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明日へ

シリーズ連載

10年余り太鼓指導する滝澤さん

毎年じょうもん市で演奏を行うメンバー

ドドーンと胸打つ演奏を

中条・縄文太鼓 滝澤青葉さん

 「ドドーンと響く音が他の何物にも代えがたい魅力です」。中条小中学校の児童生徒がメンバーの『笹山縄文太鼓』を10年余り指導しているのが滝澤青葉さん(38)だ。

 平成5年の中条小創立120周年記念式典の催しの一つとして、太鼓の特別チームを作り演奏を披露したことが縄文太鼓の始まり。当時、旧八箇小にあった太鼓を借りて市内の作曲者が作った曲『中条笹山縄文太鼓』を練習し、小学6年生だった滝澤さんも式典演奏に参加した。

 式典での演奏は好評で、その後、地区内から「その場限りではなく、太鼓チームを作り継続したらどうか」という機運が高まり、笹山縄文太鼓が結成され、太鼓は住民がカンパ200万円ほどを集めて購入。滝澤さんは中学生の3年間、小学校の後輩に演奏を指導していたが、高校に上がる頃に指導者が見つかった。

 縄文太鼓メンバーは演奏の力を付けていき、中条小の大運動会や24年間続いた岡山県総社市・山手小との交流歓迎式、毎年行われる笹山じょうもん市、十日町市和太鼓サミット、トキめき新潟国体の炬火採火式での演奏、十日町きものまつりへの参加などと活動の幅を広げていった。また、高齢者福祉施設での演奏も継続している。

 だが、前任の指導者が亡くなったことから滝澤さんに声がかかり、26歳頃に指導役を引き継いだ。「演奏者と指導者はまったく違う。自分は体で覚えているが演奏の仕方を言葉で表すのは難しく、やってみて形を見せないと、なかなか飲み込んではくれない。太鼓は力が勝負の楽器。2曲演奏するとなれば持続させるために力配分も重要になってくる。やみくもに叩けば良いものではない」と言う。

 平成20年の第9回じょうもん市には世界で活躍する太鼓芸能集団『鼓童』のメンバーが来演して縄文太鼓のために作曲、さらに一昨年も鼓童が中条小に来校して縄文太鼓と「夢の響演」。その際も1曲作ってくれた。それらの曲をもっと活かそうと大人の太鼓チーム『鼓焔』を昨年立ち上げ滝澤さんもメンバーに。「太鼓の音は体に響き会場全体を振動させる。これはどんな高級のスピーカーでも再現できない」と生の演奏の迫力を語る。

 太鼓演奏は中条小の授業にも取り入れられて、児童は学習発表会で演奏する。「縄文太鼓でも発表会でも、良い仕上がりの時は子どもたちの演奏に感動する」。現在、新型コロナ感染の影響で練習は2ヵ月間休止しているが「練習が再開したらゼロから始めるつもりで指導し、聴く人の心に響くチームにしたい」と意気込みを見せた。

(2020年5月23日号掲載)

中身が活きるフレームを作りたいと俵山さん(3日)

古民家材で工房を起業

俵山直人さん

 長年にわたり家族の歴史を見つめ、住民を風雪から守ってきた古民家の木材を活かした木枠の額を作ろうと、水沢地区の地域おこし協力隊員だった俵山直人さん(34・市内伊達)が工房「ストーリー・ウッド・フレーム」(SWF)を起業した。

 俵山さんは市内六箇地区出身で大学卒業後、都内のインテイリアショップに勤務していたが、北欧圏では100年、200年物の家具が普通に流通して人々に愛着を持って使われることを知り、古いインテリアや古民家に興味と価値を感じるようになった。協力隊員当時の担当地区で集落によっては築100年以上の家しかないという所もあり、「簡単に壊されていく古民家がもったいないと思い、それがSWFに繋がった。その家々には家族を育み続けてきた物語(ストーリー)がある。木(ウッド)が育ち木材になるまでも50年、100年の年月がかかっている。これを新たな形にして誰かに渡そうという気持ちで額(フレーム)を作っている」と言う。

