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  • 今週の妻有新聞最新号抜粋記事

  • 「ラプンツェルの世界」現る

    第48回つなん雪まつり

    四国から来訪者も、入込9000人に減少

     〇…時折吹雪くなど悪天候だったが、スカイランタン打ち上げ時は空に星が見える状況となり、風は強かったが約2千個がゆっくりと冬空に舞った。第48回つなん雪まつりは9日開催。今回はメイン会場のニュー・グリーンピア津南の貸切予約があったため、前夜祭はなく一日限りの開催。入込は9千人(昨年前夜祭1500人、本祭1万1千人の計1万2千人)と減少している。

    2024年3月16日号

  • まちづくり 公開討論会2023 開催

    2023年10月13日(金)午後7時00分開会

    会場
    津南町文化センター
    討論会出席者
    津南町議選立候補予定者

    ◆ 設問テーマに対する政策や考え方を述べて頂きます。

    2023年10月13日(金)午後6時55分から放送開始します

    YouTubeライブ配信
  • 「ラプンツェルの世界」現る

    第48回つなん雪まつり

     〇…時折吹雪くなど悪天候だったが、スカイランタン打ち上げ時は空に星が見える状況となり、風は強かったが約2千個がゆっくりと冬空に舞った。第48回つなん雪まつりは9日開催。今回はメイン会場のニュー・グリーンピア津南の貸切予約があったため、前夜祭はなく一日限りの開催。入込は9千人(昨年前夜祭1500人、本祭1万1千人の計1万2千人)と減少している。

    2024年3月16日号

  • もみ殻資源化、バイオ燻炭に関心

    農水省9年間実証試験、「農業、一歩進める」

     コメどころで毎年大量に発生する「もみ殻」。産業廃棄物として処理に困る農家もいるなか、もみ殻を燻炭化し特殊な微生物を混ぜることにより肥料化する「高機能バイオ炭」を製造する実証実験が十日町市東田沢で始まっている。農林水産省と国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)のグリーンイノベーション基金事業の一環の実証試験として行い、委託期間9年間のプロジェクトとなる。コメ農家にとっては厄介者のもみ殻が、土壌改良資材として地域に益をもたらす物に変化する可能性があり、関心を呼んでいる。

    2024年3月16日号

  • 立派な肥料、SDGsの胸バッジの意味は?

