと 越後十日町小嶋屋、パッケージでコラボ

​≫交流で絆深める 拡大中学校区、中学進学の楽しみに

≫特別支援教育 西潟教諭に深雪教育振興賞 

≫卒業胸にコウゾ刈り 松代小6年生、手漉き和紙で卒業証書を

≫伝統守り自転車競技 川治小、大会中止で校内独自に

≫コメ2合付きそばの手紙 十日町市観光協会

≫コロナ対応で防災訓練 北新田地区で役員参加

≫ハツラツ高校生、ダンスや作品展も まちなか×学園祭

≫60年の悲願叶う 県道箕作飯山線 全線開通、災害時迂回ルート

≫「星空の津南」楽しむ 県と協力隊・照井さん 20日夜に第2回、出張観察会も

≫「松乃井」「苗場山」関東信越国税局第91回酒類鑑評会優秀賞

≫ジオPR、認定特産品で 苗場山麓ジオパーク推進協議会

≫郷土を未来に繋ごう 苗場山麓ジオパーク「自然資源・文化資源保護憲章」

≫栄村議会、一歩踏み込む 公社備品問題「検査権」を12月議会で提案

≫豪農の館に関心 重文星名家を特別公開

■好評連載

≫<新米ママ子育て日記459>「雲はなんで…?」​

≫<霜月の表情>「秋に歩く」(十日町)・「輝く天池と紅葉・第8回夢灯」(津南)

≫<本って最高・高橋しげ子220回>「ぼくたちの緑の星」(小手鞠 るい 作・童心社)​

≫<野の花 不登校・ひきこもり達へのエール39回 樋口 清司>「人間の存在が『奇跡』

<とっておきの私の山行>伊藤 香代子さん 「初秋の「馬蹄型縦走」に」

<小宮山雅志の思い出雑記帳27「秋に想う」

<私の名作めぐり・庭野三省285>『銀の匙』中 勘助 橋本 武 案内①

​ほか

2020年11月7日(土)

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子育て応援団大賞を受賞した人気の桂公園こどもランド

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福原事務局長

子育て世代を応援、大賞に

桂公園こどもランド よみうり応援団、賞金200万円

 桂公園こどもランドが子育て応援団大賞に—。廃園同然だった旧交通公園を年間1万人の親子らが訪れるにぎわいの公園に再生させた桂公園が、読売新聞が主催する第14回「よみうり子育て応援団大賞」に選ばれ、賞金200万円を獲得した。運営するNPO事務局長の福原久八郎さん(64、中条上原)は「大賞に選ばれてうれしい。賞金は壊れたゴーカートの補充に充て、さらにツリーハウスやアスレチックなど喜ばれる公園にしていきたい」と喜んでいる。

 同ランドは、子育て世代からの要望を受け、廃園同然だった交通公園を引き継ぎ、周辺地域の有志らが5年前にNPOを設立した。運営は市の指定管理を受けているものの遊具部分のみで、このため毎年のように財政難に見舞われ、寄付集めを行いながら運営している。そうした中でもゴーカートや電動カートなどを整備し走れるようにし、花壇やボールプールなど整備すると徐々に口コミで人気が拡散。地元はじめSNSなどで知った親子らが長岡市や新潟市、さらに群馬県などからも訪れるようになっている。

 こうした取り組みでNPOは3年前に公園財団の公園・夢プラン大賞を、さらに昨年はNIKS(県異業種交流センター)地域活性化賞で優秀賞を、また県の都市緑花功労者表彰で県知事賞を受賞している。

福原事務局長は「早急にトイレの改修が必要で行政に要望したい。子育て世代が集える場にしながら地域活性化につなげたい」と話している。

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ロンドン酒チャレンジ金賞の『郷 DOLCE』

5度目の金賞獲得

津南醸造『郷DOLCE』 国際品評会ロンドン酒チャレンジ

 ロンドン酒チャレンジで金賞—。津南醸造(古澤有三社長)が今年3月から販売の新ブランド『郷GO』のうち、スィーツとのペアリング向けに作られた『郷 DOLCE』が、国際的な日本酒品評会である「ロンドン酒チャレンジ2020」で金賞を獲得した。同社ブランドは2012〜2015年の同チャレンジで4年連続金賞。以後しばらく出品を見送っていたが今年5年振りに出品し、5度目の金賞となった。

