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シリーズ連載

明日へ

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津南町大割野でネイルサロンLiwを始めた久保田夏生さん

​『人生はすばらしい』、会話はずむ

「今やらなきゃ」、ネイルサロン開業・久保田夏生さん

 「今やらなきゃ始まらないというのが頭にあって、突っ走りました」。 津南町大割野のビル一室に、ネイルサロン『Liw(リウ)』を昨年10月末にオープンした久保田夏生さん(25)は笑顔をみせた。開店から2ヵ月が過ぎ、地域の若者はじめ、おばあちゃんらが来訪し、ジェルネイルが固まる2時間余、会話を楽しみながら仕事をしている。「今はジェンダーレスの時代。男性がネイルしたっていいんです。いま、都会の営業マンの爪はピカピカ。人が見る部分だからで、爪ケアしている人も多い。まだこっちでは浸透していませんが、男性にも利用して貰いたいです」と話している。

 今はジェルネイルが中心だが、男女問わず爪が薄い人へのネイルケア、さらに出張ネイルケアなども考える。「美容師免許の資格所有者しかできない、まつ毛パーマもやりたい。人生で苦労して取った資格がやっと活かせます。今すぐではなく、ちゃんと勉強し技術と自信を身に付けてから始めます」。新型コロナ禍だから生まれた、人生の転機。「将来的には故郷のトータルビューティ拠点をめざします」。やりたいことを生業にする。その歩みはまだ始まったばかりだ。

(詳細は2023年1月28日号をご覧ください)

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トレイルランニング大会開催を目指す新坂さん(手前、新坂氏提供)

古道でトレイルラン、魅力引き出す

地域おこし協力隊・新坂志保里さん

 「よい驚きばかりです」。東京都出身の新坂志保里さん(35)。関係人口拡大のミッション型地域おこし協力隊として十日町へやって来て1年余り、2回目の冬を迎えた。

 「昨年の今頃は1週間ずっと家の屋根から落ちた雪の片付けも経験しました。今年は少ないですね、ちょっと拍子抜けかも。でもまだわかりませんね。スノーボードやバックカントリースキーも楽しんでいるので雪はまったく気になりません」。雪国での生活を楽しみながら、十日町市民となって2年目の今年、今は全く利用されていない古道を活用したトレイルランニング大会を6月に開く準備を進めている。

 昨年10月から地域住民やランニング仲間で週末に倒木や雑草で荒れたコースの整備を開始。発着点を農舞台に太平—会沢—蓬平—千年など10の集落を通るコースを完成させた。「コース内には不法投棄の農耕車や電子機器などの大型の粗大ゴミが多くあり、春になったら撤去を始めます」。撤去作業などの費用の援助を現在クラウドファンディング『にいがた、いっぽ』で行っている。「すでに目標金額には達成しました。ありがたいです。でも募金額が増えた分で、より多くの不法時投棄のゴミを撤去したいと思います」。28日まで寄付を募っている。

(詳細は2023年1月21日号をご覧ください)

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元気いっぱいのAмi(Яu)²のメンバー

(手前左から清水さん、綿貫さん。後方左から藤田さん、曽根さん。市内で)

​弾ける17歳、「今」を音楽に

バンド活動、「最高だね」

 「音楽が大好きで中学時代からバンドが組みたかった」、そんな4人が高校生になり出会い、バンド活動を始めた。バンド名はAMi(Яu)²

(アミルル)、高校2年生のガールズバンド。メンバーで音を合わせるのはもちろん楽しい、人前での演奏も刺激的だ。でも「メンバーで一緒にいる時間が今は何よりも楽しい」。

 初舞台は昨年の『きものまつり』。「緊張したけど、楽しかったです」。

 バンド名は「どこかの国のことばでかわいいという意味と友情という意味。そこから決めました」。1年生の3月に活動を開始、昨年の十日町高校の文化祭ではフィンガーファイブの「学園天国」やaikoの「花火」など5曲を演奏。「男子たちが冗談で『サインください!』とかなって楽しかったです。それに校内に顔が広がったかな」。

(詳細は2023年1月14日号をご覧ください)

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武者修行で試合に臨む磯部選手(2021年、4部リーグで)

夢追い武者修業、プロリーグ挑戦

19歳で単身ドイツへ、サッカー・磯部力さん

 サッカーで自分に挑戦したい—。英語は不得意、しかもドイツ語はチンプンカンプンだった妻有出身の青年が、19歳の時に単身ドイツに渡り、アルバイトで生計を立てながらサッカーに打ち込んでいる。今年で4年目。現在は5部リーグの「フォルトナ・ケルン2」でプレーする。「食えなくなったらお終い。それまでは挑戦し続けたいが、今年は正念場だ」。人生の岐路に立つ新たな年を迎えている。

 ドイツで武者修行しているのは中学時代、十日町・アルティスタで活躍した磯部力(りき、23、津南町割野出身)。「自分の力を試してみたい」とサッカーの特待生で入学した千葉・中央学院大を1年で中退し、ドイツに渡った。ドイツは、サポートしてくれた関係者の勧めとビザが取得しやすかったからだ。家族の反対はあったが、固い決心を伝えたところ、父から「大学生だと思って1年間だけは仕送りする。ただし1年間だけだ」と協力を得た。

 ドイツ・ケルンの地に立ったのは2018年。『新居』はシェアハウスだった。買い物はじめ生活すべては身振り手振り。「大家さんの協力があったし、シェアハウスにはもう一人、日本の青年がいてホント、助かった」。

(詳細は2023年1月7日号をご覧ください)

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