    「糞尿について考える」

     子どもだった頃、肥溜めに落ちたことがあった。10歳くらいだった。戦時中から都会の空地には多くの素人畑があって、南瓜や芋を植えて飢えをしのいでいたのだろう。近くには防空壕の残がいや工場の鉄骨が焼けただれて残っていて、小さな畑も同じ時代の哀しみを映していた。同時期の大通りには馬が曳く長い荷車に肥桶が満載されていたことを覚えている。
     そのうちに肥桶を積んだ長い荷車も無くなり、各自の便所にはバキュームカーが横付けされて僕らの糞尿は運び去れ、少し時代が進んだように感じたものだ。母親は汲み取りの人にタバコを手渡してお愛想をいっていたような記憶もある。
     その後、津軽を歩いた時のことだが、夏になる頃だったと思うが、うねるように広がる畑に、今まかれただろう糞尿がいいにおいをさせていた。抜けるような青空と人糞のコントラストが今でも忘れられない。
     現代では糞尿は環境省の指導でやたらに廃棄も出来なくなったが、昔は東京湾に糞尿を積んだ船が出て、そこで汚泥を捨てていたことがあった。いま汚物はほとんどが水洗式となって海に投棄されることはないが、その分、東京湾の栄養価が下がってイワシなどの資源が減ったとも聞く。
     秋山でも人糞を肥しとしてまいたのかと長老の方に訊いてみると、「あ~、お金がないのだから肥料は人糞で、肥溜めを作る余裕もなく直ぐに畑にまいたものだ、ナスなどは小便を掛けるとよく育ったよ!」と笑った。 私が落ちた肥溜めはそりゃ汚らしかったが、においはなかったように覚えている。続けて長老は「人糞をまくと回虫が出て来る。それには困った」と話した。私の小学校では朝礼の時に虫下し用チョコレートの配布もあった。私の尻からは回虫は顔を出さなかったが、多分多くの小学生は腹のなかで回虫を養殖していたのだろう。
     正月に起こった能登半島地震で被災された方々が身を委ねた避難所では水がなくトイレが使えず不便をしているという。洋式便器にビニール袋をかぶせ、自身の糞尿をゴミとして出すという。都会ではそんなビニール袋が品薄となったと聞く。 時代が進んで汲み取り便器に腰を下ろした経験のない人にしてみれば、それもしょうがないのだろうが、そんな経験が出来る所がないようになったのだろう。
     生きていれば腹が空いて、食べれば排泄するのはセットとして当然のことでもある。そんな当たり前のことを日本中の大人が忘れてはいけないと思った。
     自分の糞尿が野菜を作り、海の魚を育て、それをうまいと思って口にすることから、つまり一からもう一度、生き方の復習が来るべき大きな災害に備えることになる。ペットボトルの本数やら非常食の備えやら忙しくなるのだが、それで解決する訳もないとしても、それなりの準備も必要なのだろう。
     昔、チベットの安宿で塔のような便所まで階段を上り、そこの二つの互い違いに置かれた便器にしゃがんでいると、反対の便器に西洋人のご婦人が外連げもなくしゃがんで、そのご婦人と競争するように用を足した記憶がある。三階ほどの便所から落ちた糞尿は下に蠢いていた豚がそれを食べていた。その豚をチベットの住人がうまそうに食べるのだろう。
     資源とは面白いものでそれを生かすのも捨てるのも、その時代の人間の感性なのだ。生きることは奇麗ごとではなく、生き延びる知恵と力が無くてはならないのだと考える。
    例えば灯油ストーブ、とりわけお湯がわせる型のものやプロパンガス、テーブルボンベなど使い方を知って置かなければならないのだ。行政が火災の危険や爆発の予防と言ったとしても、今回の能登地震のような寒さのなかで、どう生きるかを考えなければいけない。
     汚いと嫌われる糞尿が研究を重ねることで立派な肥料になる事などを考えないでSDGsのバッジを胸につけても意味は無いじゃないか。ここのような小さな集落でこそ堆肥作りの研究を行うべきなのだと考える。