 同チャレンジはヨーロッパで最も歴史ある日本酒に特化した品評会。世界中の酒ソムリエが集まり、味や品質に加え、ラベルやボトルデザイン、日本食以外との味合わせなども行い審査。『郷 DOLCE』はアルコール度数13度と低めにし甘さと酸味が共存、洋食やスィーツに合うように作ったもの。『DOLCE』はイタリア語で『柔和に、甘美に』などの意味。同社では「国際的な品評会で再び評価をして頂き嬉しい。日本酒をベースに、国際的に通用する新しい食文化を提案していきたい」とする。『郷DOLCE』は720㍉2400円(税抜)。同社サイトと本社売店のみで販売。津南醸造℡025‐765‐5252。

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参加者は伝統工芸士の説明を受け工程に見入った(30日)

きもので産地復興を

​吉澤織物ときもの絵巻館で

 新型コロナの影響で成人式の延期や中止、結婚式の自粛等で晴れ着を着る場が失われるなか、県の消費喚起・需要拡大プロジェクト応援事業を活用した「新潟県きもの復興祭」が先月30日〜3日、きもの絵巻館と吉澤織物工場で開催。工場見学では振袖の型友禅の繊細な染付と、明石ちぢみの特殊で複雑な工程の説明を受けた。参加者から「すごくきれい。大変な仕事で価値が分かる」などの声が聞かれた。

 絵巻館では重要無形文化財の越後上布いざり機実演、十日町と小千谷、南魚沼の着物の展示販売、新成人等を対象にした着物撮影会などが行われた。同祭の吉澤政敏実行委員長は「着物メーカーだけではなく、流通、着物メンテンナス、美容室、写真館など様々な業種に厳しい影響がでた。それらの事業者が力を合わせて復興祭を行ったが、多くの人に着物についてさらに理解を深めていただき、産地復興に繋げたい」と話した。

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8年目となった見玉不動尊の火渡り護摩で新型コロナ退散など祈った(3日)

新型コロナ退散祈願

見玉不動尊 8年目の火渡り護摩

 新型コロナウイルス早期収束も祈願した。妻有地域では唯一、8年前から「火渡り護摩」法要を続けている津南町見玉地区。今年も正宝院・見玉不動尊(池田明順住職)で3日に開催。元同院住職で善光寺福生院住職・村上光田大僧正ら7人の山伏が参集。ヒノキの葉を集めた「もや」に火を付け、まだ赤い熾きを分け道を作り「エイッ」と火渡り。さらに協賛者も続き歩き、無病息災や悪疫退など祈った。町内十二ノ木の中澤節子さん(66)は「不動明王はうちの夫の守り本尊なので御利益を願いに毎年来ています。また来年も来ます」と笑顔。

 毎年文化の日正午スタートの火渡り護摩。地元住民で作る実行委(髙橋紀久朗委員長)を作り継続。今年は新型コロナ感染対策もあり、一般参加の火渡りは見合わせて行った。髙橋実行委員長は「今回は新型コロナ退散も祈らせて貰った。来年は収束し、一般の皆さんの方にも火渡りして貰える形になれば」と願いを話した。

第8回見玉不動尊・火渡り護摩法要

 11月3日文化の日正午から毎年開催している津南町見玉不動尊の「火渡り護摩法要」。今秋で8年目を迎える。家内安全や交通安全に加え、新型コロナウイルス退散も願い今年は行った。

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絵本『4ふんかんのヒーロー』を作成の救急救命士ライダーと高橋さん