 協力隊員の頃、古民家が解体される時に住民から「古材がいるか」と言われ、何に使うか決めないまま貰って保管していた。しばらくすると都内の友人のイラストレーターから「オリジナルのフレームを作りたいので雪囲いに使った木材がほしい」などと言われ分けてやっていたが、そのうち「十日町生れのお前の手で十日町古材を使ったフレームを作ってほしい」と言われ試行錯誤しながら制作が始まった。その後、カメラマンや祝い事の記念品、結婚式のウエルカムボードなどとして依頼が入るようになった。

 馬場地内の空き民家を利用した工房には様々な工具が並ぶ。古材はフレーム用に製材され、ベルトサンダーで磨くときれいに木目が出て、柔らかく落ち着いた雰囲気のフレームに仕上がる。組み立てにもこだわり、古民家と同様で金具は一切使わずに接合している。これまで集めた古材には、どこの誰の民家だったか分かるように分別して記号を付け、出来上がったフレームの裏板にも同様の記号を印字したシールが貼られている。

 「協力隊員の3年間で様々な人たちに出会ったが、困ったことを口に出すと皆が助けてくれる。雪国人の助け合い精神が生きていて、ここなら生活していけると感じた」と故郷のありがたさを実感している。「フレームはシンプルだけど中に入れる写真や絵が活きるように心掛けている。それらが持つストーリーに重きを置いていきたい」と思いを語った。

 工程や製品情報は「十日町市俵山直人」で検索し、問合せは℡090-5319-2492、メールはswf.tawarayama@gmail.comまで。

(2020年5月9日号掲載)

 

「souko3247」の金子夫妻(27日)

​『美容師」と『農業』の二刀流

金子利久さん・義映さん夫婦が移住し開店 souko3247

 これまでありそうでなかった『花き農家』と『美容師』の二刀流を実現をめざし、故郷の津南に帰って来た。津南町相吉にきょう5月2日、ヘアーデザイン『souko3247』がオープン。オーナーで美容師は同所出身の金子利久(りく、25)さん。そして同じく美容師資格を持つ、義映さん(31、千葉・白井市出身)がサポート。実家わきの倉庫を改修し、内装は落ち着いた雰囲気の木目調で揃えた。生家の家業である花き栽培に取り組みながら、美容師としても働く。「夫婦とも、本格的に農業をするのは初めて。でも楽しみの方が多いです。美容師をやりながら、お客さんに自分が作る花を見せ、反応をみたいですね」と笑顔をみせる。

 松代高卒業後、美容師の専門学校に通い、その後は居を移し、東京など首都圏に複数店を持つ会社で美容師として働く。系列店にいた義映さんと出会い、1年前に結婚。利久さんは「一人っ子だし、育ててくれた地域に貢献したいからいつか帰らなきゃと思っていたのですが、妻が一緒に津南に来てくれると言ってくれたのが大きかったですね」と振り返る。妻を実家に初めて連れて来たのが、2年前の正月。当然、故郷は2㍍余の積雪期。だがこれが、義映さんにとっては素敵に見えた。「生まれ育った千葉は雪がありません。雪がいっぱいある風景をみて興奮しました。冬は雪、春は新緑、紅葉もキレイ。四季が豊かで住んだら楽しいだろうなって思ったんです」と夫の帰郷に賛成し、移住を決めた。

 実家はアスチルベ、ヒメヒマワリ、シャクヤク、オミナエシなど作る花き農家。4年前から母の伸子さん(63)ひとりで行って来た。「実家に帰りまず農業をしようと思っていましたが、母の協力もあり美容室も出せる事になりました。皆さんの協力がなければオープンできなかった」と感謝。店名は元が倉庫だったことなのと、番地を組み合わせたもの。農業と美容師の二刀流は「美容師は予約の調整が効きやすい所があります。農業の時間とうまく区別できればと思っています」。コンセプトは気軽には入れて、中に入るとお洒落な空間で少し高揚感が生まれるような店。家業で作った季節の花も飾る予定。「地元に貢献したいと思うので、ここで地域の皆さんにカッコよく・可愛くなってもらい、平均寿命が延びればというのが密かな野望です」。

 同店の営業時間は午前8時半〜午後6時半だが、新型コロナの影響で当面は開店・閉店時間を一時間繰り上げる。℡025‐765‐1742。

(2020年5月2日号掲載)

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