    2024年3月16日号

  • 果物でアレルギー?「ラテックス・フルーツ症候群」

    果物・野菜アレルギーと植物アレルギーの関係性

     「全国なかさとサミット」といって、青森県中里町(現中泊町)と群馬県中里村(現神流町)と沖縄県久米島の仲里村(現久米島町)と十日町市に合併前の中里村の、合わせて4つの町村で盛んに交流をしていた時期がありました。今でも久米島の知り合いからはマンゴー、島バナナ、ドラゴンフルーツなどの南国の果物が届きます。
     果物は美味しいですね。でも、私は果物を食べる時、実は少し心配しながら食べています。それは私が「ラテックス」にアレルギーがあるからです。
     ラテックス、つまり仕事中にするゴムの手袋です。医者にとってはいわゆる職業病ともいえます。大学病院に勤務中、麻酔科に研修に行っていた時に、ある日、ゴムの手袋をして患者さんの麻酔を行ったところ、手袋が触っていた皮膚が真っ赤になってかゆくなった上に、なんだか気道がヒューヒューいうような感じがあり、上司の先生に相談したところ「それはラテックスアレルギーだから、今度から使わない方がいいよ」といわれたのがきっかけでした。それ以来ゴムの手袋は使っていません。
     ラテックスアレルギーと果物に何か関係があるの? なのですが、実は「ラテックス・フルーツ症候群」という現象があるのです。ラテックスアレルギーを起こす抗原たんぱく質と野菜や果物のアレルギーを起こす抗原たんぱく質が似ていることから、ラテックスアレルギーの患者さんの30~50%で、新鮮な果物やその加工品を摂取した際に、口腔アレルギーの症状(口の中の違和感やピリピリ感)、気道がヒューヒューいう喘鳴、じんましんやアナフィラキシーショックなどを起こすことを指します。
     さまざまな果物で起こる場合があるのですが、特にアボカド、キウイ、バナナ、クリはハイリスクとのことです。
     このアレルギーを起こす抗原たんぱく質が似ていることから、思わぬアレルギーを生じることを交差反応(こうさはんのう)といいます。今年は雪が少ないためにすでに花粉症の症状で困られている方もいらっしゃるかもしれませんが、花粉症にも交差反応を起こすものがあります。
     たとえば春の花粉症で有名なスギ花粉にアレルギーのある人はトマトに、秋の花粉症で有名なブタクサにアレルギーのある人はスイカ、メロン、バナナに気をつけた方が良いです。
     その他、ハンノキにアレルギーのある人はバラ科のリンゴ、モモ、イチゴ、ウリ科のスイカ、メロンなどに、シラカンバにアレルギーのある人は同じくバラ科の果物のほかにナッツ類やマスタードなどに、イネ科の植物にアレルギーのある人はメロン、スイカ、トマト、ジャガイモ、タマネギ、オレンジ、セロリ、キウイなどに気をつけた方が良いことが分かっています。果物や野菜にアレルギーのある人は逆に植物のアレルギーが出る可能性があります。
     今までお話したものはアレルギー抗原に接してすぐに症状の出る即時型アレルギーというもので、最近はよくあるアレルギーの抗原36項目を一回で調べられる検査などがありますが、まだ一般的ではないもののアレルギー抗原に接してから数日たって症状の出る遅延型アレルギーなども検査できるようになってきています。
     ただし、なかなか自分のアレルギーの原因はこれ!と全部調べきれないのも事実です。それでもアレルギー抗原が気になる方は是非当院もしくはお近くのかかりつけ医にお気軽にご相談くださいね。(たかき医院・仲栄美子医師)

    2024年3月16日号

  • 『子ども向け本をもっと』

    会田 法行さん(1972年生まれ)

     「3・11」、13年の時間が流れた。発災から2週間後、被災地に入り車中泊しながら「現実」を撮った。朝日新聞退社後のフリーランス取材。「フクシマ原発事故でその地を追われる人たち。根
    無草の自分には、頭で理解できて
    も、心で分からないこともあった」。目の前の現実を記録。子ども向け本『春を待つ里山—原発事故に揺れるフクシマで』を発刊。『続被爆者70年目の出会い』など多数の著書を出す。
     米国の大学在学中、イ
    ンターン生として地元地方新聞社で研修中、ラスベガスで世界的なボクシング試合を取材。「僕も高校、大学までボクシングをしてたんです」。報道写真記者のスタートは1996年の朝日新聞入社、その後フリーランス。イラクなど紛争地を取材、パレスチナ・ガザにも。この道28年。「カメラの向こうの世界に身を置きたい」と妻で大地の芸術祭作家「蓮池もも」出身の新潟県内に移住先を探し縁あって十日町へ。 
     「大地に根を張るためには、その地に暮らすこと」。松代蓬平の空き家を求め、小学1年の息子と家族3人で暮らす。市の依頼を受けブログ『究極の雪国のくらし』で「ワラ細工」「ツケナ(漬菜)とニーナ(煮菜)」など写真と文で発信。「十日町8年目で、取材を通して客観的に見ることができるようになったかな」。
     8年目の米づくり、早稲田大・大学院政治学研究科ジャーナリズムコースの報道写真講師、取材先で出会った東ティモールのコーヒーがきっかけで自家焙煎し販売、「パレスチナ問題」で今も時々メディアから取材を受ける、などなど様々な顔を持つ。
     蓬平で実現したことがある。「移住してからの日々を毎日発信し、2700日余り続け、息子『あお』の成長記録の中から絵本『おにがくる』を出すことができ、妻ももが作家として大地の芸術祭に出展できた。ここでの暮らしを、子ども向け本としてもっと発信したいですね」
    ◆バトンタッチします。
     「河中登さん」