『4ふんかんのヒーロー』11月9日絵本発刊

津南町の髙橋美樹さんが協力

 現役救急救命士と現役臨床工学士らが協力し作成、心肺蘇生法を覚えられる大型絵本『4ふんかんのヒーロー』は11月9日、119番の日に合わせ販売開始する。アマゾンランキングの新着絵本部門で最高6位と上位に入るなど関心は高い。著者の「医療系エンタメ研究室」には津南町女性消防団員の髙橋美樹さん(小島)も参加、発行後は指導員として関わる笹沢少年消防クラブなどでも活用していくつもりだ。

 『いのちをすくえシリーズ第1弾』と銘打つ同作。イラストと文を手がけるのは現役消防士・救急救命士として働く「救急救命士ライダー」。顔出しNGだが、「人の命を救えるヒーローを育てたい」という強い思いを持ち、胸骨圧迫(心臓マッサージ)やAEDの使い方といった心肺蘇生法など分かりやすく伝えるイラスト付ブログや動画など公開。その中で低年齢層へ伝える手段としての絵本化を検討するなか、SNS・インスタグラムでその活動を知った髙橋さんが興味を持ち連絡を取るうち、同研究室に参加することになった。

 本を開くと文のページとイラストページがそれぞれ目に飛び込む形。文を読みながら直接イラストを触れる仕組みにし、親子でAEDや胸骨圧迫の仕方がわかるようにした。先月22日に来町した救急救命士ライダーは救急車到着の全国平均時間は9分余、心肺停止となり何もしないと1分間ごとに7〜10%救命率が下がるのを指摘し「特に救急車が到着するまでの4分間は命を救うとても大事な時間。救命の連鎖で命を救うヒーローにみんながなって貰いたい。幼い子とその親が心肺蘇生法を知るきっかけになれば」と想いを話す。一方、髙橋さんは「私の意見も反映されている絵本です。命を救うのは消防士だけでなく、一人の人間でもできることがあります。親子で絵本を手に取ることで、津南町の救命率が上がれば嬉しい」。販売価格は1320円(税込)。ウェブamazonで検索。

​≫高校生が活性 まちなか学園祭 8日、本町通り各所で

​≫UPZ議員研究会、19日十日町市へ 関会長と市長懇談

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​≫人生は結果より過程 ピーター・フランクルさんが講演

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≫おいしい焼き芋だよ 鐙島小、吉田小児童 栽培から販売、売上金も

≫うまい米、どれだ 里山わらび 子らも参加、食味選手権

≫アロー号が今年も 警察嘱託犬、警察の力に

≫洋画と写真で市長賞 小千谷美術展、生越清允さんと西野米子さん

≫満開のトランペット 秋山加工、廃菌床が好影響

≫グランプリは佐藤さん「農の匠」表彰式 米や花壇、バケツ苗で

≫雪の華が県文化祭HPで動画に クリスマスコンサート配信

≫あおり運転ダメ、交通安全をPR 十日町ライオンズクラブ

≫津南米どうアピール、農観連携で コメ農家と旅館業者、関連施設巡るツアー

≫世紀の論争生む本ノ木遺物重文に

≫震度6強、乗り越え10周年 栄小学校「新たな伝統を」と記念式典

≫30周年を祝う 芦ケ崎小学校 現役と先輩、競演も

■好評連載

≫<新米ママ子育て日記458>「娘、スイッチオン」​

≫<霜月の表情>「おめでとう・水沢駅前で模擬結婚式」(十日町)・「布岩・うす化粧」(津南)

≫<本って最高・高橋しげ子219回>「トラネコとクロネコ」(宮西 達也 作絵・すずき出版)​

≫<野の花 不登校・ひきこもり達へのエール38回 樋口 清司>「競争から離れた時間の過ごし方

<とっておきの私の山行>関澤 慶春さん 「トムラウシ山、幌尻岳に感動」

<ドクター栄美子のこころとからだの学校「月経痛に効果ある『ピル』、ご相談を」

<私の名作めぐり・庭野三省282>『啄木歌集(岩波文庫)その④』

​ほか