    2024年3月16日号

  • ニンギョウトビケラ

    中沢 英正(県自然観察保護員)

     3月、河川の水はまだ冷たいが水中ではいろんな生き物が活動し始める。浅瀬の石をめくると、カゲロウ、カワゲラ、トビケラなどの幼虫がへばりついている。扁平や細い体で水流をやり過ごしているのだ。
     面白いのが糸を吐き出すことができるトビケラの仲間である。種類によってその糸で石にくっついたり、川底の小石や植物片を綴って巣をつくっている。
     ニンギョウトビケラは石粒を使って長さ1センチほどの袋状の巣をつくる。不思議なのはその両側にさらに大きい石粒を3~4対くっつけることだ。特徴ある姿が人形に見えることからの呼び名である。巣にはいったまま動き回り食べ物を探す(写真)。
     山口県岩国市では「石人形」の名で江戸の時代から人気の土産であったという。錦帯橋を洪水から守るため身をささげた乙女の生まれ変わりとして、七福神や仏様に見立ててのお守りとして人の心をつかんできたのだ。
     こんな小さな生き物まで気に留めていた先人の眼力に脱帽である。

    2024年3月16日号

  • 「なぜ…」「なぜ…」に見える行政施策

     『なぜ人口は減るのか』、「生まれる子が少ないから」、『なぜ生まれる子が少ないのか』、「結婚する人たちが減っているから」、『なぜ結婚する人たちが減っているのか』、「相手が見つからないから」、『なぜ相手が見つからないのか』、「見つからないものは、見つからないから」、『なぜ見つからないのか』、「だから、見つからないのは、見つからないんだよ」。会話の最後は、苛立ちの言葉になってしまった。「見つけられない」となると個人領域になるが、実態は「見つからない」ようだ。
     十日町市が事業化する「ハピ婚サポートセンター」に新年度4月から津南町も参加することになった。事業費を新年度予算に組み入れている。十日町市のハピ婚事業は、登録制ながら専任職員が登録希望者と数回面談し、親身になって「本気度」を聞き出しながら、一緒になって「出会い」から「成婚」まで導く事業で、情報管理を徹底し、専任職員の「守秘義務」を徹底することで、登録者との信頼関係のきずなを太くしている。
     一方で「出会いマッチングサイト」が全国的に流行っている。数十項目の登録を経て条件を絞り込み、その条件に合う異性を紹介するサイトで、最近、「サイトで知り合いました」と結婚まで至った例をよく聞く。その本音は「出会いまでのプロセスが面倒で、50項目もの条件を絞り込めば、理想に近い相手と出会うことができるのでは」とのことだが、ここでもAIが活躍しているようだ。
     冒頭の「なぜ…」「なぜ…」は、そのまま地元行政の政策に直結する。全国の人口減少自治体が同じ課題に直面している現実は、実はこの国の将来像に深刻に結び付いている。このまま人口減、出生数が減少すると、社会・生活のあらゆる分野に多大な影響を及ぼすのは明らかである。
     では、今から何ができるか。出来ること全てをやる、これしかない。

    2024年3月16日号

  • 「福祉切り捨てだ」、反発で2議案撤回

    3月議会直前に桑原町長が申し出

     4年ぶりに行った津南町事務事業見直しの一環で、支給対象者を縮小予定だった「町重度心身障害者(児)見舞金」と「町在宅介護手当支給事業」の2議案を町は撤回した。先月29日からの町議会開会前に桑原町長が恩田議長らに町長室で撤回の意向を伝えた。2議案は先月の町議会全員協議会で説明したが「福祉事業を安易に切り捨てていいのか」の議員の反発が強かったのに配慮した形だ。恩田議長は「議会の方も、もう少し審議した方がよいと判断。財政の話を含めお互いにすり合わせしたい」と話す。

    2024年3月9日号